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OSAKA EKIDEN in長居兼第22回全国視覚障がい者駅伝大会 パート1(広報インターン記事)

天候は晴れ。気温18℃湿度38%。
空が高く澄み渡る爽やかな秋晴れの日に、OSAKA EKIDEN in長居兼第22回全国視覚障がい者駅伝大会が大阪市のヤンマースタジアム長居にて開催された。
 
写真1:ゲストランナー
今大会のゲストランナーは、1984年ロサンゼルス五輪出場の増田明美さん(写真左上)。1988年ソウル五輪、1992年バルセロナ五輪で入賞経験もある中山竹通さん(写真右上)。アトランタパラ五輪で金メダルを獲得し、現在も日本のブラインドマラソン界のレジェンドとして各大会で走り続けている柳川春己さん(写真右下)。名門早稲田大学で箱根ランナーとして活躍した後、2007年大阪世界陸上、2008年北京五輪日本代表を経験した竹澤健介さん(写真左下)。
 
開会式は、ゲストランナーによる激励と「Achilles IU(神奈川県)」の田畑美智子さんによる選手宣誓が会場を湧かせた。様々な地域から集まった選手同士、伴走者同士の交流が盛んに行われ、和やかな雰囲気だった。また、駅伝ということもあり、チーム毎の熱気に満ちた空気が会場を包んだ。
正午。各チーム第1走の選手が一斉に走り出した。1区は⒍8km、2区と3区は3.4km、4区は6.4km。総距離20kmの距離を全55チームが競い合う。
 
写真2:選⼿宣誓 田畑美智子さん
 
写真3:競技場から⻑居公園内周回コースへ
上記写真のように、視覚障がい者における陸上競技は、ブラインドランナーと伴走者が数十cmの紐またはロープを互いに持って走る。伴走者はただ隣を走るというだけでなく、ブラインドランナーに他の選手の状況や周りの状況、走路の状態、タイム等を知らせたり、ブラインドランナーのペース配分や体調に変化がないか観察したりする役割を担う。    
競技場のトラックから長居公園内周回コースに出ると、アスファルトの地面が続く。段差や障害物等の出現は一般の道路とほとんど変わらない状況であるため、伴走者の存在はブラインドランナーにとって必要不可欠である。
 
写真4:襷を受け取って…いざ出陣!!⼭本弥⽣さん(左)と伴⾛の渡辺美幸さん(右)
 
ランニング練習会での出会いがきっかけでペアとして駅伝に出場している山本弥生さんと渡辺美幸さん。6年前からランニングを始めたそうだ。練習は正直しんどいこともあったと語る。しかし、「個々で走るよりも二人で走る方が力は2倍になる!」とキラキラ輝く笑顔でお話ししてくださった。
“タイムや順位よりも、とにかく楽しく走ること!!”
アップ中のお二人からは、和気藹々とした雰囲気が感じられた。ゴール後は、ホッとした表情を浮かべていた。
 
画像5:今大会最高齢ランナー 大吉啓次さん(左)と伴走の山本喜代美さん(右)

今大会、最高齢ランナーとして出場する大吉啓次さんにお話しを伺った。
「走り始めたきっかけは、健康のため。毎日走っています。伴走者がいる時は比較的早く走ることができるけど、一人で練習をする時は、歩くときより少し速いペースで走っています。楽しく走ることが走り続けるために必要なことです。」と、“走ることに対する熱い想い”を語ってくださった。12月に開催される大阪マラソンにも出場する予定だそうだ。
 これからも怪我に気をつけて末長く走り続けて欲しいと心から願う。

 

写真6:「ロッコ−ズ(兵庫県)」

「とにかく頑張って走ります。」とシンプルなコメントのお二人。
 陸上競技の練習会で出会い、共にロープを握って走る仲となったそうだ。伴走者が中継点でブラインドランナーに対し、行なっていたサポートは特に印象的だった。駅伝では、審判からゼッケン番号が読み上げられてからスタート準備に入る。準備に入ってから、襷がわたるまでかなり時間がかかり、不安そうな表情を浮かべるブラインドランナー。伴走者がブラインドランナーの肩に手を乗せて声を掛ける。その後、二人の顔つきがキリッとした表情に変わった。
 
 
優勝「コーベパール(兵庫県)」
 第1回大会から出場している大阪駅伝の常連チーム。昨年度は、4区で首位を奪われ、惜しくも2位。“今回こそは!!”と挑んだ今大会で、両手を高く挙げてゴール地点に駆け込んだ。念願の優勝となった。
 
写真7:ゴ――ル!! 念願の優勝!!
 
