伴走ガイド(基礎編)
伴走開始にあたって、伴走ロープ“きずな”の紹介や心構えを掲載。
伴走ロープ
きずなと呼ばれるロープ
伴走時、障がい者ランナーと伴走者を繋ぐものは“きずな”と呼ばれるロープです。
1メートルほどの長さのものを輪にします。素材は握りやすいしっかりしたものが良いですが、一般には障がい者ランナーが用意します。障がい者ランナーと話しあって使いやすいものを選びましょう。
使い方
障がい者ランナーと伴走者それぞれがお互いにロープを軽く握ります。ロープを弛ませる方、ピンと張る方、それぞれの好みがあるため相談して決めてください。
ロープを手に引っ掛けているだけでロープを握らない伴走者を見かけますが、伴走者の状態が伝わりにくいので止めましょう。
注意点
ロープの長さは周囲の状況で調整してください。段差があったり、大会などで特に混雑している時には、ロープを手繰り寄せ短くしたり、肘などを掴んでもらったりした方が安全でしょう。特に狭いところ、危険なところでは背中に捕まってもらい一列で進むと良いでしょう。
相手に合わせる
伴走(基礎編)の最後のテーマは伴走の心構えについてです。
走り出す前の心の準備として、常に障がい者ランナーを観察し相手に合わせるよう気遣ってあげてください。伴走者が気づかなくても、なかなか障がい者から言えないことがあるのです。例えば手の振りを大きくしすぎたり、前に出て引っ張るような事は避けましょう。
手が引っ張られて振ることが出来ません。疲れるだけでなく、転倒の恐怖があります。
障がい者ランナーがどんなことを不自由に思うか、不安に思うか、常に想像しながら声をかけてあげてください。