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2019WPA GP Beijing大会

2019World Para Athletics Grand Prix Beijing大会に国際クラス分けの参加を主な目的として、
強化指定選手の和田伸也、西村千香、松本光代の三名が参加しています。
国際クラス分けは無事に終了し、競技は10日午後に行われる、1500mに参加します。
 
タイムテーブルやスタートリストはこちらから、ご覧ください。
ご声援、よろしくお願い致します。

メディア出演情報:ニッポン放送 チャレンジドアスリート:鈴木邦雄 常務理事

ニッポン放送ラジオで放送されているニッポンチャレンジドアスリートに鈴木邦雄さんが出演しています。
通常放送は5月10日を残すのみとなりましたが、radikoにて5月7日からの放送分をお聞きいただくことができます。
聞き逃した方は、さかのぼってradikoからお聞きいただき、10日の放送をお待ちください。
以下、番組概要となります。
 
5月7日(火)〜10日(金)は、視覚障がい者ランナーたちの間で「伴走の神様」と呼ばれている、日本ブラインドマラソン協会常務理事の鈴木邦雄さんが登場します。
1945年、山梨県生まれの73歳。1984年から、視力に障がいを持つランナーと一緒に走り、目の代わりとなる「伴走」を始めて35年。全国で伴走教室を開くなど、普及活動にも熱心に取り組み、2011年、市民ランニング界最大の栄誉とされる「ランナーズ賞」を受賞されました。
40歳から伴走を始めたきっかけ、ブラインドランナーとロープで手をつなぎ、一緒に走るときに気をつけていること、ランナーに伝える情報(景色や応援の様子まで伝えるそうです)、ランナーが調子が悪くなったときにどんな言葉を掛けるのか?など、ブラインドランナーの目の代わりとなり、時に“観光ガイド”や“実況アナウンサー”の役目も務める鈴木さんにいろいろお話を伺います。お楽しみに!
 
radikoはこちらからお聞きください。
 
 

メディア掲載情報:神奈川県HP 瀬谷西高校 出前講座:鈴木邦雄理事

3月8日に鈴木邦雄理事が神奈川県の瀬谷西高校で行ったブラインドマラソン体験の出前講座の模様が神奈川県のHPに掲載されました。
出前講座の様子を丁寧に掲載いただいています。高校生に多くの事が伝わったと思います。

掲載記事は神奈川県のHPよりご覧ください。こちら

 

ブラインドマラソン歴代記録の更新

4月28日に開催されたWPAマラソン世界選手権にて男子T12クラスの世界記録がモロッコのエルアミン選手によって更新されました。
自身が2015年にマークした2時間21分33秒を10秒更新する、2時間21分23秒と圧巻の走りでした。
日本勢では堀越信司選手が2月の別府大分毎日マラソンで出した記録を32秒更新し、2時間25分56秒の自己ベストをマークし、歴代記録を更新。

他に4月のかすみがうらマラソン、長野マラソンと視覚障がいの部がある大会を2連勝した勝丸真至選手が1月の勝田全国マラソンでT13クラスの歴代5位の記録をマークしています。

歴代記録はこちらをご覧ください。http://jbma.or.jp/blind/record/

 

2019 World Para Athletics Marathon Championships:選手コメント

堀越信司 銅メダル 2:25:56 アジア新、自己新
今回は、なんとしても日本人トップ、かつ4位以内でフィニッシュする、ということを目標に据えていました。結果、銅メダルを獲得することができ、さらに自己ベストも更新することもできて良かったと思います。しっかりとメダル争いができた点も良かったです。支えてくださった全ての皆さんに、心から感謝しております。
しかしながら、トップとはかなり差があり、2位の選手とも力の差を感じ、まだまだ課題も残る結果であったと思います。
危機感をもちながら、より一層高いレベルで勝負ができるように、これからも頑張っていきますので、引き続きご声援をよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。
 