レース後、4区今井裕二さんにお話を伺うことができた。「今回は正直、喉の調子が良くなかった。しかし、呼吸がきつくなった時に、大きく息を吸って…など、伴走者(岸本昌和さん)が声をかけてくれた。伴走者のおかげで焦らず走ることができた。自分がなんとか1位でゴールしなければ…!後ろにつかれないように、逃げよう逃げよう…と思って走った。みんなの気持ちを、そしてチームの気持ちを背負って走っているような感じで、1位でゴールできた時は本当に嬉しかった。」と、安堵の表情を浮かべた。チームには、期待のルーキー:谷口真大さんが所属している。「チームとしても個人としても、もっともっと結果を残して、羽ばたいていきたい」と笑顔で語った。
 
写真8:優勝チームアンカー 今井裕⼆さん
 
写真8:期待の星:⾕⼝真⼤さん(左) 増⽥明美さん(右)
谷口真大さん。1990年生まれの29歳。
現在、東京2020パラリンピックの切符を手に入れるために日々練習を積んでいる。

 
写真9:襷渡しまで残り300m 谷口真大さん(右)と伴走者の桂さん
小柄な身体からは想像できないくらい、ストライドが広いダイナミックなランニングフォーム。800mからマラソンまでを熟す谷口さんは、スタミナとスピードを兼ね合わせた力強い走り。「優勝できて嬉しいです!東京パラ五輪出場に向けて頑張ります!!」とキラキラ輝く笑顔で、増田明美さんからのインタビューに答えた。
 
写真10:優勝「コーベパール(兵庫県)」

 秋が深まり、紅葉が色づき始め、陸上競技はロードレースが盛んな季節となった。テレビや新聞では、連日駅伝やマラソンに関する特集が組まれている。テレビや新聞を見て、“少しランニングを始めてみようかな…”そんな風に思った人もいるのではないないだろうか。そんな人は、是非、伴走研修会に参加してみてほしい。日増しに寒くなるこの時期に、人と人との温もりや繋がりを伴走研修会で感じてほしい。
そして、東京パラ五輪開催まで1年を切った。長距離選手にとってベストシーズンとなる秋冬。下へ下へと根を伸ばし、たくさんの土地を踏み、夏の大舞台で大きな花を咲かせてほしい。
 
記事・写真 聖心女子大学 西川暖乃 Nonno Nishikawa

ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会:T11男子5000m決勝 リザルト

T11男子5000m決勝のリザルトとなります。
唐澤選手が終盤も粘りの走りをみせ、見事銅メダルとなり、東京2020パラの参加枠を獲得。
和田選手は3着でフィニッシュしましたが、ラスト200mからの走りが助力とみなされ、残念ながら失格となりました。
今大会の成績を東京パラに結び付けることができるよう、更に競技力の向上に努めていきます。
多くのご声援、ありがとうございました。

以下、リザルトとなります。順位、選手名、国名、記録、備考のみです。PDFはこちらからご確認ください。

1 KIMANI Samwel KEN 15:45.32 SB
2 RUDAKOV Fedor RUS 15:46.74 PB
3 KARASAWA Kenya JPN 15:48.21
4 ROSBIL Guillen PER 15:54.22 PB
5 CASTRO REYES Darwin Gustavo ECU 15:59.99
6 AGRIPINO dos SANTOS Julio Cesar BRA 16:08.92 SB
7 BII Wilson KEN 16:10.21
8 KIPROP Rodgers KEN 18:37.44
DNF GARNICA Manuel ESP
DNF KACAR Hasan
DNF KOSSAKOWSKI Aleksander POL
DQ WADA Shinya JPN

