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第8回奥球磨ロードレース:道下美里 選手

1月19日に熊本県水上村にて開催された第8回奥球磨ロードレースのハーフの部に出場しました。
大会の様子が共同通信から配信されています。
 
「リオパラ銀の道下が1時間27分 熊本でハーフマラソン」
記事はこちらからご覧ください。
 
道下選手は2月2日に開催される第59回別府大分毎日マラソンに出場予定となります。
ご声援、よろしくお願い致します。
 
 

BS-TBS開局20周年記念ドラマ「伴走者」:放送決定!

『伴走者』(浅生鴨・講談社)がドラマ化され、今春放送されます。
 
以下、番組HPから抜粋した番組概要の紹介となります。
BS-TBS開局20周年記念ドラマ「伴走者」のキャストと放送日時が決定!
実業団陸上部をリストラされかけ“伴走者”となる淡島祐一役には吉沢悠が、元サッカー選手のブラインドランナー・内田健二役には市原隼人が、ダブル主演でのぞむ。
実は吉沢は、2000年12月1日のBSデジタル放送開局日にBS-TBS(当時はBS-i)で放送されたドラマ「双方向冒険活劇 トレジャー!」に主演。一方、市原は2018年12月1日のBS 4K開局日に放送された開局特番「~世界・黄金ミステリー~市原隼人 幻のスペイン財宝船を追え!」に出演。今回のBS-TBS開局20周年記念ドラマの制作にあたり、“BS-TBS開局の顔”と“BS-TBS 4K 開局の顔”が強力タッグを組む運びとなった。
ほかキャストには、淡島の妻・奈美役に美村里江、内田のスタッフ・高倉真希役に北乃きい、淡島が所属する実業団陸上部の監督役に鈴木浩介、淡島にとっての最大のライバル・大滝淳也役に高橋光臣が、それぞれ決定。
放送日時は2020年3月15日(日)よる7:00~8:54に決定した。
 
キャストやスタッフなどの詳細は番組HPからご覧ください。こちら
公式Facebookはこちらとなります。

クランクインは1月末となり、着々と準備が進んでいるようです。放送を楽しみにお待ちください。

 

パラリンピック観戦チケット第2次抽選:堀越信司選手

東京2020パラリンピック観戦チケットの第2次抽選申込の受付が1月29日(水曜)11:59までとなっています。
1月7日に行われたメディア発表に堀越信司(ホリコシ タダシ)選手がゲストとして参加しました。
第2次抽選申込の概要と共に、WEBメディアの『SPREAD』に掲載されていますので、ご覧ください。

「東京パラリンピック第2次抽選の詳細が発表 陸上パラアスリート堀越信司がゲスト参加、想いを語る」
掲載記事はこちら


また、堀越選手のインタビュー記事も掲載されていますので、合わせてご覧ください。
「パラリンピック文化を日本に根づかせる」 陸上パラアスリート堀越信司が見据える2020年
掲載記事はこちら

チケットの第2次抽選申込の詳細については、大会組織委員会のHPにご確認の上、お申込ください。
大会組織委員会HP こちらです。

パラリンピックのマラソンは9月6日(日曜)に都内のコースを利用して開催されます!
選手たちは気たるべき日に備えて、トレーニングに励んでいます。多くのご声援、よろしくお願い致します。

 

第20回日本体育大学女子長距離記録会:リザルト

12月21日に日本体育大学にて開催された、第20回日本体育大学女子長距離記録会にブラインド選手が参加させていただきました。
この大会の結果はWPA(ワールド パラ アスレティクス)の公認記録となるため、自己記録の更新、世界ランクのアップを目指して参加しました。

結果は以下となります。左から選手氏名、クラス、記録、伴走者、備考の順です。

男子
熊谷 豊 T12 15:10.59 自己新
堀越信司 T12 15:28.45
和田伸也 T11 15:32.87 長谷部匠 アジア新・日本新・自己新
唐澤剣也 T11 15:39.02 茂木洋晃、星野和昭 アジア新・日本新・自己新
高井俊治 T13 15:47.78
谷口真大 T11 16:08.68 横部貴之 自己新
 

