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日本ブラインドマラソン協会

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伴走Q&A

伴走を始めるにあたって色々不安や疑問があると思います。そんな質問を掲載しています。

伴走Q&A

Q伴走の経験はないのですが、いきなり伴走練習会に参加しても大丈夫でしょうか?
A練習会では始めての参加者に講習会を行っている場合もあります。
未経験であることを伝えて、基本的な伴走の技術や安全に対する注意事項を習ってください。
何よりも視覚障がいの事を知ることから伴走が始まります。
Q伴走に興味があるのですが、どこで障がいランナーと知り合うことができますか?
A各地で視覚障がいランナーと伴走者の練習会が行われています。
まずそこに参加する事をお勧めします。
各地の練習会情報はこちら
Q思うように障がい者ランナーと足や手の振りが合わないのですが、解決方法はありますか?
A合わないと自覚されているのですから、伴走の基本的な事を理解されていると思います。
相手のかたを走りやすくしてあげるのに何が必要か? 常に考える事が大事です。
一例ですが、まず二人三脚で足を合わせると手の振りが合いやすくなります。
お互いに遠慮なく相談してみて下さい。
伴走ガイドはこちら
Q実際に伴走をするにあたって、走る前のアップ時などにしておくべきことはありますか?
A一般的なウォーミングアップに関しては視覚障がいがあるからといって特別な事はないでしょう。
お互いの意思の疎通が一番大事です。
伴走する際の注意する点について打ち合わせて下さい。
相手のかたの見え方により伴走する時の注意点が変わります。
伴走には声掛けが一番大事です。カーブや坂道、路面の凹凸などの表現の表し方などを事前に打ち合わせてください。
ロープの長さやカーブまでの距離の伝え方などもお互いに意思を統一しておく事をお勧めします。
また手の振りかた、足の合わせ方などによっても走りやすさに影響が出ます。このような事をアップ時に打ち合わせて下さい。
Qお互い思うことがあってもなかなか「こうしてほしい」と言えません。どうすれば良いでしょうか?
A視覚障がいランナーは「伴走してもらっている」と感じ、伴走者に言いにくい場合があります。
伴走者のほうから「手の振りは良いですか?」、「スピードは速くないですか?」、などと聞いてあげることで伴走者に言い易くなります。
Q仕事のため練習参加が不規則になってしまうのですが、伴走者になると毎週や毎月同じ曜日(または日付)に練習に行かないといけないのでしょうか?
Aどなたも仕事や家庭を持っています。これは伴走者だけでなく視覚障がいランナーも同じです。
無理をするとどちらも長続きしません。
約束をした後に都合が悪くなった場合など、速やかに連絡をするなどの基本的なマナーを守ることが大事だと思います。
Q大会に参加する場合、伴走者もランナーと同じように大会参加費用を支払わないといけませんか?
A大会によってさまざまです。
最近は伴走が公式に認められ、伴走者の参加費は不要とする大会が多いようです。
ただ、伴走者に参加賞がもらえない、記録賞がもらえない場合もあるようで、事前に調べておく事をお勧めします。
最近は伴走者にも選手と同等に記録賞と参加賞などを下さる大会が増えています。
Qブラインドマラソン大会などで伴走者を募集しているようですが、いきなり大会への参加は不安です。どれくらい練習すれば伴走者として大会に参加できるようになるのでしょうか?
A大会で始めて会って伴走することもあるかと思います。
ただ、相手のかたの立場になって考えてみて下さい。視覚障がいランナーはどのような伴走経験と走力があるかたが伴走してくれるのかがとても不安です。
ご自分の伴走経験や走力、伴走するに際しての気持ちなどを正直に伝えてお互いに了解しての参加をお勧めいたします。
大会で伴走を求めているかたのスピードなどはさまざまです。何よりも相手のかたの事を思って伴走するのだと言う気持ちが大切です。
Q伴走中はロープをたぐったり、声をかけたり、自分なりに色々工夫していますが、障がい者ランナーの方が満足行く走りができているか不安です。もっと工夫が必要なのでしょうか?
A人によって伴走方法は違います。相手の視覚障がいランナーに聞いて下さい。同じ人でも別の日には別の伴走方法がある場合もあります。
