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北海道マラソン2023のご案内

8月27日(日)に開催される「北海道マラソン2023」のエントリーが、4月2日より始まります。

2018年大会より「視覚障がい者の部」が設けられました。

皆さま、是非チャレンジしてみてください。

なお、視覚障がい者の部のエントリー期間は、4月2日(日)18:00 〜 4月10日(月)23:59 となっています。

詳細は、以下をご参照ください。

https://www.hokkaido-marathon.com/entry/

第17回アキレスふれあいマラソンのご案内

第17回アキレスふれあいマラソン2023のご案内が届きましたので、以下に貼り付けます。

長文です。

 

アキレスふれあいマラソン2023 ~ Hope & Possibility ~ 参加申し込み方法

参加を希望する方は、以下に従って、WEBページ(グーグルフォーム)あるいは電子メールにて申し込んでください。 代理の方からの申し込みでも構いません。

選手と伴走者がペアで申し込む場合には、選手の名義でまとめて申し込んでください。

なおボランティア募集は別途ご案内致します。  

 

まだ伴走者が決まっていないが申込締め切り日(2023年4月15日)までに伴走者を決める予定の方は今回の申し込み項目13にて「伴走者は事務局に依頼する」として申し込み、申込締め切り日までに伴走者を決める予定である旨を項目17に記載してください。 また伴走者が決定した時点で必ず上記の申し込みアドレスまで、その旨ご連絡下さい。 4月15日までに連絡が無い場合は事務局の方で伴走者を手配します。

参加申し込み期間は本日より2023年4月15日(土)17:00までです。

WEBページからの申し込みは以下のURLからお願いします。

  https://forms.gle/cpyMw2AdeJcTHxFX6

メールで申し込みをされる場合は以下の項目番号に対応する事項を記入し

fureai2023-entry@achillesinternational-j.net

まで、送信してください。 

申し込みメールの記載項目は以下のとおりです。

1 氏名(必須)

2 フリガナ(必須)

3 性別(必須)

4 年令(必須) *レース当日の年齢

5 アキレス会員・非会員の別

6 アキレス会員の方はハンドルネーム、非会員で所属チーム・団体のある方はその名称

7 電話番号(必須)

8 大会当日の緊急連絡先(ご家族の携帯電話番号など)(必須)

9 郵便番号と住所

10 メールアドレス(必須)

11 障害の種別等(視覚、知的、肢体、聴覚など)(必須)

12 参加種目 (5kmの部、10kmの部)(必須)

13 伴走者の手配方法(自分で手配、事務局に手配依頼、不要の別)

14 (自分で伴走者を手配される方のみ) 伴走者の氏名、フリガナ、性別、年令

15 (自分で伴走者を手配される方のみ) 伴走者のメールアドレス及び伴走者の大会当日の緊急連絡

16 エントリー種目での予想タイムまたはキロ当たりの走力(事務局に伴走を依頼する方は必須)

17 (事務局に伴走手配依頼される方のみ)伴走に当たって留意しておくべき事項

18 車イスなどの使用の有無その他の要望など *なおレーサータイプの車イス利用はできません。

19 当日原宿駅からの引率を希望される方は引率希望とご記入ください。

20 全参加者の記録一覧(お名前と記録のみ)はホームページで公開されます。本名を表示されたくない方はハンドル名での表示あるいは非表示を選択してください。

21 記録証は当日全員へ発行します。希望者には当日点字記録証を発行します。点字記録証の発行を希望される方は点字記録証希望とご記入ください。

※申込内容を確認させていただいた後、受付確認メールを返信いたします。参加費の振込先口座もお知らせ致します。

ご不明な点は、重田 090-2203-3346 までお願いします。

以上です。

第12回日産ふれあいロードレースが開催されました

コロナ禍で第8回大会以来中止となっていました「日産ふれあいロードレース(主催;日産自動車株式会社テクニカルセンター、共催;日本ブラインドマラソン協会)」が、3月5日(日)厚木の日産自動車テクニカルセンターで4年ぶりに開催されました。

大会当日は、穏やかに晴れ渡った空の下、名物のアップダウンコースに久しぶりの笑顔があふれました。

開始当初より「視覚障がいの部」が設定されているこの大会には、今回もパナソニック女子駅伝部、明治学院大学、産業能率大学より、選りすぐりの伴走協力者が駆けつけてくださり、ブラインドランナーと楽しく「共走」していました。

