競技規則について
国際大会などでは伴走者についても細かい規則が設けられています。
記録を狙う選手の伴走者の方は競技規則もぜひご理解ください。
競技規則について
視覚障がい者の中でもT11クラスの方やT12クラスの一部の競技者には伴走者が必要です。
伴走者の規則違反は競技者の規則違反となり失格となる場合があります。選手のがんばりを記録という結果として残すために、選手も伴走者も競技規則を理解しておくことが必要です。
パラリンピックでは要件を満たせば、伴走者も一緒にメダルが授与されます。選手と一緒にパラリンピックへの夢を追いかけましょう!
伴走に興味・関心がある方は「走ってみよう!伴走編」ページもぜひご覧下さい。
伴走に関する競技規則
国際規則
IPC競技規則及び日本身体障害者陸上競技規則より抜粋・要約
下記は、伴走に関するIPC競技規則をJBMAにおいて要約したものです。IPC競技規則が適用される大会に参加される場合には、必ずIPC競技規則をご確認ください。
- すべてのトラック種目(マラソンは含まない)で、T11クラスの競技者は承認された不透明な眼鏡やマスクを着用しなくてはならない。着用せずにスタートした場合は失格となる。
- 不透明の確認は、招集所で競技者係がおこなう。
- スタート地点でも、出発係が再確認を行う場合がある。
- すべての種目で、T11クラスの競技者は伴走者とともに走らなければならない。T12クラスは単独走もしくは伴走者とともに走るかを選択することができる。T13クラスは単独で走らなければならない。
- T12クラスで伴走者とともに走ることを選択した場合、T11クラスの競技者と同様、伴走者に関する競技規則が適用される。
- 伴走者と共に走る場合、選手と伴走者はガイドロープを使用しなければならない。ロープの長さは50cm以下となる。
- ロープは手か腕でつながれていなくてはならない。
- フィニッシュでは、競技者が先にフィニッシュラインを越えなくてはならない。(同時もしくは伴走者が先着した場合は失格となる)
- 5000m以上(ロードを含む)の種目では2人のガイドが認められる。
- 交代の場所は、トラック種目ではバックストレート、マラソンは10㎞、20㎞、30㎞のいずれかの地点と定められている。
- 伴走者の交代は、事前に審判長に申し出なくてはならず、申告したにもかからず、交代をしなかった場合には、失格となる。
- 競技者及び伴走者は、リフレッシュステーションで給水やリフレッシュメントを受け取る際に限り、いかなる助力を受けても失格の対象とはならない。
全国障害者スポーツ大会
全国障害者スポーツ競技規則及び解説より抜粋
視覚障害者部門の視力0から0.03および視野5度以内の障害区分(障害区分番号24、25)に属する者の50mを除く競走競技では、次のような範囲で伴走者を認める。ただし、伴走者の反則は競技者の反則とする。
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視覚障害者部門の視力0から0.03および視野5度以内の障害区分(障害区分番号24、25)に属する者の50mを除く競走競技では、次のような範囲で伴走者を認める。ただし、伴走者の反則は競技者の反則とする。
- b.いかなる場合も,伴走者は競技者を引っ張ったり,押して前進させるといった推進を助けるようなことをしてはならない。
- c.手をつなぐとか、50cm以内の紐等を持つなどによって走路の指示をする。
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d.声をかけて走路の指示をする。
【注】フィニッシュでは、併走などによって写真判定ができない場合は失格とする。(競技者の斜め後ろに位置すること)
- 視覚部門の伴走者のついた競走競技でセパレート・レーンを使用する場合には、スタートラインを延長して、1人の競技者に1つ外のレーンを含む2レーンを割り当てる。