伴走者本意でなく、視覚障がいランナーの立場を考えてあげる事が大切です。
その気遣いは相手のかたに必ず伝わります。
Qせっかく伴走して走る機会があったのですが、お互いの走り方に癖があってぎこちない走り方になってしまいました。障がい者ランナーの方にも申し訳なく思います。こういう場合どうやって折り合いをつければよいのでしょうか?
A理想の伴走をる事はとても難しいと思っています。
不本意な伴走であったと思っても、常に相手の立場を気遣うこと、その気持ちが伝わることが大事だと思います。
Q障がい者ランナーの方に走り方のアドバイスをしたら気分を害されそうで心配です。 やはり心のなかに留めておくべきなのでしょうか?
A一般には伴走者とコーチは別だと考えます。
これは伴走者が代わるとコーチが代わってしまう事を想像して下さい。
ただ、視覚障がいランナーのかたから走りかたなどのアドバイスを求められたら助言してあげて下さい。
Q伴走の練習に行くと自分で走る練習ができないのではないかと心配です。伴走は自分の練習にもなるのでしょうか?
A確かに自分の練習時間は減ると考えます。
ただ、自分が落ち込みそうになった時に視覚障がいランナーの事を考えて自分を励ますなど、精神的にこれ以上の応援と助力はないと思います。
自分の練習時間の内、少しだけでも伴走に使って下さる事で、代わりに得る事はそれ以上に大きいと思います。
Q障がい者ランナーの方がしんどそうなとき励ませばよいのか迷います。伴走者である自分よりしんどいことがわかっているので気軽に励ますこともできません。どうすればよいでしょうか?
A皆さん、選手に頑張ってほしい気持ちは同じです。
ただ、激励は必要でしょうが、無理強いは禁物です。
過度の激励(無理強い)で事故が起こった際には責任問題が起こる事も考えられます。
Q障がい者ランナーの方が棄権したいと言いました。励まして完走させるべきでしょうか?
状況によりますが、基本的には視覚障がいランナーの気持ちが最優先です。
過度の激励は事故にも繋がります、控えたほうが良いでしょう。
Q二人で記録に挑んでいますが、なかなかタイムが伸びません。どうすればよいでしょうか?
A相手の視覚障がいランナーがタイムを更新する事を望んでいるかが先決だと思います。
望んでいる場合ですが、視覚障がいが有ることにより走る事に影響が出てきます。
たとえば走る際の前傾姿勢などは足元の不安から前傾姿勢は怖くて出来にくいでしょう。
手の振りかたも伴走ロープを使うために制約されます。
お互いに納得するように話し合って下さい。
Qブラインドマラソンの最低限のルールがわかりません。最低限守らなければならないことを教えてください。
A競技レベルにより求められる事が代わります。IPC(国際パラリンピック委員会)レベルと、全国障害者スポーツ大会などでは細かなルールが制定されていますので、それを守ることが必要です。
一般のマラソン大会などではそれほど細かな規則の適用は無いと考えれられますが、次の点は注意が必要です。
1)伴走者は助力を与えてはいけない。(前に出て引っ張ったり、後ろから押すなどは禁止)
2)フィニッシュ地点では視覚障がいランナーが先にフィニッシュする必要がある。
3)同時に走る伴走者は一人。
Q自分が伴走中に障がい者ランナーが負傷してしまった場合、伴走者の責任となるのでしょうか?
A法律上の問題ですので、この場で軽々しく結論は言えません。
ボランティア保険などに加入する事をお勧めします。
Q伴走を引き受けた後に都合が悪くなりました。代わりの伴走者を探そうと思いますが、良いでしょうか?
Aまず伴走を依頼している視覚障がいランナーに事情を説明して下さい。
代わりの伴走者に心当たりがあるかもしれません。代わりの伴走者を探すのはその後です。
Q 大会の給水所で注意する事はどのようなことですか?
A給水所はランナーが交錯する最も危険な個所だと思って下さい。
自分で給水をとる場合、ボランティアさんが渡してくれる場合などで違いますが、視覚障がいランナーと伴走者のペアであることを最大限にアピールしてください。
特に給水所の反対側に伴走者が位置している場合は危険が大きくなります。
視覚障がいランナーの前から伴走者に給水を渡そうとしてぶつかり転倒したケースもあります。
止まって給水するなどの配慮が必要です。

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