 

画像:銅メダルを獲得した唐澤選手。左から茂木ガイド、唐澤選手、星野ガイド

 

 

ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会:T11男子5000m決勝 スタートリスト

ドバイ世界選手権、和田選手と唐澤選手の今大会最後の勝負となる5000mのスタートリストとなります。
1500mにも参加した12名がそのまま5000mにも出場します。
スタートは現地時間、14日9時9分、日本時間14時9分となります。
1500m同様、激しい勝負になることが予想されます。ご声援、よろしくお願い致します。
 
左からOrder、Bib Number、選手名、NPC、ガイド名、パーソナルベスト、シーズンベストの順です。
1 1060 RUDAKOV Fedor RUS MIASNIKOV Vladimir 16:21.38 16:21.38
2 701 KARASAWA Kenya JPN MOGI Hiroaki、HOSHINO Kazuaki 15:44.28 15:44.28
3 744 BII Wilson KEN KIRUI Erick 15:22.96 15:54.81
4 929 ROSBIL Guillen PER GUEVARA CAYO Carlos Miguel、FERDINAN Cereceda 16:08.75 16:08.75
5 717 WADA Shinya JPN NAKATA Takashi 15:42.88 15:42.88
6 384 GARNICA Manuel ESP IZZEDDINE YELMO Hassan Daniel 16:09.28 17:12.40
7 746 KIPROP Rodgers KEN KISA Malinga 15:30.70 16:04.27
8 1214 KACAR Hasan TUR Huseyin AGAC Yahya 15:49.52 なし
9 120 AGRIPINO dos SANTOS Julio Cesar BRA ABREU PAES Lutimar、dos ANJOS SANTOS Guilherme A 15:32.60 16:10.23
10 351 CASTRO REYES Darwin Gustavo ECU AREVALO VIZHNAY Diego Patricio 15:46.09 15:46.09
11 745 KIMANI Samwel Mushai KEN BOIT James 15:16.11 16:08.49 
12 938 KOSSAKOWSKI Aleksander POL WASILEWSKI Krzysztof 16:21.24 16:21.24
 
PDFデータはこちらからご覧ください。

 

 

第30回東京学芸大学競技会:リザルト

11月10日に開催された第30回東京学芸大学記録会に強化指定選手が参加させていただきました。

男子5000mに4名、女子1500mに3名の合計7名が出場し、自己ベストを目指してチャレンジしています。
今回、パラリンピックサポートセンターの広報インターンの学生が取材を行ってくれていますので、後日、記事を掲載いたしますので、お楽しみに!
 

以下、記録となります。左から選手名、所属先、伴走者名、記録、備考の順となります。
T11 男子5000m
谷口 真大(ダイアログインザダーク)楠本 正輝 16:12.85 PB
米岡 聡(三井住友海上)柳澤 威臣 17:33.79 PB

T12 男子5000m
熊谷 豊(三井住友海上)15:34.16

T13 男子5000m
高井 俊治(三井住友海上)DNF


T11 女子1500m
井内 菜津美(みずほFG)日野 美奈子 5:39.05

T12 女子1500m
和木 茉奈海(読売テレビ)後邉 有希 6:17.14

T13 女子1500m
松本 光代(TISシステムサービス)5:20.77

画像:自己ベストをマークした谷口選手と楠本ガイド

 

ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会:T11男子1500m決勝 リザルト

T11男子1500m決勝のリザルトとなります。
今年になり、T12クラスからT11クラスに変更となったブラジルのAGRIPINO選手が終始レースを引っ張り、そのまま押し切っての優勝。
2位には予選の走りから一辺したリオパラチャンピオンのケニアのKIMANI選手。3位にヨーロッパチャンピオンでポーランドのKOSSAKOWSKI選手となりました。
和田選手は4位と、メダルにはあと一歩及びませんでしたが、東京2020パラの参加枠を獲得。予選でマークした日本記録を再び更新する、見事な走りを見せてくれました。
唐澤選手は6位でしたが、予選の記録からタイムを縮め、一本だけではない、強さを身に付けつつあります。
 
