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鳥取伴歩伴走講習会を行いました

10月15日(土)、鳥取県倉吉市の倉吉市立社小学校体育館にて、伴歩伴走講習会(主催;白うさぎB&G、共催;日本ブラインドマラソン協会、協賛;(公財)山田昇記念財団)を行いました。

地元伴走グループ「白うさぎB&G」様の熱意のこもったご準備の下、日本ブラインドマラソン協会から講師とスタッフを派遣し、総勢54名による活発な講習会となりました。

参加者は、ブラインドランナーと伴走者だけでなく、盲ろうランナーや聴覚障がいのある方、手話通訳ボランティアの方々などの他、お隣の岡山県から新しい伴走グループ「レインボーメイツ」の皆さんも駆けつけ、多彩なメンバーによる講習会となりました。

NHK、日本海新聞社、ケーブルネットワークの取材もあり、注目度の高いイベントとなりました。

この講習会は、(公財)山田昇記念財団の助成を受けて行われ、参加者には財団特性のビブスと伴走ロープ及び記念品が提供されました。

   
 

 広々とした体育館で講習開始           触手話ボランティアの協力もありました

 

 

 体育館での伴走体験

 

お疲れさまでした。白うさぎB&Gの皆さん、ありがとうございました

メディア掲載記事:道下美里選手による東京レガシーハーフマラソンの魅力とコース紹介

10月16日に「東京レガシーハーフマラソン2022」が開催されます。東京パラリンピックで今大会のコースを走り、金メダルを獲得した道下美里選手と伴走者の志田淳さんによる、大会の魅力とコース紹介がランニングマガジン・クリールのホームページに掲載されていますので、ご覧ください。
クリールの記事はこちら
 
大会は8時05分にスタートし、BS TBSにて生中継されます。
テレビ中継の案内はこちら
ご声援よろしくお願いします。

伴走者養成研修・視覚障がい者マラソン研修会 in 掛川 報告

9月23・24日、2年ぶりとなる掛川市「つま恋彩の郷」での研修会を開催しました。

台風15号による悪天候の中、予定していたスケジュールを大幅に変更し、座学と実技を行いました。

ツインルームのシングル利用やゆとりある座席配置など、新型コロナウイルス感染対策を講じながらの研修会でしたが、バイキング形式での食事や情報交換会でのやりとりなど、日帰り講習会では経験できない体験を共有しました。

二日目は朝から雨が上がり、ブラインドランナーと園内周回コースでの伴走体験を行うことができました。

この研修会は、日本財団パラスポーツサポートセンターの助成を受けて実施しました。

   

  1日目、雨が強くならないうちに実技       大雨になったので、座学に切り替え

 

    

  施設内でアイマスク体験と介助の実技           2日目は、晴れました!

 

     心臓破りの坂を懸命に伴走

 

   日本財団パラスポーツサポートセンター助成事業

伴走者養成研修会 in 札幌を開催しました

2022年9月19日(月・祝)、北海道札幌視覚支援学校附属理療研修センターを会場に、伴走者養成研修会(主催;北海道札幌視覚支援学校、協力;日本ブラインドマラソン協会、伴走フレンドリー、協賛;公益財団法人山田昇記念財団)が総勢47名の参加で開催されました。

講習には、東京2020パラリンピックのトライアスロン銅メダリストの米岡聡選手と女子マラソン金メダルの道下美里選手を伴走した青山由佳さんが、リモートで参加して下さり、会場は多いに盛り上がりました。

 

運営協力の伴走グループ「伴走フレンドリー」による受付の様子


研修会場となった北海道札幌視覚支援学校附属理療研修センター研修室


東京パラリンピックトライアスロン銅メダリスト米岡聡選手と

女子マラソン金メダルの伴走者青山由佳さんによるオンラインイベント

 

    

雨天のため、実技は体育館で

 


