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JBMAニュース

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第30回東京学芸大学競技会PART3(広報インターン記事)

東京学芸大学競技会に男子4選手出場
11月10日、第30回東京学芸大学競技会が、東京学芸大学総合グラウンドで行われた。
男子は4選手が5000m2組目に健常者の選手とともに出場した。T12の熊谷豊(32=三井住友海上)が2組2位でゴールし、T11の谷口真大(29=ダイアログインザダーク)と米岡聡(34=三井住友海上)はそれぞれ自己ベストを更新する走りを披露した。
一方、今年8月に行われた北海道マラソン男子視覚障がい者の部で優勝した高井俊治(33=D2C)は途中棄権となった。
 

熊谷 2位も悔しさあらわに
北海道マラソン男子視覚障がい者の部で2位となり、東京パラリンピックの推薦内定選手となった熊谷はフルマラソンと種目が異なる5000mでも安定したレースを披露した。
強い日差しが降り注ぐ中行われたレースだが、熊谷は序盤から常に先頭集団に立ち、レースを引っ張った。
北海道マラソンでは首位を譲った高井も走っていたが、「誰が走るではなく、設定タイム通りに運ぶことだけに集中していた」と熊谷は自分に集中していた。
終盤、原勇人(都日野台高)と熾烈な首位争いを繰り広げるが、最後に原の意地が勝り、15分34秒16の2位でゴールした。試合後、「強いて言えば、最後全体で1位になっていれば、社会人ベスト(15分30秒)も切れてたと思う。
気持ちで負けてたかな」と悔しさを見せた。
次に挑む大会は12月1日に行われる福岡国際マラソンだ。東京パラリンピックに向けて弾みをつけるべく、熊谷は得意なマラソンで今大会の悔しさを晴らす。

画像1:2位でゴールした熊谷
 
谷口 嬉しい自己ベスト更新!!
「自己ベストを更新できてよかった」。谷口はホッとしていた。谷口の理想のレースは一定のペースで走ること。今大会も「内容的には理想に近い走りができたのでは」と振り返った。
他選手のペースが落ちるなか、谷口のペースは落ちなかった。常に1周(400m)を1分20秒前後で走り、16分12秒85でゴールした。
大会前の谷口の自己ベストは2015年11月の第6回京産大記録会で記録した16分15秒80。自己ベストを3秒近く更新となった要因はけがなく夏から練習をこなせたことだ。
夏の暑さが和らいでから、より長い距離を走る練習を多く取り組み、自らを追い込むことができた。伴走者の楠本正輝(31)の伴走も谷口を大いに助けた。
「今日は健常者の方と一緒に走ったので、いつも以上に情報を伝えるような形で、できるだけトラブルが起こらないように、前に引っかからないように、ぶつからないようにというところに気を遣って走った」とレース中、谷口に1周ごとに記録を伝えながら鼓舞した。
自己ベストを更新する好走をみせた谷口はさらなる高みを目指している。「16分04秒を切りたかったんですよね。今回(16分)12秒かかっているので、次のレースで(4秒を)切っていきたい」と今大会の目標を超えられなかったことには悔しさをみせた。
楠本も谷口の走りについて「目標としていたタイムより走れなかったので…。練習のしている内容とレースの内容が結びついていないかなと感じる」と首をかしげた。
ただ、自己ベストを更新できたこのレースは今後に向けて弾みがつく。谷口の目標は5000mで世界ランキング6位以内に入ること、マラソンは来年の東京パラリンピックの代表になることだ。「(来年2月の別府大分毎日マラソンで東京パラリンピックの枠を)つかみにいきたい」と谷口が意気込めば、
楠本は「これまでと変わらずできる限り協力していきたい」と応えた。息の合った走りを今後もみせていく。
 
画像2:好走した谷口(右)と伴走者の楠本(左)


苦しさに負けず風邪にも負けず!!米岡も自己ベスト更新!!
「最後まであきらめずに走り切れました」。満足した表情を浮かべていた米岡の声はかすれていた。2日前に風邪をひき、レース中も咳き込みながら走っていた。
「3000m以降はかなり苦しかったが、そこであきらめずに最後まで走れた」と3000mから4000mでは、1周(400m)1分30秒前後で走っていることもあった。出場した組では最下位でゴールした。
米岡の自己ベストは17分48秒32だから15秒近くも更新した。「苦しくなってからちゃんとチャレンジするという気持ちを強く持って走ることを意識して走った」とレース後は笑顔だった。
伴走者の柳澤威臣(33)も「100点!!頑張ってました!!」と手放しで褒めた。米岡の強みを柳澤は「地道に一歩一歩着実に成長していくところ」と語る。
今後の課題は「2000mから4000mでへばってしまったこと」と振り返った米岡。課題を克服し、次のレースではさらに成長した姿をみせる。

 画像3:自己ベストを更新した米岡(右)とサポートとして米岡を支えた伴走者の柳澤(左)


高井は悔しい途中棄権…
結果によって、5000mの世界ランキングが上がる可能性があったこの大会。北海道マラソンを優勝した高井はまさかの結果に肩を落とした。
「1周目周ったときから体が動いていなかった。気持ちが切れた」と思うように順位を上げられず、序盤で途中棄権となった。
北海道マラソン男子視覚障がい者の部優勝後、この大会に向けてスピードを重視した練習をこなしてきた高井。「15分前半を狙える練習やってきたと思っている。やってきた練習は間違っていないと思う」と言いきったが、結果が伴わなかった。
「世界ランキングを上げていくための大事な大会だった。絶対タイムが出るということだけを信じてやってきた。こんな結果になって、切り替えるというか、こういう結果になるとは思っていなかったので、残念ではあるんですけど、切り替えてやっていきます」と次の大会でリベンジを誓った。
 
画像4:悔しい途中棄権となった高井

 

記事・写真 法政大学 藤原陸人

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