 

女子
松本光代 T13 5:21.78
井内菜津美 T11 5:44.39 日野美奈子
梶木あや乃 T13 6:08.51
和木茉奈海 T12 DQ 落合 新

 

第50回防府読売マラソン第20回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会:強化選手コメント

山下慎治 1位 2:39:13 自己ベスト
自己ベストを4分01秒と大幅に更新することができました。
この結果は、多くの方からのサポート・応援のおかげで、本当に感謝しております。
今大会でよかったことは、誰かを意識することなく、自分のペースだけに意識して走れたことが自己ベストにつながったと思います。
引き続き、最大限の努力をして、自己ベスト更新を続けていきたいと思います。
応援ありがとうございました。

勝丸真至 2位 2:44:20 自己ベスト
防府読売マラソン、コンディションにも恵まれ、2時間44分20秒と、自己ベストを2分以上更新できました。
とはいえ、本番一週間前に蕁麻疹が出たり、前半速く入りすぎ、後半大きく失速してしまったり、体調管理も含め、いろいろ反省点があります。
次回出場予定の別府大分毎日マラソンに向けて、改善すべき点は改善しつつ、また練習を積んでいきます。
最後に大会スタッフの方々、応援をしていただいた皆様、本当にありがとうございました。

高橋勇市 4位 2:57:04
設定ペースが4分10秒から4分5秒でしたが予定どおり4分10秒イーブンペースで走りきることができました。
今回、初めて新テザーを使用してのレースでしたが、思ったよりも走りやすかったです。
次回レースでは、4分5秒ペースで走れるよう足作りして行きたいと思います。
サポートして下さった伴走者、スタッフの皆様、大変お世話になりました、有り難うございました。
道下美里 1位 2:58:50 
いつも応援ありがとうございます。今大会では,自己記録更新と東京を想定したレース展開で勝つことを目標に走りました。
30キロ付近までは想定どおりのペースでしたが後半はペースを崩し58分台でのゴールとなりました。
目標達成とはなりませんでしたが,序盤ハイペースで果敢に挑戦したこと,ペースが落ちながらもラストは踏ん張り3時間以内でゴールができたことは自信になりました。
ゴール後練習を支えてくれている伴走者が涙を流していたと聞きました。その涙を必ずうれし涙に変えたい!
これからも不屈の精神でチーム一丸となって戦います,引き続き応援よろしくお願い致します!

青木洋子 2位 3:09:55 自己ベスト
防府読売マラソンに出場し、3時間9分55秒。自己ベスト更新できました。
いつも一緒に練習してくれる伴走者、応援してくれる会社の方々、家族、仲間がいるからこそ達成できたと思います。
本当に周りの皆さんに感謝です。
これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。
ありがとうございました。

藤井由美子 3位 3:17:07
ベスト記録を目指し、スタートしたのですが、30キロからは思うように上がらず、
維持するのが精一杯でした。ベスト記録は、だせませんでしたが、応援の声に力をもらい、ゴールすることができました。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
 
金野由美子 4位 3:17:20 T11クラス日本新、自己ベスト
今回の目標は、T11の日本記録を更新して、3時間17分台で走ることでした。
結果は3時間17分20秒で、目標を達成することができました。
故障や怪我が多くなかなか思うように練習を重ねられませんでしたが、今シーズンは、夏から合宿にも積極的に参加して練習を積むことができました。
それが大きな自信になったと思います。
これからも更にベスト更新を目指して、こつこつと練習を積み上げていきたいです。

西村千香 5位 3:24:48
今回は目標タイムに向けて練習してきましたが結果を出せませんでした。悔しい思いが残りましたがこの先のレースにむけ今回の課題をしっかりと改善し、気を引き締め直して行きたいと思います。
いつも伴走、応援してくださる皆様本当にありがとうございました。