コロナ禍の影響で、ブラインドランナーのランニング環境はまだまだ厳しい状況ですが、一人でも多くのブラインドランナーが活動を再開できることを願います。

開催していただいた関係者の皆さま、ありがとうございました。

視覚障がいの部のリザルトを以下にお知らせします。

順位、氏名、記録の順に記載

視覚障がい男子10km

1 三國 文敬 0:41:22

2 村上 拓也 0:42:44 

3 シャルシェバエフ サマット 0:55:15

4 大久保 篤志 0:57:25

5 茅場 達 0:58:13

6 岩本 謙司 0:58:33

7 佐藤 利和 1:34:13

 

視覚障がい男子5km

1 下田 智 0:31:14

2 斉藤 潔 0:40:42

3 内村 学 0:41:27

 

視覚障がい女子5㎞

1 渕上 恒子 0:31:18

2 山城 孝乃 0:38:48

 

視覚障がい男子2.4km

1 鈴木 卓 0:10:15

2 草野 修 0:16:18

3 近藤 武 0:17:12

4 杉山 直樹 0:26:30

 

視覚障がい女子2.4㎞

1 漆原 清乃 0:15:55

    10㎞の部スタート

伴走者養成研修会 in 東京 第2回を開催しました

伴走者養成研修会 in 東京を2月23日(木・祝)に新宿区の戸山サンライズで開催しました。

24名の参加者による活発な質疑もあり、時間をオーバーしての研修会となりました。

公益財団法人山田昇記念財団様より特別協賛として、特製ビブス・特製ガイドロープ・記念品が提供されました。

 講義室で理論講習

 手足をシンクロさせる練習

 ブラインドランナーとの伴走実習

 無事終了、お疲れさまでした!

第71回別府大分毎日マラソン:強化指定選手コメント

男子

高井俊治
第23回日本視障がい男子マラソン選手権大会として大会を開催して頂き大変にありがとうございました。
今大会にご尽力頂きました関係各位の皆様に御礼申し上げます
昨年12月の防府読売マラソンから約4分記録を短縮して、セカンドベストで走り抜けることが出来ました。
目標としていた自己記録を更新することは叶いませんでしたが、今回のマラソンに向けて取り組んできたトレーニングの成果は発揮することができました。
引き続き、日々の生活を大切に積み重ねて自己記録の挑戦にチャレンジ致します。
沢山のご声援、ありがとうございました

熊谷豊
別府大分毎日マラソンに出場しIPC男子の部2位に入賞しました。
タイムは2時間36分55秒と目標よりも1分55秒届きませんでしたが、最期まで諦めず走れたことが良かったです。
足の怪我の影響で思いきり走れませんでしたが、目標に向けて挑戦しました。
次の大会に向けて、引き続き頑張りますのでご声援宜しくお願いします。

米岡聡
いつも応援ありがとうございます。
別大マラソン、自己ベストを更新することができました。
いい流れでトレーニングを積むことができており、また当日の気候等コンディションもよく、自信をもってレースに臨むことができました。
2時間40分を切りたかったというところもありますが、次につながる内容のあるレースができたのではないかと感じています。
次のマラソンはかすみがうらマラソンになります。
次こそは2時間40分を切れるよう、精進してまいりますので、今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。
また、今回も大会を開催、運営いただいた大会事務局の皆様、種々サポートいただいた皆様、応援いただいた皆様、そしてともに戦ってくれたガイドの二人に心からの感謝を申し上げます、誠にありがとうございました。

山下慎治
今回、レース中盤から失速してしまい、サポートや応援して下さる皆様の期待に応えられるような走りができず大変申し訳ない結果となってしまいました。
今回の申し訳ない気持ちは次のレース結果で返すしかないと思いますので、次回の大会で自己ベスト更新できるように精進していきます。
 
画像1:力走する男子2位の熊谷選手

女子

藤井由美子
絶好のコンディションの中行われた大会。
目標タイムを少しずつあげ、3時間15分切りとしましたが、もう少しのところ及びませんでした。
それでも、最後まで気持ちを切らすことなくゴールを目指すことができました。
また次の大会に向け、頑張っていきたいと思います。
大会関係者の皆様、ありがとうございました。

西村千香
今回は今まで課題であった後半の失速を避けるために一定で走れるペース設定で焦らず周りにつられず後半上げていく事を目標にし走りました。
結果は久しぶりに良い感覚で走る事ができ、今後に繋がる走りができたと思います。
この結果に満足する事なく、次のレースでも良いイメージを持って臨みたいと思います。
応援くださった皆様、大会運営に携わってくださいました皆様、本当にありがとうございました。

