ジャパンパラに先立ち、視覚障がいの国際クラス分けが9月21日(木曜)、22日(金曜)の2日間に渡り、
福島県立医科大学付属病院を会場として行われました。
「クラス分け」とは選手個々によって異なる障がいの程度を、同程度のクラス(カテゴリー)に分類し、より平等・公平を期すために実施され、クラス別に競技を行うパラスポーツの根幹を成す部分です。
視覚障がいのクラスはT11からT13の3クラスとなります。
国際クラス分けでは、「クラシファイヤー」と言ってIPCの資格を取得したIPC公認の「国際クラシファイヤー」が選手の視力や視野など目の状況を検査してクラスを判定します。
国際大会の参加を目指して競技を行うためには、国際クラス分けの診断を受ける必要があり、陸上競技としては2013年のジャパンパラ山口大会以来の国内での実施となりました。
写真:国際クラス分けスタッフ集合 前列:国際クラシファイアーの皆さん、後列:協力いただいたドクター、ORTの皆さんなど
2日間に渡って行われた国際クラス分けでは、26名が診断を受け、クラスステイタスをもらいました。
クラスステイタスはN=NEW、R=REVIEW、C=Confirmedがあります。
IPCへ登録してまだ1回も国際クラス分けを受けたことがない選手はN。
国際クラス分けの判定でRかCをもらうことになります。
Rは選手の視覚(視力・視野)が今後、変動する可能性がある選手となり、次回の国際クラス分けまでの猶予期間として2年か4年をもらうことになりますが、猶予期間がつかないただのRもあります。
その場合、次回参加する国際大会でクラス分けを受ける必要があります。
Cは選手の視覚(視力・視野)が今後、変わらないことを意味し、クラス確定となります。
パラリンピックの参加資格はCかRでも猶予期間が付く選手となります。
今回の国際クラス分けでは、Cが6名、R2019が5名、R2021が15名という結果となりました。
クラスステイタスのRかCの選手のみが国際ランキングに掲載される対象選手となり、ジャパンパラの結果から国際ランキングに自分の名前が掲載されることになります。これからは、一つでもランキングを上げるために、更に競技力の向上に励むことになるでしょう。
多くの方々の協力のお陰で、無事に国際クラス分けを終了することができました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
更なる選手の活躍をご期待ください。
この事業は日本財団パラリンピックサポートセンター助成事業として実施いたしました。