和木茉奈海 6位 3:44:57 自己ベスト
今年の防府読売マラソンは天候にも恵まれコンディションがとても良い中でのスタートでした。
私自身、昨年の大会で途中棄権をしてしまい、悔しいお思いをした大会だったので、今年は、その悔しさを晴らすと心に決めて臨んだレースでした。
折り返し地点まで、予定より4分以上早いペースで通過をしてしまい、スタミナが持つか心配でしたが、日々練習してきたことを信じて最後まで走りました。
結果としては自己ベストを6分54秒縮める事ができ、収穫の多いレースとなりました。
まだまだ30キロ以降のペースダウンという部分には課題がありますが次の大会でも伴走者の方の助けを借り、声援に応えられるよう自己ベストを目指して取り組んで参りたいと思います。
最後に沿道から数多くの声援を頂きありがとうございました。
また、大会で見かけた際は、ご声援よろしくお願いします。
ありがとうございました。

 

第50回防府読売マラソン:リザルト

12月15日に開催された第50回防府読売マラソンのリザルトとなります。

左から選手氏名、クラス、所属、前半ガイド、後半ガイド、備考となります。

1 山下慎治 T12 2:39:13 C'sアスリート 池澤暁、藤田大夢 自己新
2 勝丸真至 T13 2:44:20 ウインドラン 自己新
3 スピードイーアン T12 2:56:03 JBMA 長友諭、永嶋義幸 
4 高橋勇市 T11 2:57:04 宇部達、亀井健太 三菱商事 
5 福原良英 T11 3:10:05 鈴木健、石川裕久 JBMA

写真1:男子優勝の山下選手と後半伴走の藤田ガイド

1 道下美里 2:58:50 T12 三井住友海上 青山由佳、志田淳 
2 青木洋子 3:09:55 T12 NTTクラルティ 浮津康弘、高田裕之 自己新
3 藤井由美子 3:17:07 T12 タイマーズ 武田浩志、中嶋貴明
4 金野由美子 3:17:20 T11 JBMA 松浦幸雄、落合新 T11日本新、自己新
5 西村千香 3:24:48 T12 岸和田健康クラブ 宮里康和、三野貴文
6 和木茉奈海 3:44:57 T12 読売テレビ 出野ひろみ、澤田秀樹 自己新

写真2:表彰式後の女子3位入賞選手と伴走者のみなさん。

大会HPにPDF版の掲載がありますので、ご確認ください。こちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

T12男子マラソン:アジア記録認定

12月1日に開催された第73回福岡国際マラソンに出場した、熊谷豊選手(三井住友海上)がマークした2時間25分11秒がアジア記録として認定されました。

ブラインドの男子マラソンのアジア記録は2019年、3つのクラス全てが記録更新されました。
残念ながら、いずれも日本記録のほうが早い、逆転現象となりますが、近いうちに日本記録も含めて更新してくれることが期待されます。
日本歴代記録はこちらからご確認ください。

 

 

かすみがうらマラソン 兼 国際盲人マラソン2020:エントリー開始

2020年4月19日開催の『かすみがうらマラソン』のエントリーがスタートしました。
30回の記念大会となります!

エントリーはネットと電話の二つの方法があります。

インターネット
ローソンチケットからのエントリーとなります。こちら
エントリーの締切は1月10日(金曜)17時となります。


電話でのエントリー
専用受付電話0463-35-8880(平日10時から17時)
締切は12月10日(火曜)17時となり、申込期間は1週間しかありませんので注意ください。

参加を予定されている方はお早めにエントリーをお済ませください。
多くの皆さんのご参加をお待ちしております。

 