熊谷豊 DNF
今回チームJAPANとして、枠を1つでも多く獲得するために出場させていただきましたが、足の調子が悪くリタイアしました。
残念でしたが次に繋がることを考えリタイアしました。
また頑張ります。出場させていただき感謝しています。ありがとうございました。

画像1:男子表彰式。フィニッシュ地点にて。
 
道下美里 優勝 3:06:18
いつも応援ありがとうございます。
今回は国の枠取りを兼ねた大事なレースでした。かつてないプレッシャーの中で無事に優勝でき、ホッとしています。
これからも皆様のご期待に添えるよう、仲間と共に2020年に向けて、日々精進して参ります。
 
西島美保子 6位 3:21:50
設定タイムを3時間15分としていましたが、前半からスピードに乗り切れず、後半フォームも乱れてきて、維持するのが精一杯でした。
東京選考に向けての第一線を、このような形で終わってしまいましたが、次のレースでリベンジできるよう、さらに練習に励みたいと思います。
 
近藤寛子 8位 3:31:38
今回は、3月はじめに、乳がん摘出手術という試練を乗り越えて、2ヶ月足らずでの出場となりました。
体力もどこまでもつのかはわかりませんでしたが、今ある自分の力を信じて走りました。
後半失速もありましたが、さいごまで走らせてくださった伴走のうふたりに感謝です。
課題もみつかり、これからも心と体をしっかりと鍛えあげて次を目指していきたいと思います。
さすがロンドン!
応援がすごくて、とても元気出ました!
名指しの声援が嬉しかったです。
充実した運営にも感謝です。ありがとうございました!
 
青木洋子 DNF
ロンドンマラソン世界選手権2019、途中リタイヤという悔しい結果でした。
この悔しさを次のレースに向けて、頑張りたいと思います。
いつも応援してくださるみなさん、ありがとうございます。
これからもも日々の積み重ねを大事に、目標に向かって走り続けたいです。

 

画像2:女子表彰式。レセプション会場にて。

ご声援、ありがとうございました!

2019 World Para Athletics Marathon Championships:リザルト

男子
1 Chentouf El Amin (MAR) 2:21:23 T12クラス世界新


2 Laso Alberto Suarez (ESP) 2:25:50


3 Horikoshi Tadashi (JPN) 2:25:56 T12クラスアジア新・自己新


4 Nieves Gustavo (ESP) 2:28:50


5 Hanyn Hicham (MAR) 2:32:44


6 Karfas Nacereddine (ALG) 2:33:36 自己新


7 Amorim Leonardo (BRA) 2:41:08


8 Pina Jorge (POR) 2:45:35


9 Macchi Gabriel (POR) 2:45:40


10 Ryan Declan (IRL) 2:45:42


11 Bompard Nicolas (FRA) 2:46:11


12 Grabinski Marcin (POL) 2:52:54


13 Alves Nuno (POR) 2:52:54


14 Yap Tien-Fung (GER) 2:54:09


15 Novak Sandi (SLO) 3:01:23


16 Solomon Avi Adhanany (ISR) 3:07:12
 
女子


1 Michishita Misato (JPN) 3:06:18


2 Santos Dorta Edneusa de Jesus (BRA) 3:13:17


3 En-Nourhi Meryem (MAR) 3:18:11


4 Garunksnyte Ausra (LTU) 3:18:23


5 Fiuza Maria (POR) 3:18:37


6 Nishijima Mihoko (JPN) 3:21:50


7 Ellis Charlotte (GBR) 3:23:47 自己新


8 Kondo Hiroko (JPN) 3:31:38


9 Coetzee Louzanne (RSA) 3:33:22
 
画像:日本代表選手団

2019 World Para Athletics Marathon Championships:エントリーリスト

4月28日に開催されるWPAマラソン世界選手権のエントリーリストです。
男子、女子の順番で左からビブナンバー、選手名、国名、クラス、パーソナルベスト、年齢、
伴走者と共に走る選手は下段に伴走者氏名となります。
 