 雨天のため、実技は体育館で。皆さん、熱心に取り組み、無事に終了しました。

 ご参加の皆さま、お疲れさまでした。

 

 10月15日には、鳥取県倉吉市で研修会開催予定です。

鳥取伴歩伴走講習会のご案内

10月15日(土)に鳥取県倉吉市で「第4回伴歩伴走講習会」が開催されます。

主催;白うさぎB&G

共催;日本ブラインドマラソン協会、鳥取県障がい者スポーツ協会

協賛;公益財団法人山田昇記念財団

日本ブラインドマラソン協会より講師を派遣しての開催となります。

詳細は、以下の添付ファイルをご覧ください。

令和4年度伴歩伴走講習会(鳥取)

ホクレンディスタンス北見大会:記念プレートの設置

7月9日に開催されたホクレンディスタンスチャレンジ2022北見大会における道下美里選手の日本新記録・アジア新記録の達成を記念したプレートが北見市東陵公園陸上競技場に設置されました。

写真1 北見市東陵公園陸上競技場に設置された記念プレート T12女子5000m 18分21秒75 道下美里選手、河口恵ガイド

 

 ホクレンディスタンスチャレンジでは日本陸連や北見市、網走市の協力を得て、2017年からブラインド種目を実施いただいており、初めての日本新記録の誕生となります。

協会としても記念プレートを設置するという念願を叶えることができました。

さらに記念プレートを増やしていけるよう、今後も取り組んでいきます。

 写真2 新記録を達成して喜ぶ、道下選手と河口ガイド

北海道マラソン2022:レース記事

 世界中からアスリートが集い、熱い戦いを繰り広げた東京オリンピック・パラリンピックから早1年。東京大会のレガシーを受け継ぎ、オリンピックのマラソンコースを一部取り入れた新たなコースで8月28日(日曜)に北海道マラソン2022が開催された。東京オリンピックの準備や新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった本大会には、21,000人を超える選手がエントリー。晩夏の爽やかな風に乗って、ランナーたちの活気が札幌の街を満たした。IPCブラインドの部では、男子5名、女子6名の選手が夏のマラソンへ挑んだ。
 
 比較的アップダウンの少ないコースだが、日差しや風を遮るものがなくなる20km地点から12km弱続く、折返し地点を含んだ新川沿いの直線と、38km付近からの細かい曲がり角が多い北海道大学内をうまく走りきれるかがポイントとなる。気温の上昇に応じた給水の確実な確保や、足場の悪いコースでの位置取り等、伴走者がいるランナーにとっては伴走者との意思疎通も重要だ。
 ブラインド男子の部を制したのは、今季トラック競技でも好調な和田伸也選手(T11、長瀬産業)。T11クラスの世界記録を更新した2月の別府大分毎日マラソンぶりのマラソンとなった本レースは、2時間30分切りでの優勝を目標に掲げ挑んだ。「最初から良いペースで刻んでいけた」と自身でも振り返ったとおり、若干の上りとなる最初の5kmを17分44秒で入り順調に滑り出す。太陽が高く昇っていくにつれて暑さが増す中でもしっかり給水を取りながらペースを崩さずに前へ。中間点は1時間14分38秒、ブラインドの部1位で通過し、目標達成へ向けて順調にレースを進めていく。再び札幌市街地へと向かう後半は、徐々にペースを上げてきた一般女子の部トップを行く山口遥選手(ACKITA)と並走する形でゴールを目指した。山口選手は自身も国内トップクラスのランナーとして競技に取り組みながらブラインドマラソンの伴走者としても活躍する仲間だ。互いの存在は良い刺激となり、苦しい最終盤の粘りを生んだ。和田選手はラストの2.195kmを7分47秒でまとめ、2時間29分50秒の大会記録で優勝。山口選手も並ぶようにゴールし、念願のMGCへのチケットを掴んだ。「山口さんとはレース中3、4回バチバチ戦った。仲間と切磋琢磨して一緒に2時間30分を切れてよかった」(和田選手)。こんな形で競い、高め合えるのは、きっと部門を越えてよーいどんでスタートするマラソンならではの光景だろう。
 本大会を上半期の区切りと位置づけ、目標通り優勝で締めくくった和田選手。「下半期は少し期間があるのでしっかりスピードと走り込みをして秋冬を超えて、世界選手権で上位に入れるように準備して行きたい」と今後の展望を語る。飽くなき向上心と進化を続ける心身から次はどんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみだ。
 男子2位は、2時間35分19秒の高井俊治選手(T13、D2C)。「スパートをかけるタイミングが早すぎてラストが持たなかった」と自身のレースを振り返った。しかし、一つ一つ積み重ねているレースの経験は、着実に今後の糧になっていくはず。次回のレースに期待したい。
 
