視覚障がいについて知ろう
ブラインドマラソンとは、視覚に障がいがある方が走ることを言いますが、そもそも視覚に障がいがあるとは?視覚障がいについての基本を知りましょう。
視覚障がいとは
視覚障がいとは、視力や視野などの視機能が十分でないために、全く見えなかったり、見えにくかったりすることで生活に支障がある状態のことです。
一般的に視覚障がいというと、完全に視力を失っていると思われている場合も多くありますが、視覚障がいとは視力だけの問題ではありません。視野が大きく欠けている場合も視覚障がいに該当し、視力が1.0以上の方も約0.6%います。(ランドルト環による視力検査:1985年筑波大学調査)
視覚障がいには、全く視力がない「盲」と、全く見えないわけではありませんが、日常生活や就労において制限や不自由を強いられる「弱視(ロービジョン)」に大きく分けられます。
盲 |
全く視力がない状態 ●光覚弁(こうかくべん) ●手動弁(しゅどうべん) ●全盲(ぜんもう) |
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弱視(ロービジョン) |
眼鏡やコンタクトで矯正をしても視力が出ない、また視力が悪くなくても視野欠損や夜盲症、眼振などが生じて不自由があるとロービジョンと判断される場合があります。
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国内で視覚障がいのある方は全国に約31万人いるそうです。(2006年厚生労働省による実態調査)
国際大会等で適用されるクラス分け
大会に出場するには障がいの程度によって3つの「クラス」に属して競技を行ないます。
クラス分けは国際パラリンピック委員会(英語: International Paralympic Committee、略称:IPC)によって定められており、障がいのクラスは次の通りです。
クラス名 | 程度 |
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T11クラス B1クラス |
伴走者が必須 最も障がいが重いクラスで、どの距離や方向からでも手の形を認知できない |
T12クラス B2クラス |
伴走者と走るか単独で走るか選択できる 手の形を認知できるものから視力0.03まで、または視野が5度以内。(視力と視野の程度で分類) |
T13クラス B3クラス |
単独で走る 視力は0.04から0.1、または視野20度以内。(視力と視野の程度で分類) |
クラス分けの詳細について知りたい方は、めざせパラリンピック クラス分けのページで説明しています。