Bib Name Country Class PB Age
291 Alberto Suarez Laso ESP T12 2:21:47 41
292 El Amin Chentouf MAR T12 2:21:33 37
293 Tadashi Horikoshi JPN T12 2:26:28 30
294 Gustavo Nieves  ESP T12 2:26:47 37
295 Yeltsin Jacques  BRA T12 2:28:11 27
        Guides: Rafael Soares Santeramo / Andre Alberi de Santana
296 Alan Bezerra de Oliveira BRA T12 2:28:14 33
297 Yutaka Kumagai  JPN T12 2:29:20 32
299 Leonardo Amorim  BRA T12 2:31:05 32
301 Gabriel Macchi  POR T12 2:37:23 43
        Martim Nunes / Jorge Rodrigues
302 Nuno Alves  POR T11 2:39:52 43
        Jose Oliveira / Joao Pedro Soares Ribeiro
303 Sandi Novak  SLO T11 2:40:02 45
        Roman Kejzar / Anton Kosmac
304 Nacereddine Kerfas ALG T12 2:40:23 41
        Azzeddine Sakhri
305 Jorge Pina  POR T12 2:42:19 43
        Nelson Cruz / Ricardo Abreu
306 Nicolas Bompard  FRA T12 2:44:16 37
       Antoine Amiot / Badre Zioini
307 Declan Ryan  IRL T12 2:49:27 39
        Gerard Forde / Michael O’Conor
308 Marcin Grabinski POL T11 2:51:56 39
309 Yap Tien-Fung  GER T12 2:56:20 28
        Max Kirschbaum
310 Avi Adhanany Solomon ISR T11 Debut 35
        Sisay Berhano
311 Hicham Hanyn  MAR T12 Debut 25
 

Bib Name Country Class PB Age
331 Misato Michishita JPN T12 2:56:14 42
 Guides: Jun Shida / Yuka Aoyama
332     Maria Paredes Rodriguez ESP T12 2:59:22 56
        Lorenzo Sanchez Martin
334 Edneusa de Jesus Santos Dorta BRA T12 3:03:07 42
        Antonia Keyla da Silva Barros
335 Ausra Garunksnyte LTU T12 3:10:21 27
        Linas Balsys
336 Yoko Aoki  JPN T12 3:13:36 42
        Hiroyuki Takada / Hisayo Kakinuma
337 Louzanne Coetzee RSA T11 3:13:41 26
        Godfrey Ramokone / Claus Kempen
338 Hiroko Kondo  JPN T12 3:15:29 56
        Hisakazu Kawashima / Taro Kaneko
339 Mihoko Nishijima JPN T12 3:15:42 63
        Manabu Mizobuchi / Shuichi Kagi
340 Charlotte Ellis  GBR T12 3:25:55 34
        Lucy Niemz
341 Meryem En-Nourhi MAR T12 Debut 28
342 Maria Fiuza  POR T11 Debut 46
      Nuno Rocha / Luis Ginja
 
 PDFはこちらからご覧ください。
 
レースは4月28日(日曜)日本時間の17時10分スタートとなります。
チーム一丸となって、がんばります。
ご声援、よろしくお願い致します!
 
 
 

2019 World Para Athletics Marathon Championships:代表選手団

2019 World Para Athletics Marathon Championships 代表選手団
認定特定非営利活動法人 日本ブラインドマラソン協会
 
開催日:2019年4月28日 
開催場所:ロンドン/イギリス(ロンドンマラソン)
 
男子
T11-T12クラス
T12 堀越 信司(ホリコシ タダシ) NTT西日本
 
T12 熊谷 豊(クマガイ ユタカ) 三井住友海上

女子
T11-T12クラス
T12 道下 美里(ミチシタ ミサト) 三井住友海上
 ガイド:青山 由佳(アオヤマ ユカ) 相模原市役所
 ガイド:志田 淳(シダ ジュン) NEC
     