 ブラインド女子の部は道下美里選手(T12、三井住友海上)が大会記録を更新する3時間7分23秒で3連覇を果たした。「今回5キロのラップを22分15秒で刻もうと伴走者の二人と話をしていて、最初の5キロを22分16秒で入ることができた」と、まさにプラン通りのレースを展開する。一般ランナーの集団の中で走る時間も長かったが、ペースが乱されることはなかった。35kmからのラスト7kmで再度1kmあたりのラップタイムを4分20秒台まで戻し、きっちり目標を達成してフィニッシュ。「足が結構フラフラになっていたところもあったが、二人のガイドがバッチリだったので良い流れで最後まで粘れた」(道下選手)。そう振り返った伴走者との絆は、レース中に見られた笑顔からも滲んでいた。これからも抜群のチームワークで限界を越えていく姿をまだまだ見せてくれるだろう。
 
 東京パラリンピックが終わったばかりのように感じるが、気がつけば次のパリ大会までは2年を切っている。パリ大会の参加標準記録の有効期間は10月1日以降の記録が対象となるため、ここから選手たちのギアもまた上がっていきそうだ。東京大会が残したレガシーは、マラソンのコースだけではないはず。その上に、パリやもっと遠くに続く道がどう築かれていくのだろうか。一つずつ見続けていきたい。
 
写真:表彰式に参加した選手と伴走者
 
文責・写真:太田 萌枝

「視覚に障がいのある方が新型コロナウイルスに感染し入院したら」リーフレットの紹介

身近な方が、新型コロナウイルスに感染するケースが増えています。

そこで、以前にもご紹介した「国立がん研究センターが作成したリーフレット」をご紹介します。

webテキスト版や音声版などもあるので、必要に応じてご活用ください。

https://plaza.umin.ac.jp/~CanRes/match/match-achievement/

北海道マラソン2022:強化指定選手コメント

北海道マラソンに出場した強化指定選手のコメントです。
多くのご声援をいただき、ありがとうございました。

 

男子選手
和田伸也 1位 2:29:50 大会新記録
コロナ第7波の感染拡大がおさまらない中、予定通りに大会を開催していただき、運営スタッフ・関係者の皆様に大変感謝申し上げます。
また、今大会でも視覚障がい者の部を開催いただけたことにも、ご尽力いただきました皆様に御礼申し上げます。
暑さと湿度のある中でのレースとなりましたが、目標としていました優勝と、2時間30分を突破しての大会新記録をマークできたことが大変よかったです。セカンドベストでした。
前半伴走の矢嶋くん、後半伴走の長谷部くんのナイスガイドで、この夏に取り組んできました成果を存分に発揮することができました。
テレビ中継やライブ配信、応援ナビで応援いただきました皆様、沿道からや、新川通りでのすれ違いでエールをいただきましたランナーの皆様、ご声援ありがとうございました。大変力になりました。
また次の目標に向かって、1歩ずつ前へと進んでいきたいと思います。引き続き、日々のトレーニングに励んでまいります。ありがとうございました。


