メニューを飛ばして本文にジャンプ

文字サイズ
  • 文字サイズを小さくする
  • 標準の文字サイズにする
  • 文字サイズを大きくする

JBMAニュース

JBMAに関するニュースや世界のブラインドマラソンのニュースを掲載していきます。

伴走ボランティア特集:保倉敏樹選手、田村春凪選手 国際武道大学(広報インターン記事)

「完璧でした」。世界トップレベルのランナーである和田伸也選手にそう言わしめた伴走者コンビが誕生した。そのコンビとは、7月上旬のJBMA強化合宿(北見)に参加した、国際武道大学陸上競技部の保倉敏樹(ホクラ トシキ)さん、田村春凪(タムラ ハルナ)さん(ともに1年)だ。合宿前には一度25キロ走で伴走を経験したのみ、レースや合宿への長期帯同は初めてだったという。「(伴走は)相手に合わせて走ること、自分の走りができないことが大変。その中で合宿やレースを迎えるような状況だったので、どうしようかとお互い話していました」(田村)。1人で走るのとは違う難しさに、多少の不安も感じていた。

 

この合宿では伴走者として和田選手と3人同部屋で過ごし、練習やレースだけでなく日常生活もサポート。ともすれば親子ほども歳が離れている3人だが、和田選手の優しさや包容力と、2人の明るい性格が相まって初日から雰囲気は抜群だった。「同じ部屋で過ごしたことが、走るときのコミュニケーションもスムーズにしてくれた」(保倉)と語ったように、共同生活が練習やレースにも良い影響を与えていたようだ。

 

画像1:ホクレン北見大会で息の合った走りをみせた和田選手(左)と保倉ガイド(右)

 

合宿2日目に迎えた1本目のレース。この日は5000mの前半を田村さん、後半を保倉さんが担当した。フィニッシュタイムは155743のシーズンベストと上々だったが、「まだ状況判断があまりできておらず、うまく指示出しができなかった」(田村)、「レースになるとジョグのペースとスピードが全然違い、リズムをわかりきれていなかった」(保倉)と反省を口にした2人。伴走者交代のタイミングや、ゴール時の意思疎通などを課題とし、その後練習に取り組んだ。

 

そして3日後に迎えた2本目のレース。事前に話し合って決めていた通り、今度は伴走の前後を入れ替えて臨んだ。このレースでは、前回の課題を完璧に修正した姿を見せる。スタートからスムーズに走り出すと、着実にペースを刻んでいく。改善点としていた3000m付近の伴走者交代もミスなくこなし、ロープを握って走り始めた田村さんの顔には笑顔が浮かんでいた。疲労の影響もあってかタイムは伸びなかったものの、レース後には「3日前は2人ともミスがありましたが、そこをしっかり修正してきてくれて完璧にやってくれました。スムーズで走りやすかったです」と笑顔で語った和田選手。その表情には2人への信頼と、3人の良い関係性がよく表れていた。

 

「今回の合宿で少しでも伴走をうまくできるようになって、次に和田さんや他の選手と走る機会があったら今よりもっとうまく引っ張っていけるようにしていきたいです」(田村)。「レースを経験していかないとわからないこともあるので、今後呼んでいただけたらまた走らせてもらう中で息があった走りができるようにしていきたいです」(保倉)。

今後についてもこのように語ってくれた2人は、ともにまだ大学1年生。伴走者としての活躍も期待されるが、いち長距離選手としての未来も非常に楽しみだ。伴走を経験して得たことも、きっとこれからの競技に生きてくるはず。今後の活躍にもぜひ注目してほしい。

 

画像2:フィニッシュ直後の和田選手(左)と田村ガイド(右)

文章・写真 広報インターン 太田萌枝(早稲田大学)

ページトップ

Copyright © Japan Blind Marathon Association. All Rights Reserved.