T12 青木 洋子(アオキ ヨウコ) NTTクラルティ
 ガイド:柿沼 久代(カキヌマ ヒサヨ) Team Okojo
 ガイド:高田 裕之(タカダ ヒロユキ) 東京都庁
 
T12 近藤 寛子(コンドウ ヒロコ) 滋賀銀行
 ガイド:金子 太郎(カネコ タロウ) 滋賀県立北大津養護学校 教員
 ガイド:川嶋 久一(カワシマ ヒサカズ) (株)マルシンフーズ
 
T12 西島 美保子(ニシジマ ミホコ) JBMA
 ガイド:溝渕 学(ミゾブチ マナブ) パナソニック(株)ライフソリューションズ社
 ガイド:鍵 修一(カギ シュウイチ) ナフス南(株)四条畷給食センター
 
スタッフ
安田 享平(ヤスダ キョウヘイ) 日本製鉄(株)君津製鉄所
木之下 仁(キノシタ ヒトシ) 日本ブラインドマラソン協会
 
選手6名、ガイド8名、スタッフ2名 合計16名
 
2月14日付 発表の派遣選手のうち、岡村正広選手、和田伸也選手は欠場となります。
 
 

メディア掲載情報:日本経済新聞 マラソン世界選手権 道下美里選手

4月28日に開催されるWPAマラソン世界選手権に出場する、道下美里選手の記事が日本経済新聞に掲載されています。
2017年、18年開催のWPAマラソンワールドカップから連続しての、世界大会3連覇に挑みます。
ご声援、よろしくお願いします!
 
掲載記事は日本経済新聞社のHPからご覧ください。こちら

 

2021世界パラ陸上競技選手権大会、神戸で開催

第10回大会は初の日本開催

日本の神戸市が2021世界パラ陸上競技選手権大会の開催都市に決定したことを発表した。日本での世界選手権開催は初めてとなる。今回で第10回目となり、100か国からおよそ1300人の選手がユニバー記念競技場で競い合う。
収容人数4万5千人の競技場は、夏季ユニバーシアードにあわせて1985年に建設され、2011アジア陸上競技選手権や2012FIFA U-20女子ワールドカップなど、さまざまな国際主要大会の舞台となってきた。
 
世界パラ陸上競技連盟のHaozhe Gao会長は次のようにコメント
「2021世界パラ陸上競技選手権への立候補をまとめるために大変な努力をされた神戸市にお祝いを申し上げます。神戸市が東京2020パラリンピック競技大会のレガシーを継承し、素晴らしい大会を開催してくださると、心から確信しております。東アジアで開催される初の世界選手権となり、同地域におけるパラ陸上競技の発展にとって重要な一歩となるでしょう。大会組織委員会、神戸市、パートナーとともに、大会を成功させることを楽しみにしております」
 
神戸の久元喜造市長は次のようにコメント
「東京2020パラリンピックのレガシーを継承し、パラスポーツの機会をさらに築いて、大会を大成功させたいと思います。選手やスタッフが集中して競技に全力を尽くせるよう、大会準備に積極的に取り組み、努力をしてまいります。さらに、世界選手権の開催により生まれる好機を活用してインクルーシブな街づくりを進め、神戸の魅力を世界に発信していきたいと思います。2021年、世界中からたくさんの人の神戸への訪問を心より歓迎いたします」
前回の世界選手権は、2017年にイギリス・ロンドンで開催され、10日間の大会期間中に33の世界新記録が樹立された。2019年大会は、アラブ首長国連邦のドバイで11月7日から15日に開催予定。
 

 

 

メディア掲載情報:WPA News:マラソン世界選手権 道下美里選手

4月28日に開催されるマラソン世界選手権に参加する、道下美里選手の記事がWorld Para Athletics(WPA)のHPに掲載されました。
和訳した内容をご紹介します。