高井俊治 2位 2:35:19
今回、3年振りとなる北海道マラソンに向けて上半期トレーニングを実施してきました。
今回は夏のマラソンでありながらも2時間30切りを見据えて気持ちも整えてきました。
体調も良く、いつも通りにレースを進めるも前の集団に付くタイミングが少し早くなってしまい30k手前で力が残っておらず後半は苦しい走りとなりました。
しかし、これまで重ねてきたトレーニングの成果は発揮出来たと思います。記録は35分台と少し物足りない部分もありますが、30分を切る手応えはありました。
今回の結果に一喜一憂することなく引き続き愚直に走り込んでいきます。
大会関係者、並びにご声援頂いた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。


米岡聡 途中棄権
いつもご支援ご声援ありがとうございます。
今回は途中棄権、悔しい結果でした。
マラソンの厳しさを改めて感じるレースでしたが、ガイドの二人(高田さん、井水さん)、大会事務局の皆様,そして救護ボランティアの方はじめ,本当にたくさんの方に助けていただきました。
改めて、多くの方々の支えあってレースを走らせていただいていることを認識でき、本当にありがたく、感謝申し上げます。
競技結果は悔しいものでしたが、しっかり体調を戻して、次のレースではベストパフォーマンス、結果を出せるよう、精進して参りますので、引き続きご支援の程、よろしくお願いいたします。

山下慎治 途中棄権
今回、レース中に脚を痛めてしまい、いろいろと考えながら走っていました。
今後のことも考えて痛みが悪化する前に初めてレースでリタイアする選択をさせていただきました。
まずはしっかりと痛めた脚を治して、この選択が正しかったと言えるように今後の大会で結果を出していきたいと思います。

堀越信司 途中棄権
まずは、今回も多くの方のご理解・ご尽力のもと大会を開催していただき心から感謝しております。
今回は、足を痛めたことで途中棄権という、非常に厳しい結果となってしまいました。
割り切って、何とか完走することを目指してペースをコントロールしましたが、致し方なく棄権の判断をしました。
沢山のご声援をいただきながら、このようなことになってしまい悔しいと共に、期待に応えられる結果を残すことができず、応援してくださった皆様、そして関係者の皆様に対し大変申し訳なく思っています。
良い時もあれば悪い時もあります。今はとにかく足を治すことに集中し、1日でも早くトレーニングを再開できるよう取り組みます。
そして、次のマラソンで今回の悔しさを晴らして良い結果を残しますので、引き続きご声援をよろしくお願いいたします。

女子選手
道下美里 1位 3:07:23 大会新記録
いつも応援ありがとうございます。
本大会は、自身の大会記録更新を目指して走りました。
前半の河口さんが、レースの入りの五キロをほぼ設定通りに乗せてくれたので、いい流れに乗ることが出来ました。
また後半はわだちやカーブで毎回苦戦する箇所がありましたが青山さんが落ち着いて指示を出し安全に誘導してくれたので最後までリズムを崩すことなく設定通りに走りきることができました。
三年ぶりに開催いただき、本大会の招待選手として走らせていただいた事もあり、必ず3連覇して感謝の気持ちを走りで表現したいと思って走り、結果に繋げることができ大変嬉しく思います。
これからも支えてくださる皆さんとともにパリ2024大会にむけて日々精進して参りますので、変わらぬ応援よろしくお願いいたします。


西村千香 2位 3:27:30
今回3年ぶりの大会となり、感染症対策を充分に行った上で開催くださいました大会関係者の皆様、スタッフの皆様には心から感謝致します。
そしてたくさんの応援にも力を頂きました。本当にありがとうございました。
今回女子の部で2位と嬉しい反面、タイムに満足できるものではありませんでしたので、次の大会に向けてしっかりと結果に繋がる練習を重ね記録を狙っていきたいと思います。