第29回福知山マラソン:リザルト

好天に恵まれ11月23日に第29回福知山マラソンが開催されました。
視覚障がい者の部、各クラス毎の大会結果となります。

次回は第30回の記念大会となります。
来年も多くの皆さんと会えることを楽しみにしています。

左から順位、記録、選手名、カナ、所属、伴走者1、伴走者2の順です。

T11男子

1 3:28:03 大久保 孝之 オオクボ タカユキ 岸和田健康クラ 庄司 彰義 的羽 秀和
2 3:37:15 今井 裕二 イマイ ユウジ   岸本 昌和  
3 3:41:22 野尻 誠 ノジリ マコト 長居わーわーず 助島 仁  
4 4:02:42 安藤 隆晴 アンドウ タカハル 長居わーわーず 臼井 利明  
5 4:12:18 山本 宗平 ヤマモト ソウヘイ カモパ 植 享士  
6 4:29:32 福岡 弘幸 フクオカ ヒロユキ 福井楽障クラブ 中川 浩  
7 4:34:44 丸野 光男 マルノ ミツオ   土田  里子  
8 4:44:45 松本 行治 マツモト ユキハル 加茂パ 大畑 光  
9 5:06:29 中島 徹 ナカジマ トオル 鴨川パー 渡邉 孝司  
10 5:34:59 戸井 雄一 トイ ユウイチ わーわーず 佐藤 高国  
11 5:46:59 岩本 謙司 イワモト ケンジ JBMA 下條 押三郎  

 

T12男子

1 3:50:55 駒崎 広幸 コマザキ ヒロユキ JBFA 横井 達矢
2 3:51:20 小林 浩二 コバヤシ コウジ   小林 健一
3 4:40:46 中島 茂典 ナカシマ シゲノリ NBMA 杉村 淳一
4 5:00:34 村上 拓也 ムラカミ タクヤ 横浜中央走友会 藤澤 広明
5 5:10:26 木村 健三 キムラ ケンゾウ 桃パ リー 学良

 

T13男子

1 3:23:18 塩川 昭彦 シオカワ アキヒコ NBMA二輪走
2 4:40:56 名越 直 ナゴシ スナオ  

 

T11女子

1 4:12:24 青竹 レイ子 アオタケ レイコ 福井楽障クラブ 尾幡 正子 小原 康之
2 4:45:11 藤原 由子 フジワラ ユウコ   大畠 駿  

 

T12女子

1 3:33:00 西村 千香 ニシムラ チカ 岸和田健康クラ 久冨 洋介  
2 4:12:49 林 かよみ ハヤシ カヨミ 長居わーわーず 高椋 準司 松林 正樹
3 4:27:58 鎌松 美保子 カママツ ミホコ   長谷川 勝哉  
4 5:11:23 中田 鈴子 ナカタ スズコ 長居わーわーず 星野 淳子 黒栄 真美

 

 

福岡国際マラソン:熊谷 豊 選手:T12クラス アジア記録更新

12月1日に行われた、第73回福岡国際マラソンにて、T12クラスの熊谷 豊選手(三井住友海上)が2時間25分11秒でフィニッシュ。
今年4月のWPA世界選手権での堀越選手のアジア記録2時間25分56秒を45秒更新する走りを見せてくれました。
 
画像1:スタート直後の熊谷選手(中央緑色の「三井住友海上」のユニフォーム)
 
熊谷選手コメント
福岡国際マラソンで、自己新記録・アジア新記録・2019年世界ランキング2位の記録を出すことができました。結果は2時間25分11秒でした。
持ちベストより、2分30秒も更新出来たことを嬉しく思っています。
怪我を繰り返していましたが、回復し、練習をしっかり出来たことが自信に繋がりました。
皆さんの応援のお掛けです。ありがとうございました。」
 
なお、アジア記録はWPAに公認手続きを行い、完了した後、正式に認められます。
引き続き、ご声援よろしくお願い致します。
 
画像2:フィニッシュする熊谷選手

 

第30回東京学芸大学競技会PART3(広報インターン記事)

東京学芸大学競技会に男子4選手出場
11月10日、第30回東京学芸大学競技会が、東京学芸大学総合グラウンドで行われた。
男子は4選手が5000m2組目に健常者の選手とともに出場した。T12の熊谷豊(32=三井住友海上)が2組2位でゴールし、T11の谷口真大(29=ダイアログインザダーク)と米岡聡(34=三井住友海上)はそれぞれ自己ベストを更新する走りを披露した。
一方、今年8月に行われた北海道マラソン男子視覚障がい者の部で優勝した高井俊治(33=D2C)は途中棄権となった。
 

