今大会には日本のブラインドマラソンを牽引するトップランナーたちがエントリーしている。
まずリオパラリンピック銅メダリストであるNo.51の岡村。同大会の選考レースとなった2016年の本大会で優勝し切符を手中に収めメダル獲得へと繋げた。
また2016年本大会でリオパラ代表3枠目の争いでデットヒートを繰り広げたのが、No.52熊谷とNo.53和田の二人である。
結果は先行する熊谷を40km過ぎに和田が抜き去り、劇的な勝利で代表の座を射止めた。
その差わずか20秒で苦汁をなめた熊谷であったが、同年4月に行われたWorld Para Athletics(WPA)Marathon World Cupで優勝し、昨年の本大会も制覇するなど無念を晴らした。
加えて昨年のWPA Marathon World Cupでは和田が優勝するなど抜きつ抜かれず共に切磋琢磨し競技力を伸ばすとともに経験を重ねている。
岡村を含めた3名が同じレースを走るのは2016年の本大会以来、2年ぶりとなり、今大会に向けて熊谷は順調に自己記録を伸ばし、和田もあと12秒と迫るT11クラス世界記録へ挑む調整も十分で、岡村は2年前の記録更新を視野にレースに挑む。
女子は先日の防府読売マラソンで道下(三井住友海上)がT12クラス女子の世界記録を更新したばかりで勢いを増している中、今大会では、西島、近藤のリオパラ参加者2名のマッチレースとなる。
男女ともに勝負、記録更新の快挙達成となるか興味がつきない。
注 : T11男子世界記録 Cionna Andrea(イタリア) 記録 2時間31分59秒 2007/03/18 Rome Marathon
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