近藤寛子 3位 3:28:21
まだまだ拡がり続けるコロナ禍にありながら、大会開催にご尽力いただいた主催者の皆様はじめ、大会に関わられたすべての皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
私は昨年末くらいから、女性特有の体調不良と闘っており、それを克服すべくいろいろな方に相談し、自分に合った環境の中で競技していくことを学び、試行錯誤を繰り返しながら心と体を整えてまいりました。
プレッシャーに押しつぶされそうになり、体重が落ちずに思い悩む日々から、ある時スイッチが切り替わり体重が減り始めた今、今回の北海道マラソンはタイムにこだわらず、最後まで走り切れる自分を信じ、明るい気持ちで挑みました。
思いのほか湿度があり、後半は少しペースが落ちましたが、リズムとフォームを崩すことなく走れました。
結果として、3位入賞もさせていただきました。走り終えた今も大きなダメージはなく、体調の山は越えられたと確信しました。
落ち込んだ分だけ高く跳べると信じて、日々を大切に取り組んでいきたいと思います!


藤井由美子 4位 3:30:14
目標としていたタイムには、全く届きませんでしたが、多くの方々に支えられ、応援していただき、最後まで諦めることなくゴールを目指すことができました。
この経験を活かし、次につなげたいと思います。
この大会開催にご尽力いただいた多くの方々、ありがとうございました。


金野由美子 途中棄権
3年ぶりの北海道マラソンに向け、春から練習を重ねてきました。
暑さには強くないので、暑さ対策もそれなりにやってきました。
しかし、レース1週間前に、突然の胃痛と体調不良を起こしてしまいました。
2・3日で良くなるかと思っていたのですが、結局レース当日まで体調不良は改善せず、20キロで途中棄権という結果になりました。
大変悔しい気持ちですが、一日も早く胃痛と体調不良を改善して、次の防府マラソンに向けてまた練習を続けて行きたいと思います。
今回、大会開催にご尽力いただいたすべての皆様に、心から感謝いたします。ありがとうございました。


和木茉奈海 途中棄権
まず初めに、3年ぶりの大会開催の中、沿道から声援を送ってくれた方々、並びに一般ランナーの方々も後方から耐えまなく、声をかけて頂きありがとうございました。
今シーズン初のレースということで、前半は飛ばさず、後半35k以降に徐々にペースを上げる予定でいました。
そして、20kまでは、自分が描いていたレースが出来ました。
しかし、24kで足首を故障してしまい、32kでリタイアとなりました。
今後の課題としましては、怪我をしない身体作りをし、42k最後まで集中力を絶やさず、結果を残していける選手になれるようトレーニングに励み、今シーズンのレースに臨んでいきたいと思います。
そして、また来年、北海道マラソンを走る機会を頂けた際は、リベンジを果たしたいと思います。
最後になりましたが、今大会の開催にあたり、ご尽力頂きました、大会関係者の皆様、コロナ禍で感染者が増える中で大会を開催して頂きまして、ありがとうございました。

 写真:スタート直後の選手たち

北海道マラソン2022:大会結果

8月28日に北海道マラソン2022が開催され、視覚障がい者の部門も行われました。
大会の結果となります。順位、記録、氏名、カナ、所属先の順番です。
 

男子
1位 2:29:50 和田 伸也 ワダ シンヤ 長瀬産業
2位 2:35:19 高井 俊治 タカイ トシハル D2C 
3位 3:39:03 山下 幸長 ヤマシタ ユキナガ RUN-札幌
4位 4:21:13 野尻 誠 ノジリ マコト 長居わーわーず
5位 4:36:04 安藤 隆晴 アンドウ タカハル 長居わーわーず
6位 4:50:35 島 信一朗 シマ シンイチロウ 伴走フレンドリ
7位 5:16:03 新井 啓介 アライ ケイスケ 神奈川県
8位 5:20:37 澤田 貴昭 サワダ タカアキ 伴フレ札幌5:20:37
9位 5:52:23 木村 健三 キムラ ケンゾウ 桃太郎パトナズ
10位 6:03:35 白石 光洋 シライシ コウヨウ 東京陸協
11位 6:06:36 南田 純一 ミナミダ ジュンイチ 札幌市

