先日、ニューヨークシティハーフマラソンを盲導犬と共に完走した記事をお知らせしましたが、WPAのHPでも掲載されています。和訳した内容をご紹介します。
盲導犬を養成するNPO団体を主宰するThomas Panekが、ニューヨークハーフマラソンに出場。
ラブラドールレトリバーのWestley、Waffle、Gusの3匹の盲導犬に導かれながら、見事完走を果たした。
盲導犬のガイドでのハーフマラソン完走は、今回が世界初。
「世界第1号になれたことは、自分にとってとても感慨深いです。
盲導犬のおかげで、自由に体全体を動かすことができると知るきっかけになってほしいです」
Panekが主宰するNPO団体では、175匹の盲導犬をトレーニングしている。
「僕は走るのが好きだし、犬も走るのが好き。2つが一緒になった瞬間は最高でしたよ。
もちろん、人間と犬のチームワークは欠かせませんでした」
https://www.guidingeyes.org/
盲導犬でレースに出場するというアイデアは、何年も温めてきたという。
「僕の長年の夢でした。家族や友人の支えや、妻の励ましもありました。
僕のところの盲導犬なら、猛特訓を受けてきたから、きっと僕の夢をかなえてくれるだろうと思ったんです。
みんながみんな、うまくいくと思っていたわけではなかったので、少しずつ、まずは安全なスピードから初めて慣らしていきました。
枯れ枝とか、マンホールとか、通行人など障害物を避ける練習や、180度ターンしてみるとか、何か月もトレーニングしましたよ」
伴走者とのマラソン経験もあるPanekだが、盲導犬との走りは新鮮だったという。
健康的な生活を送るだけではなく、「障害が限界ではないのだと伝える」のが目下の目標。
「大きすぎる夢はありません。『なぜ?』と自問するのを止めて、『やってみるか?』と思うのが大事。
外に出て、どこまでも思い切り走っているうちに、何も怖くなくなります」
英語記事原文:
https://www.paralympic.org/news/blind-runner-makes-history-nyc-half-marathon