道下美里、目標は3連覇
日本人ランナー、ロンドンを沸かせる用意はできた

パラリンピック・メダリスト、道下美里の故郷からロンドンまでは5800マイル以上。だがこの数年で、イギリスの首都の街並みは42歳の視覚障がい選手にとって第2の故郷のような存在となった。

2017年と2018年、WPAマラソンワールドカップで優勝。今月28日(日)、Virgin Moneyロンドンマラソンと同時開催される今年の世界選手権でも、金メダル有力候補に名前が挙がっている。

昨年は女子T11/12の他の選手を6分以上も引き離し、3時間4分で優勝。おととしの場合、2位以下に10分近い差をつけてゴールした。

「ロンドンマラソンは東京2020への通過地点のひとつではありますが、練習の成果を発揮して金メダルを狙いにいきたい。パラリンピックはもちろん、世界選手権でも、金メダルを獲ったことはありませんから」という道下は16か月前、日本の防府市で行われた大会で、2時間56分14秒というT11の世界新記録を打ち立てた。

「2018年は、絶対勝つ自信があった。レースで他の選手と接戦になった経験があまりなく、競った展開になって、最後にあれだけ差をつけて勝てたのはものすごく自信になりました。この2年は継続してトレーニングできましたし、準備は万端です!」

難関コース

それでも、ロンドンの街中にある角度のきついコーナーには手を焼かされると、道下も言う。

「ロンドンのコースは視覚障がいの選手にはすごく大変ですが、日本と違って、観客の活気や熱が伝わってきますね」と道下。

「世界選手権のようなメジャーな大会では、より多くの人々が注目します。自分のパフォーマンス次第ですが、もっと多くの人にブラインドマラソンや視覚障がいランナーのことを知ってほしい。そのためにも全力を振り絞って、最高の結果を出すつもりです」

道下の初メジャータイトル獲得に待ったをかける10名のパラアスリートらの中には、昨年の大会でそれぞれ2位、3位に輝いたブラジルのEdneusa DortaとMaria Paredes Rodriguesがいる。Dortaにいたっては、リオ2016で道下に続く銅メダルを手にしている。

南アフリカのT11長距離選手Louzanne Coetzeeは、ガイドランナーのGodfrey RamokoneとClaus Kempenをしたがえて、ロンドンマラソンに初挑戦。

25歳の彼女は昨年のベルリンマラソンを3時間13分41秒でゴール。中国のJin ZhengによるT11世界記録に30秒弱と迫った。しかも、Coetzeeにとって26.2マイルのレースはあれが2回目――デビュー戦は2017年、南アフリカのソウェトで行われた大会だった。今大会でも自己ベスト更新が期待されている。


英語記事原文:
https://www.paralympic.org/news/misato-michishita-targets-targets-triple-triumph

 

 

 

メディア掲載情報:ゆうゆうゆう かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン 2019:青木洋子選手

4月14日に行われたかすみがうらマラソンに参加した、青木洋子選手(T12クラス)の記事が「ゆうゆうゆう」に掲載されました。
青木選手は28日に開催されるマラソン世界選手権に参加します。
大会に向けて順調に準備が進んでいる様子が伺えます。
ご声援よろしくお願いします。
 
掲載記事はこちらをご覧ください。
 
 

第21回長野マラソン:入賞者リザルト

4月22日、第21回長野マラソンが行われました。視覚障がい者の部の入賞者の結果をお知らせします。

男子の視覚障がいのトップは先週のかすみがうらマラソンでも総合優勝したB3クラスの勝丸真至さんが2時間52分56秒で2週連続優勝の偉業を達成しました。

女子はB1クラスの市川絹子さんが4時間12分37秒でトップでした。

参加された皆さん、お疲れ様でした!