女子
1位 3:07:23 道下 美里 ミチシタ ミサト 三井住友海上
2位 3:27:30 西村 千香 ニシムラ チカ JBMA 
3位 3:28:21 近藤 寛子 コンドウ ヒロコ 滋賀銀行
4位 3:30:14 藤井 由美子 フジイ ユミコ タイマーズ
5位 5:35:57 山口 久美子 ヤマグチ クミコ めねっと北広島
6位 6:04:43 的場 典子 マトバ ノリコ 札幌市

PDFのリザルトはこちらからご覧ください。男子リザルト女子リザルト

北海道マラソン2022:よつ葉乳業(株)より伴走ビブスを寄贈いただきました

8月28日に行われる北海道マラソン2022にて、ブラインド選手と伴走者が着用する伴走ビブスを
よつ葉乳業株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:有田 真)より寄贈いただきました。

2017 年度より継続して提供いただいており、北海道マラソンに出場するブラインドランナー、
伴走者への記念品となります。

寄贈いただいた際の北海道新聞の記事は こちら

このビブスを着用して大会に挑む、ブラインドランナー、伴走者の走りにご注目ください。

 

8月練習会の中止他【ご案内】

新型コロナウイルス感染症の急拡大が続いています。

身近な方が感染するケースもあるかもしれません。

既にホームページでお知らせしているとおり、8月7日(日)の代々木公園練習会は中止いたします。

皆さま、安全に留意してお過ごしください。

公益財団法人日本眼科医会のホームページに、視覚障がい者が新型コロナウイルス感染症に感染して入院した場合の、医療従事者と支援スタッフ向けのサポートガイドが掲載されていますので、ご紹介します。

https://low-vision.jp/news/852/

伴走者養成研修会(第1回東京研修会)を開催しました

6月19日(日)、伴走者養成研修会(主催;日本ブラインドマラソン協会、特別協賛;山田昇記念財団)が東京都新宿区の戸山サンライズで開催されました。

コロナ禍により、様々な感染防止対策の中、26名(エントリー31名)の参加を得ての実施でした。

 座学で基本を学びました     

   最初は、会議室で座学です             体育館に移動し、ウォーキングでの練習

 

      

    ブラインドランナーを伴走            ベテラン伴走者に伴走してもらう体験も

      

    アテネパラ金メダリストを伴走!         アイマスクを着用して互いに伴走の練習

実際にブラインドランナーの伴走をしたり、アイマスクを着用してベテラン伴走者に伴走してもらったり、お互いに伴走をしあうなど、最高気温が29度に達する暑い日でしたが、参加者の皆さんが最後まで熱心に活動に取り組む姿が印象的でした。ご参加の皆さん、お疲れさまでした。

東京での次回開催は2月ごろを予定しています。詳細が決まりましたらホームページでご案内いたします。

かすみがうらマラソン2022:レース記事

 柔らかな春の陽光の元、茨城の地で3年ぶりにかすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2022が開催された。30年を超える歴史を持ち、1995年にはブラインドの部を併設、2010年には国内で唯一のIPC公認大会となるなど、日本におけるブラインドマラソンの普及に大きく貢献してきた本大会。5km、10マイル、フルマラソンと3部門に分かれ、トップ層の選手だけでなく日常的にランニングを楽しんでいるブラインドランナーにも広く門戸が開かれる。今大会にも100名を超えるブラインドランナーがエントリーし、それぞれのゴールへと向かい汗を流した。

 