熊谷 2位も悔しさあらわに
北海道マラソン男子視覚障がい者の部で2位となり、東京パラリンピックの推薦内定選手となった熊谷はフルマラソンと種目が異なる5000mでも安定したレースを披露した。
強い日差しが降り注ぐ中行われたレースだが、熊谷は序盤から常に先頭集団に立ち、レースを引っ張った。
北海道マラソンでは首位を譲った高井も走っていたが、「誰が走るではなく、設定タイム通りに運ぶことだけに集中していた」と熊谷は自分に集中していた。
終盤、原勇人(都日野台高)と熾烈な首位争いを繰り広げるが、最後に原の意地が勝り、15分34秒16の2位でゴールした。試合後、「強いて言えば、最後全体で1位になっていれば、社会人ベスト(15分30秒)も切れてたと思う。
気持ちで負けてたかな」と悔しさを見せた。
次に挑む大会は12月1日に行われる福岡国際マラソンだ。東京パラリンピックに向けて弾みをつけるべく、熊谷は得意なマラソンで今大会の悔しさを晴らす。

画像1:2位でゴールした熊谷
 
谷口 嬉しい自己ベスト更新!!
「自己ベストを更新できてよかった」。谷口はホッとしていた。谷口の理想のレースは一定のペースで走ること。今大会も「内容的には理想に近い走りができたのでは」と振り返った。
他選手のペースが落ちるなか、谷口のペースは落ちなかった。常に1周(400m)を1分20秒前後で走り、16分12秒85でゴールした。
大会前の谷口の自己ベストは2015年11月の第6回京産大記録会で記録した16分15秒80。自己ベストを3秒近く更新となった要因はけがなく夏から練習をこなせたことだ。
夏の暑さが和らいでから、より長い距離を走る練習を多く取り組み、自らを追い込むことができた。伴走者の楠本正輝(31)の伴走も谷口を大いに助けた。
「今日は健常者の方と一緒に走ったので、いつも以上に情報を伝えるような形で、できるだけトラブルが起こらないように、前に引っかからないように、ぶつからないようにというところに気を遣って走った」とレース中、谷口に1周ごとに記録を伝えながら鼓舞した。
自己ベストを更新する好走をみせた谷口はさらなる高みを目指している。「16分04秒を切りたかったんですよね。今回(16分)12秒かかっているので、次のレースで(4秒を)切っていきたい」と今大会の目標を超えられなかったことには悔しさをみせた。
楠本も谷口の走りについて「目標としていたタイムより走れなかったので…。練習のしている内容とレースの内容が結びついていないかなと感じる」と首をかしげた。
ただ、自己ベストを更新できたこのレースは今後に向けて弾みがつく。谷口の目標は5000mで世界ランキング6位以内に入ること、マラソンは来年の東京パラリンピックの代表になることだ。「(来年2月の別府大分毎日マラソンで東京パラリンピックの枠を)つかみにいきたい」と谷口が意気込めば、
楠本は「これまでと変わらずできる限り協力していきたい」と応えた。息の合った走りを今後もみせていく。
 
画像2:好走した谷口(右)と伴走者の楠本(左)


苦しさに負けず風邪にも負けず!!米岡も自己ベスト更新!!
「最後まであきらめずに走り切れました」。満足した表情を浮かべていた米岡の声はかすれていた。2日前に風邪をひき、レース中も咳き込みながら走っていた。
「3000m以降はかなり苦しかったが、そこであきらめずに最後まで走れた」と3000mから4000mでは、1周(400m)1分30秒前後で走っていることもあった。出場した組では最下位でゴールした。
米岡の自己ベストは17分48秒32だから15秒近くも更新した。「苦しくなってからちゃんとチャレンジするという気持ちを強く持って走ることを意識して走った」とレース後は笑顔だった。
伴走者の柳澤威臣(33)も「100点!!頑張ってました!!」と手放しで褒めた。米岡の強みを柳澤は「地道に一歩一歩着実に成長していくところ」と語る。
今後の課題は「2000mから4000mでへばってしまったこと」と振り返った米岡。課題を克服し、次のレースではさらに成長した姿をみせる。