上位入賞者は大会HPからご確認ください。こちら

 

 

メディア掲載情報:JAPAN TIMES 青木洋子選手

JAPAN TIMESに青木洋子選手の記事が掲載されました。

原文は英語となりますが、和訳を紹介いたします。

 

視覚障がい者ランナー青木洋子、東京2020出場枠を目指す

10年前、青木洋子はまさか、今のような人生を送ることになるとは想像もしていなかった。

 

とくにスポーツで大きな結果を残したわけでもない。毎日のライフスタイルは、標準的なアスリートの生活とはかけ離れていた。それが今、毎日長い距離を走りこみ、チームのサポートを受けながら、ブラインドマラソンのレースに出場するようになった。目指すは2020年の東京パラリンピック日本代表――開幕まで残すところ、あと500日だ。

 

「人生がすっかり変わりました。まさかこんな風になるなんて」と、42歳の青木は言う。「自分が変わったとは思いません。でも、以前はできなかったことがいろいろできるようになった。叶えたい目標があるからでしょうね」

 

高校卒業後、ケガで視力に障がいを抱えるようになった。職業訓練学校に通い、コンピュータの使い方を習得すると同時に、歩行のリハビリにも励んだ。青木がいうには、日常生活では支障はなく、仕事場にも徒歩で通っている。

 

ある日、会社の同僚がブラインドマラソンのクラブを教えてくれた。これがパラアスリートへの道を開いた。

 

「誰かにサポートしてもらいながら、運動のつもりで歩いたり走ったりしたかっただけなんです」と青木。「自分一人では歩くことも走ることもできなかったけれど、クラブに参加したらすんなり伴走してくれる人が見つかりました」

 

以来、ブラインドマラソンが生活の中心になった。4年前に日本ブラインドマラソン協会から強化指定選手に選ばれた。そして昨年12月、山口県で行われた防府読売マラソンで3時間1336秒という自己ベストを達成。日本の女子ブラインドマラソンでは歴代3位の記録だった。

 

国際パラリンピック委員会では障がいの度合いに応じて、ブラインドマラソンを3つのカテゴリーに分けている。低視力で、かつ/または光を全く感知できない選手(T11)、視力が0.03以下で、かつ/または視野半径が5度未満の選手(T12)、視力が0.040.1以内で、かつ/または視野半径が20度以下の選手(T13)。青木が該当するT11T12では、ブラインドマラソンの選手は伴走者をつけて走らねばならない。

 

レース中、選手と伴走者はロープの端と端をそれぞれが持つそれぞれ持ち、伴走者がペース配分や、コース上の障害物、他の選手の状況といった情報伝達を行う。

 

「伴走者にとって一番大事なのは、選手の安全確保です」というのは、青木が所属するチームOYO(青木の旧姓、男澤の「お」と、洋子の「よ」からとって名付けられた)のヘッドコーチを務める福原良英。彼自身もまたブラインドマラソンの選手だ。

 

「伴走者の視力はランナーの思考とシンクロしなくてはならない。優れた伴走者は必要な情報を与えつつ、スパートのタイミングを心得ています」

 

だが青木は誰でも伴走者になれると断言する。福原によると、ブラインドマラソンのランナーはみな日々の練習のときとレースに出場するときで、伴走者を変えているという。

 

たとえば青木の場合、毎朝およそ10kmを走りこむが、伴走者はローテ―ションで交替している。日々の練習の伴走者は、マラソンを走れる力は必要ない。

 

「私が求めているのは、毎日の練習で私と一緒に走りたいと思ってくれる人。いまは15人の仲間が毎日の練習をサポートしてくれています」と青木。「もちろん大会では、スピードがあって経験豊富なガイドランナーが必要。でも毎日の練習では、朝早くに私の家まで来てくれて、一緒に走ってくれる人を最優先しています」

 

そのうちの1人が横山牧子だ。

 