和木茉菜海
第70回大会に引き続き、コロナ禍の中たくさんのご支援ご協力のもと、大会を開催して頂きました、関係者の方々へ感謝を申し上げます。
 
今回、大会2週間前に体調を崩してしまい、後半に不安を抱えた状態でレースに挑みました。
レース前半は前回大会の反省を活かし、オーバーペースにならないよう伴走者に協力してもらいながら設定のラップタイムでレースを進めました。
足に余裕を残したこともあり後半も失速を1分以内に収めることができ、自己ベストを更新してゴールをすることができました。   
この結果に満足することなく、今大会で得た経験を活かし、更に記録を更新出来るよう、日々の合宿や練習で自分の課題と向き合い、来年の大会でも成長した姿を見せられるよう頑張ります。
最後に、沿道で声を掛けて声援を送ってくださいました方々、本当にありがとうございました。

近藤寛子
3年ぶりに一般ランナーを含めての開催となった今回、やはりとても活気がありました!開催にご尽力くださった皆様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました!
今回は後半のアクシデントにより、ゴールタイムこそよくはありませんでしたが、終盤のたくさんの声援いただきながらあと少しあと少しと足を進めているとき涙が出てきて、嬉しくて楽しい42.195㎞だったと感じることができました。
エリートレースではあまり味わうことのなかった人の温かさに直にさに触れられた道のりでした。
1秒でも速く走ることが求められていることはもちろんですが、今まで応えることはできなかったけれど、こんな声援の中を走らせていただいていたこと、今後はさらに感謝の気持ちを込めて走らせていただきたいと思えました。
故障明けでまだ完治していない状態で12月から練習をはじめたので、まラソンを走る足はできていなくて課題は明確。
今回は所属先のリアル応援もあり、たくさんの人の温かさを感じながら、いい距離走をさせていただきました。
ここからがスタートです。
ありがとうございました!
 
画像2:女子2位の西村選手と後半の大村ガイド、前半の田端ガイド
 

第71回別府大分毎日マラソン:リザルト

2月5日に開催された第71回別府大分毎日マラソンの大会結果となります。
左から順位、記録、選手、クラス、所属先、伴走者、備考の順です。

男子
1位 2:30:27 高井俊治 T13 D2C        
2位 2:36:55 熊谷豊 T12 三井ダイレクト損害保険        
3位 2:41:19 米岡聡 T11 三井住友海上 志田淳 井水啓人 自己新
4位 2:59:32 山下慎治 T12 コロプラ 山下克尚 山領駿
5位 3:22:39 福永智洋 T12 長居わーわーず 
6位 3:27:41 加治佐博昭 T11 JBMA 北村拓也
DNF 村上拓也 T12 太陽企画
 
写真:男子優勝の高井俊治選手。写真提供:毎日新聞社

 

女子
1位 3:15:30 藤井由美子 T12 びわこタイマーズ 高田雄太 武田浩志
2位 3:15:55 西村千香 T12 JBMA 田端久嗣 大村剛
3位 3:21:27 和木茉奈海 T12 JBMA 大谷くみこ 丸一晃子 自己新
4位 3:33:54 近藤寛子 T11 滋賀銀行 落合新 永濱祐樹
 
写真:女子優勝の藤井由美子選手と武田ガイド。写真提供:毎日新聞社
 
ご声援ありがとうございました。

岡山県伴走研修会実施報告

1月22日(日) 岡山県岡山市の内山下小学校跡地体育館において、「ももたろうパートナーズ」主催の伴走教室が開催されました。

JBMAは共催として講師を派遣し、備品やテキストの提供を行いました。

協賛;公益財団法人山田昇記念財団

点字ブロック発祥の地岡山に相応しく、とても活発な研修会となりました。

「ももたろうパートナーズ」のホームページに、詳細な報告がされていますので、以下をご覧ください。

https://blog.goo.ne.jp/momotaropartners

また、NHKのウェブサイトでも、当日のニュース映像がご覧いただけます。(期限あり)

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20230122/4020015424.html

運営いただいた皆さん、大変お疲れさまでした。

第30回福知山マラソン 報告

 令和4年11月23日(水・祝)に京都府福知山市で、コロナ禍の中断を経て3年ぶりとなる第30回福知山マラソンが開催され、ブラインドマラソンの部に14人のブラインドランナーが参加しました。