 フルマラソンは土浦駅東側のJ:COMスタジアム付近をスタートして5kmほど北上の後、国内で2番目の面積を誇る湖・霞ヶ浦をめがけて東へ進んで中間点を超えると、後半20kmは湖に沿うように再び土浦市街地へと戻ってくる42.195キロの道のり。前半の20kmまでには最大高低差25mを超えるアップダウンが待ち構えるが、一転して後半は平坦な道のりとなるため、どこで力を使うか、それぞれの戦略がポイントとなりそうなコースだ。

 

 男子フルマラソンの部を制したのは、今回が本大会初参加となった堀越信司選手(T12、NTT西日本)。スタート前から安田享平強化部長も「かなり調子が良い。記録が出る」と期待を寄せていたとおり、記録、内容ともに充実の走りとなった。「2時間20分切りを見据えながら自己ベストを狙っていきたい。仮想パリパラリンピックとして、全体の中で先頭集団で戦いたい」と意気込み臨んだ今大会。きつい上りを含む最初の5kmを16分46秒で入ると、前半は落ち着いてペースを維持しレースを進める。「20kmから動きが良くなった」と自身でも振り返ったように、後半の強さを発揮し、目標とする2時間20分を狙える、5kmあたり16分40秒前後へペースを上げていく。レース後半にかけて太陽が照り気温が上昇する中、単独走の堀越選手にとっての一つのポイントともなる給水がうまくいかない場面もあったというが、冷静に対処し、疲労が押し寄せる30kmを超えてからも粘りの走りを見せた。ブラインドマラソンの部トップ、総合の部4位で競技場へ姿を見せるとアジア記録、そして自身のベストを更新する2時間21分21秒で歓喜のゴールテープを切った。メダルを獲得しながら世界の強さを痛感した東京パラリンピックから早半年。すでに見据える3年後のパリ大会へ、進化の歩みは止まらない。

 

 堀越選手に続いてブラインドマラソンの部2位、総合9位に入ったのは熊谷豊選手(T12、三井住友海上)だ。調子は万全ではなかったというが、レース前目標としていた2時間30分を優に上回る2時間27分35秒でゴールへ。復調の兆しを見せたレース後、ともにゴールまで走ってきた一般選手と互いを称え合い見せた笑顔が印象的だった。続く記録でゴールしたのはT11クラスの米岡聡選手(三井住友海上)。自己ベストを目標に挑んだ今大会で、従来の記録を見事1秒上回る2時間45分44秒をマークし、一歩一歩に宿る思いを形にした。

 

 女子フルマラソンの部を制したのは近藤寛子選手。(T11、滋賀銀行)。前半のアップダウンの疲れもあってか、後半ペースを落とし自身のベスト記録には届かなかったが、3時間16分33秒でフィニッシュテープへ。表彰式では伴走を務めた山口遥さんとともに柔らかい表情を見せ、大会を笑顔で終えた。T12クラス3位に入った大谷洋子選手は、今年度から強化指定選手となった新鋭。今回、自身のこれまでの記録を9分近く更新する3時間26分44秒で走りきり、今後の活躍が期待される。

 

 3部門それぞれの晴眼のランナーとブラインドのランナー及びその伴走者が混じり合うフィニッシュエリアは一見混沌としているように見えた。しかし、そこにいたのは、走る目的も、目標も、環境も、走り終わって感じる感情も、身体の特徴も何もかも違うけれど、いずれもゴールを目指して懸命に走ってきたランナーだ。互いの尊重の上に生まれるその混沌とした光景こそが、スポーツが生み出し得るダイバーシティなのではないかと思った。3,000名を超えるボランティアの参加や、8ヶ所に渡るブラインドの選手専用のエイドステーションの設置など、多くの人々のサポートを受けて長年続いてきた今大会。今後もきっとブラインドマラソンという競技の裾野を広げ、良い混沌を生み出す場になっていくのだろう。また来年、桜の季節の少し先で見られる景色が楽しみだ。

文責・写真:太田 萌枝