「陸上の経験はありません」という横山は、何度か青木の強化合宿に参加したことがある。「青木さんとは、練習相手というより友人のような関係ですね。時間を取られるので、伴走をするには家族や職場の理解が必要です。でも、チームの仲間と一緒にゴールを目指すことで、達成感が得られます」

 

ブラインドマラソンの選手は1回のレースで2人まで伴走者をつけることができる。伴走者の交代は1回だけ、10km20km30km地点のいずれかで行われる。レースの途中で伴走者がリタイアすれば、選手も失格となる。

 

ドーピング違反など、伴走者がルール違反をした場合も選手は失格。また伴走者は、選手が転倒しても手を貸すことは認められず、選手より先にフィニッシュラインを越えてはならない。

 

青木の究極の目標は、彼女にとっては初めてとなる来年のパラリンピックで出場枠を獲得し、メダルを獲得すること。T12では、リオ・パラリンピックの銀メダリスト道下美里が日本代表の最有力候補だ。42歳の彼女は、現在の世界記録保持者。2017年の防府読売マラソンで2時間5614秒という世界新記録をマークした。

 

「青木の自己ベストは道下よりも約20分遅れている。去年の夏から3時間10分以内にゴールすることを目標に掲げています」と福原。「メダル圏内は3時間台あたりになるだろうと言われています。たぶん青木はあと10分タイムを縮められると思います。マラソンでは何が起きてもおかしくない。パラリンピックまでに、道下との差をもう数分縮めたいと思っています」

 

23日の別府大分マラソンで青木はレース中盤に道下の前に出たが、結果は道下の優勝。青木は2位の近藤寛子、3位の西島美保子に次ぐ4位だった。青木以外は全員リオ・パラリンピック経験者。青木のタイムは3時間1719秒と、道下から10分以上も遅れてしまった。

 

「このレースは実験でした。現時点での自分の実力を知りたかったので、これまでやってきたことを踏まえて積極的に攻めていきました」と青木。「でもすごくタフなレースで、体が壊れるかと思った。また走れるかどうかもわからなかった」

 

「周りの人からたくさんアドバイスをもらって、今では、自分が成長するためにはここで踏ん張らないと、と思えるようになりました。あのレース(別府大分マラソン)以来、前よりも11回の練習に集中するようになって、どうすれば上達できるか考えるようになりました」

 

チームOYOの一員である浮津康弘は、青木の4位という結果に大きな可能性を見た。

 

「彼女は疲れて切っていて、レース後は動けなかった。でもあれ以来体力的に強くなりましたね」と浮津。「いまは限界まで走って、それから一息入れて、それからさらに走る。そこがあのレースから大きく変わった点です」

 

青木の次の目標は、428日ロンドンで行われるブラインドマラソン世界選手権大会。東京2020出場枠獲得の第1歩となるレースだ。

 

上位4人の選手には、所属する国に1つずつ出場枠が与えられる。ただし、必ずしも選手個人の出場枠が確保されるわけではない。つまり青木が日本人選手の中で1番になれば、日本ブラインドマラソン協会から代表選手の推薦を受けられる。

 

日本には、来年ロンドンで行われる世界パラ陸上マラソンワールドカップで出場枠を増やすチャンスがある。また国内の選考予選大会として、8月に北海道マラソン、12月に防府読売マラソン、そして2020年の2月別府大分マラソンが行われる。

 

「まずは日本のために出場枠を獲得する。そして、願わくば自分が代表に選ばれたい」という青木は、強化練習での成長に自信をのぞかせる。「この4年で、タイムが3時間39分から3時間13分に伸びました。前にも増して走ることばかり考えています。体調管理にも気を遣うようになったし、フォームの修正に時間をかけなくてもよくなった。そういうところからも、自分が成長しているなと感じています」

 

英語記事原文はこちらからご覧ください。

 

 

かすみがうらマラソン 兼 国際盲人マラソン2019 5k リザルト

男子T11(B1)
 