 当日は朝から雨で過酷な条件となりましたが、参加ランナーは沿道の声援を受けて元気に走り抜け、男子T11クラスの大久保孝之選手が3時間15分28秒でブラインドのトップでゴールしました。レース後は表彰式が行われ、各クラスの1位のランナーにメダルと月桂樹が授与されました。

 同大会は2015年までは全日本盲人マラソン選手権大会を兼ねた大会でしたが、現在でもブラインドマラソンの部を設けていただいており、関西におけるブラインドマラソンの聖地となっています。待ちに待った3年ぶりの開催となりましたが、まだまだコロナの影響かあるのかエントリー数が伸び悩んだようで、次回以降、正常な状態に戻ることを期待します。

ブラインドマラソンの部 結果(順位、氏名、都道府県、所属、記録)

T11男子

1 大久保 孝之 大阪府 岸和田健康クラブ 3:15:28

2 安藤 隆晴 兵庫県 長居わーわーず 3:58:24

3 斉藤 浩史 京都府 パートナーズ 4:22:15

     激走する大久保選手

T12男子

1 小林 浩二 兵庫県 吉野ゴム工業 3:36:50

2 福永 智洋 大阪府 長居わーわーず 3:38:48

3 中島 茂典 長野県 NBMA 4:32:10

4 吉井 彰裕 京都府 4:46:35

 

T13男子

1 塩川 昭彦 長野県 二輪草 3:55:20

 

T11女子

1 藤原 由子 大阪府 長居わーわーず 4:55:25

2 冨永 明美 三重県 長居わーわーず 5:34:51

 

T12女子

1 林 かよみ 大阪府 長居わーわーず 4:17:37

2 中田 鈴子 京都府 5:13:58

     スタート直後の林選手

     

                     表彰式の様子

岡山伴走教室のお知らせ

岡山県で開催される伴走教室のご案内です。

日時 2023年1月22日日曜日 

会場 岡山県岡山市立内山下小学校跡体育館

   12時  受け付け開始

   13時  教室開始

   16時  教室終了 

主催 ももたろうパートナーズ

共催 特定非営利活動法人日本ブラインドマラソン協会 

協賛 公益財団法人山田昇記念財団

講師 鈴木邦雄(日本ブラインドマラソン協会参与)

   北村拓也(日本ブラインドマラソン協会 道下美里選手の伴走 他国際大会での伴走多数)

開催目的 視覚に障がいがある人と伴走者が安全に走る技術と接し方の向上

なお、参加者にガイドビブス(ブラインドには視覚障がいビブス)と特製ガイドロープが山田昇記念財団より贈呈されます。

実技講習も行いますので、歩いたり、走ったりできる上履きを持参してください。

伴走してみたいと思っておられる方、伴走って何だろうと思っておられる方、もう少し伴走のことを知りたいと思っておられる方、是非参加してみてください。

障がいをお持ちで、ガイドがあれば、走ったり、歩いたりしてみたい方も、もちろん大歓迎です。走れなくても、歩いての伴歩(ロープを使ってのウォーキング)も大歓迎です。

参加費 無料

申込み期日 2023年1月5日木曜日まで

申込み方法等は、下記にてご確認ください。

https://blog.goo.ne.jp/momotaropartners

第12回日産ふれあいロードレースのご案内

第12回日産ふれあいロードレースが、2023年3月4日(土)に神奈川県厚木市の日産自動車株式会社 テクニカルセンター構内で開催されます。

コロナ禍で中断していましたが、4年ぶりの開催となります。

視覚障がい者の部が設けられていますので、皆さんふるってご参加下さい。

詳細は、以下の大会ホームページをご確認下さい。

なお、コロナ禍の影響もあり、以前利用させていただいた「セミナーハウス」は利用できません。

宿泊は各自でお手配下さい。

https://www.nissan-global.com/JP/SUSTAINABILITY/SOCIAL/CITIZENSHIP/ROADRACE/

 

第53回防府読売マラソン:レース記事

 パリ2024パラリンピックへの長いようで短い道のりが、山口県防府市から始まった。例年よりも開催日が早まり、12月4日(日)に開催された第53回防府読売マラソン。IPC女子の日本選手権も兼ねる本大会は、世界パラ陸上競技連盟(WPA)の競技規則が適用され、ブラインドの選手にとっても大きな意味を持つ大会だ。さらに、2024年のパリパラリンピックに向けては、本年10月1日以降の記録が参加標準記録の有効期間として扱われるため、代表入りを狙う選手としてはタイムを狙っておきたいところ。複数選手の故障等の影響もあり、IPCの部からは男女各4名の出場となったが、目標達成へ向け師走の空の元全力で駆け抜けた。
 