 画像3:自己ベストを更新した米岡(右)とサポートとして米岡を支えた伴走者の柳澤(左)


高井は悔しい途中棄権…
結果によって、5000mの世界ランキングが上がる可能性があったこの大会。北海道マラソンを優勝した高井はまさかの結果に肩を落とした。
「1周目周ったときから体が動いていなかった。気持ちが切れた」と思うように順位を上げられず、序盤で途中棄権となった。
北海道マラソン男子視覚障がい者の部優勝後、この大会に向けてスピードを重視した練習をこなしてきた高井。「15分前半を狙える練習やってきたと思っている。やってきた練習は間違っていないと思う」と言いきったが、結果が伴わなかった。
「世界ランキングを上げていくための大事な大会だった。絶対タイムが出るということだけを信じてやってきた。こんな結果になって、切り替えるというか、こういう結果になるとは思っていなかったので、残念ではあるんですけど、切り替えてやっていきます」と次の大会でリベンジを誓った。
 
画像4:悔しい途中棄権となった高井

 

記事・写真 法政大学 藤原陸人

第30回東京学芸大学競技会PART2(広報インターン記事)

今月10日、11月にしては強い日差しが照りつけるなか、東京学芸大学で記録会が行われた。今回の記録会はIPC(国際パラリンピック委員会)の公認記録となる大会。
出場選手にとっては、タイムが世界ランクにも反映される重要な記録会ということもあり、レース前に入念なアップをする姿が印象的だった。

T13種目に出場した松本光代もその1人だ。「この記録会に照準を合わせ、疲労が残らないよう普段より走る量を減らして調整してきた。」と今回の記録会に懸ける意気込みを話していた松本。
競技を始めたのは3~4年前。中高生の時は短距離が専門、長距離はむしろ嫌いな方で、「長距離選手になるとは夢にも思っていなかった。多分、人生で一番走ってる。」と意外な一面も見せた。

自己ベストタイムの5分16秒の更新を目標に挑んだ今大会。
序盤は快調なペースで走りだしたが、中盤にかけて前を追っていた選手の失速につられてペースダウン。
ラスト400mあたりからは懸命な腕振りと大きなストライドを生かした力強い走りで再びペースを持ち直し、タイムは5分20秒を記録。
自己ベスト更新まであともう一歩のところで惜しくも目標達成とはならなかったが、最後まで決して諦めない、粘り強い走りを見せた。
試合後、松本は「ちょっとモヤモヤした気持ち。次は途中でスピードを落とさないようにしたい。」と悔しさをにじませつつも、次回への展望も語った。
夏のトレーニング成果が発揮され、最もタイムが出やすいとされるこの季節。12月の半ばに次のレースが控えている。
本人も語っていた「最後までペースが落ちない走り」を残り時間でいかに完成させるかが鍵となりそうだ。

画像1:ラスト150m付近でラストスパートをかける松本

PART3 男子編につづく

記事・写真 上智大学 太田原 みか

第30回東京学芸大学競技会PART1(広報インターン記事)

雲一つない空の下、11月10日に第30回東京学芸大学陸上競技会が開催された。
この大会は、小学生から社会人まで幅広い年代の選手が参加する大会であった。また、一般選手とブラインドの選手が同組で走るということも、この競技会の特徴だ。来年の2020年東京パラリンピックまで1年をきった今、新たな記録更新にも期待がかかる。
女子は、T11の井内 菜津美 選手、T12の和木 茉奈海 選手、T13の松本 光代 選手の3名が1500mに出場した。

まず、第1組目に出場したのは和木選手であった。2週間前にマラソンに出場したばかりだったが、この日はトラックのレースに挑んだ。「マラソンの方が得意。」と答えていた和木選手。6分10秒を目標に掲げた。1000mを過ぎたところから、ややペースが落ちてきた様子だったが、次回につなげていきたいと前向きにとらえていた。今回の反省を生かし、次の大会でさらによい走りをすることに期待したい。

画像1:和木選手(左)と後邊ガイド(右)