順位 記録 氏名漢字 氏名カナ 都道府県 伴走
1 0:24:06 三上 直人 ミカミ ナオト 千葉県 伊藤 一則
2 0:24:51 染谷 章則 ソメヤ アキノリ 茨城県 イトウ トシアキ
3 0:26:58 近藤 則男 コンドウ ノリオ 茨城県 服部 伸
4 0:27:04 山本 裕司 ヤマモト ユウジ 茨城県 山本 実穂
5 0:30:19 和田 周二 ワダ シュウジ 茨城県 藤内 茂
6 0:31:34 小原 丈夫 コハラ タケオ 東京都 役田 泰江
7 0:31:54 草野 拓海 クサノ タクミ 茨城県 草野 勇二
8 0:33:17 市村 直哉 イチムラ ナオヤ 茨城県 堀田 芳生
9 0:35:36 仲澤 進 ナカザワ ススム 茨城県 中井 健人
10 0:44:24 島根 知宏 シマネ トモヒロ 茨城県 勝山 茜
11 0:47:37 田所 正員 タドコロ マサカズ 茨城県 スズキユウダイ
12 0:55:16 生井 正宏 ナマイ マサヒロ 茨城県 カタオカ ヤスオ
13 1:03:45 東野 亮 トウノ リョウ 茨城県 飛田 剛
  DNS 吉田 優也 ヨシダ ユウヤ 茨城県 宇津木斗夢
 
男子T12(B2)
 
順位 記録 氏名漢字 氏名カナ 都道府県 伴走
1 0:24:57 山崎 和雄 ヤマザキ カズオ 埼玉県 斉藤 和子
2 0:26:54 石井 勝己 イシイ カツミ 茨城県  
3 0:28:32 宇野 和博 ウノ カズヒロ 東京都 小野 豪生
4 0:35:10 杉山 翼人 スギヤマ ハヤト 茨城県 吉本 和樹
  DNS 眞庭 無双 マニワ ムソウ 東京都 小島 裕生
 
男子T13(B3)
順位 記録 氏名漢字 氏名カナ 都道府県 伴走
1 0:25:58 波多野 功二 ハタノ コウジ 茨城県  
2 0:29:10 伊藤 博正 イトウ ヒロマサ 茨城県  
3 0:35:50 小林 邦一 コバヤシ クニカズ 茨城県  
4 0:36:09 金谷 治幸 カナヤ ヒロユキ 群馬県  
  0:32:58 杉山 明宏 スギヤマ アキヒト 茨城県 井野口 雅彦
  DNS 氏家 義三 ウジイエ ヨシミ 茨城県  

 

女子T11(B1)
順位 記録 氏名漢字 氏名カナ 都道府県 伴走
1 0:25:25 鈴木 祐花 スズキ ユウカ 福島県 服部 美里
2 0:28:12 古川 雅代 フルカワ マサヨ 東京都 杉田 将生
3 0:31:09 高澤 節子 タカザワ セツコ 東京都 山崎 ひろみ
4 0:32:43 恩田 奈津子 オンダ ナツコ 茨城県 イシワ ミキ
5 0:37:31 滝澤 由紀子 タキザワ ユキコ 東京都 山﨑 直
6 0:38:38 塚本 さゆり ツカモト サユリ 東京都 牟田口 郷子

 

女子T12(B2)
順位 記録 氏名漢字 氏名カナ 都道府県 伴走
1 0:28:39 工藤 星奈 クドウ セイナ 東京都 松本 莉緒
2 0:34:12 山下 千代子 ヤマシタ チヨコ 佐賀県 小室 友香

 

女子T13(B3)
 
順位 記録 氏名漢字 氏名カナ 都道府県
1 0:20:12 松本 光代 マツモト ミツヨ 埼玉県

 

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画像:5kに参加の工藤さんと伴走者の松本莉緒さん。