 これまでよりも2週間早い日程での開催ということもあり、穏やかな気候でスタートした今大会。アップダウンは少ないが、複数ヶ所にある直角に曲がるポイントでの接触やレースが進むにつれて吹き始める風に注意したいコースだ。
昨年の同大会で初優勝と自己記録の更新を達成した高井俊治選手(T13、三好市陸上競技協会)は、今大会でも2時間30分切りを目指してレースに挑んだ。自身のコンディションの良さを信じ、集団の中で3分30秒/kmを切るラップのハイペースで序盤のレースを進める。15〜20kmで少しペースを落とし迎えた中間点は1時間13分20秒で通過。昨年よりはわずかに遅いタイムではあるものの、目標とする2時間30分切りは十分達成可能かに思われた。しかし想定通りにいかないのも42kmあるマラソンの厳しさだ。「折り返しの29km手前で集団についていけなくなった」と振り返ったとおり、後半は単独走で粘りが求められる展開に。終盤の向かい風にも苦しめられたが、終始IPC男子の部のトップを守りきり、2時間34分25秒で連覇を果たした。男子2位には昨年から1年以上長引いている故障の影響を受けながらも、「今の調子を確認しつつ、目標とするタイムで走りきりたい」と意気込んだ熊谷豊選手(T12、三井ダイレクト損保陸上競技部)が2時間42分22秒で続いた。3位の米岡聡選手(T11、三井住友海上)、先月体調を崩していたという4位の山下慎治選手(T12、大濠公園ブラインドランナーズクラブ)を含め、いずれの選手も自己記録の更新はならず、次戦へかける思いを強くした1日だったのではないだろうか。男子の日本選手権となる2月の別府大分毎日マラソンで、ぜひ雪辱を果たしてほしい。
 
 
写真1:男子で優勝した高井俊治 選手
 
 日本一の座を争う女子の部では5連覇中の道下美里選手(T12、三井住友海上)が欠場する中、静かな優勝争いが繰り広げられた。序盤西村千香選手(T12、JBMA)が自己新ペースで走り出すと、そこに続いたのは井内菜津美選手(T11、みずほフィナンシャルグループ陸上競技部)。10km手前で追いつくと、そこからは2人の自己記録に近い3時間13分前後のタイムが狙えるペースを維持しながら、並走する形でレースを進めた。レースが動いたのは折り返し地点がある29km前後。「優勝を狙っていた。去年は後半すごく失速してしまったのでそこを克服するトレーニングをしてきた」と経験を生かした井内選手の粘りが発揮される。向かい風に負けずゴールを目指し、3時間16分15秒で初優勝のテープを切った。続けて3時間15分〜20分を目標としてレースに挑んだ藤井由美子選手(T12、びわこタイマーズ)が後半の強さを見せ、3時間17分32秒でフィニッシュ。中盤まで首位を引っ張った西村選手は3位でゴール、3時間23分台を目指した和木茉菜海選手(T12、JBMA)は自己記録を2分以上更新する3時間24分10秒の4位でレースを終えた。
 
写真2:女子の選手権者となった井内菜津美 選手
 
 冬を迎え、本格的に始まったロードシーズン。春夏にトラックで培ったスピードや積み重ねてきた鍛錬の成果を、42.195kmで発揮する季節がやってきた。狙った大会で、狙った結果を出す。非常にシンプルに見えるが、そこには体調管理、練習、モチベーション、スケジューリング、食事、道具など様々な条件が複合的に絡まり、容易に実現できることではない。しかし、日本ひいては世界のトップレベルで戦う選手には求められる力であることも事実であり、選手たちはそのための準備を日々重ねている。持てる力を強さに変えて、自分との、世界との戦いへ。次戦にも注目だ。
 
文責・写真:太田 萌枝
 

第25回長野マラソン:エントリーの案内

マスクを外して、桜や桃の花がかおる風を感じながら長野を走ってみませんか!

長野マラソンが2023年4月23日(日)に開催されます。

長野マラソンは、視覚障がい者部門を設けブラインドランナーが走りやすい環境を目指しています。
2022年の大会はコロナ禍の影響で例年より少なく16名の参加でした。

大会公式サイトはこちら

エントリーはRUNNETからとなり、18日がエントリー締切となります。

エントリーサイトはこちら

一人でも多くの皆様のエントリーを心よりお待ちしております。