次の第2組目に出場したのは、井内選手と松本選手であった。
2018年のジャパンパラ陸上で5分36秒07という自己新記録を出した井内選手。今回の目標を聞くと、「5分35秒を出し、自身の記録を超えたい。」と意気込みを語ってくれた。また、今までは夜に練習をすることが多かったそうだが、今年の8月に、みずほフィナンシャルグループに入社したことをきっかけに、日中に練習することが増えた。レース当日はやや日差しがある天候だったが、「日中の練習を重ねているため、暑さはそこまで気にならない。」とも言っていた。さらに、上司も応援してくれている事が励みになっており、会社全体として、チームで頑張っていきたいという思いを述べていた。この日も、上司が応援に来ていたそうだ。多くの方からの応援がエネルギーになっているということを実感した。
タイムテーブルよりも少し遅れてのスタートとなったが、順調にペースを刻んで走っているようだった。しかし、ベストには届かず、悔しい結果となった。レース終了後に話を聞いたところ、「2週間前の記録会で良い記録が出たため、さらに上手く走ろうとした結果、出だしが硬くなってしまった。守りの姿勢になってしまった。」と自分の走りを振り返っていた。
井内選手が次回の目標としているのは、12月に山口県で開催される防府読売マラソンである。トラックとはまた違った難しさがあると思うが、自分にとってベストな走りができるよう、チーム一丸となってこれからも練習を積んでいく。私も引き続き、応援していきたい。

画像2:井内選手(左)と日野ガイド(右)

PART2 松本選手編に続く。

記事・写真 東京農業大学 田中 志穂

OSAKA EKIDEN in長居兼第22回全国視覚障がい者駅伝大会 パート2(広報インターン記事)

11月4日、気持ちのいい快晴が広がる大阪長居で「第22回 全国視覚障がい者駅伝大会」は開催された。

スタート前の準備時間に会ったのはナンバーカード24、アリマーズの2区山本さんと、伴走者の岸さんだ。2人は練習会で出会い、一緒に練習を重ね今大会に出場していた。
マラソンは個人競技だが、ブラインドマラソンは伴走者と2人で走るチームスポーツである。
「1人だと諦めてしまうときも、2人で走ることによって力が2倍になり、しんどい時に踏ん張れます。楽しく走りきることが目標です。」と山本さんは笑顔で語ってくれた。

写真1:アリマーズ2区の山本選手(左)と伴走者の渡辺さん。

いよいよ大会がスタート。ゲストランナーに中山竹通さん、増田明美さん、栁川春己さん、竹澤健介さんを迎え、共に走る場面も見られた。
この大会にはスタッフも欠かせない。周回コースの中間付近には給水所が設けられた。ブラインドランナーと伴走者、2人に水を渡し、「頑張ってください」と声をかける姿は一緒に大会を作っているのだという印象を受けた。

写真2:給水対応。スタッフも参加者の一人!

視覚障がいの部の優勝チームは、ナンバーカード22コーベパールだった。アンカーの今井さんは「去年は最後に自分が抜かれてしまい2位だったためとても悔しかった。今年は1位で渡ったタスキを優勝という形でゴールへ持っていけたことが嬉しい。」と語った。コーベパールの1区、谷口選手はJBMA強化選手にも選ばれている。いつもは個人で戦っている選手がタスキを繋ぎ、チームで喜び合う。駅伝大会ならではの笑顔が見られた瞬間だった。

写真3:優勝したコーベパールの皆さん

スタート前に取材したアリマーズは、27位という結果だった。しかしアンカーまでタスキをつなぎ、増田さんと共に笑顔でゴール。目標を達成した。

写真4 アリマーズのフィニッシュ

今大会、印象に残ったものは『笑顔』である。走っている途中もカメラを向けると笑顔で手を振る選手、走りきったあとの笑顔も眩しかった。大会の目標に、1位を目指すことだけではなく、笑顔で走ることや完走をあげたチームも多く、終始明るい雰囲気の大会であった。

写真5、6、7:多くの笑顔と共に

記事・写真 長崎 花奈子  Kanako Nagasaki