決勝を走った6名全員、14日に行われる5000mでも再び顔を合わせます。
ドバイでの第2ラウンドを楽しみにお待ちください。
 
以下、リザルトとなります。順位、選手名、国名、記録、備考のみです。PDFはこちらからご確認ください。
1 AGRIPINO dos SANTOS Julio Cesar BRA 4:07.02
2 KIMANI Samwel Mushai KEN 4:08.47 SB
3 KOSSAKOWSKI Aleksander POL 4:08.71 PB
4 WADA Shinya JPN 4:11.42 PB
5 CASTRO REYES Darwin Gustavo ECU JAN 4:11.49 PB
6 KARASAWA Kenya JPN 4:17.72

ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会:T11男子1500m決勝 スタートリスト

T11男子1500m決勝に進出した6名の選手となります。
健常者の大会の場合、1500mの決勝進出者は12名ですが、ブラインドの伴走者と共に競技を行う種目は伴走者分のレーンが必要になるため、6名で決勝が行われます
通常8位までが入賞ですが、T11クラス1500mの場合、7位・8位は存在しません。
 
世界の6人となった和田選手、唐澤選手の走りに期待です。
スタートは現地時間8日20時18分、日本時間では9日AM1時18分となります。
NHK総合でlive放送がありますのでテレビの前から、ご声援ください。
よろしくお願いいたします!
 
左からOrder、Bib Number、選手名、NPC、ガイド名、パーソナルベスト、シーズンベストの順
1 701 KARASAWA Kenya JPN MOGI Hiroaki 4:16.20 4:16.20
2 120 AGRIPINO dos SANTOS Julio Cesar BRA ABREU PAES Lutimar 4:05.98 4:05.98
3 938 KOSSAKOWSKI Aleksander POL WASILEWSKI Krzysztof 4:12.41 4:12.41
4 351 CASTRO REYES Darwin Gustavo ECU AREVALO VIZHNAY Diego Patricio 4:14.68 4:14.68
5 717 WADA Shinya JPN NAKATA Takashi 4:13.07 4:13.07
6 745 KIMANI Samwel KEN Mushai BOIT James 3:58.37 4:13.14

 

ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会:T11男子1500m予選 リザルト

和田選手と唐澤選手が見事に予選を通過!
各組上位2名と記録上位2名の6名という狭き門の決勝に日本選手2名が進出しました。
 
和田選手は盤石なレース展開で日本記録を更新する4分13秒07の組2着。
唐澤選手はフィニッシュは4番手でしたが、先着したロシアの失格によりタイムの2番目で拾われ決勝進出となりました。
何が起こるか分からない決勝は現地時間8日20:18、日本時間9日1:18スタートとなります。
ご声援、よろしくお願い致します!!!
 
以下、リザルトです、順位、選手名、国名、記録、備考のみです。PDFはこちらからご確認ください。
HEAT 1
1 AGRIPINO dos SANTOS Julio Cesar BRA 4:11.70 Q
2 WADA Shinya JPN 4:13.07 Q PB
3 KIMANI Samwel Mushai KEN 4:14.06 q
4 KACAR Hasan TUR 4:21.60 SB
5 GARNICA Manuel ESP 4:27.41
6 KIPROP Rodgers KEN 5:00.87
 
HEAT 2
1 CASTRO REYES Darwin Gustavo ECU 4:15.75 Q
2 KOSSAKOWSKI Aleksander POL 4:16.79 
Q
3 KARASAWA Kenya JPN 4:18.13 q
4 BII Wilson KEN KIRUI Erick 4:18.36
5 ROSBIL Guillen PER 4:19.00 PB
DQ RUDAKOV Fedor RUS

ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会:T11男子1500m予選 スタートリスト

ドバイ世界選手権のT11男子1500m予選のスタートリストとなります。
1組目にエース和田選手、2組目に勢いのある唐澤選手が出場します。
日本時間の11月8日(金曜)AM3時10分スタートです。
決勝進出を目指して、全力で勝負します。
ご声援、よろしくお願い致します!
 

左からOrder、Bib Number、選手名、NPC、ガイド名、パーソナルベスト、シーズンベストの順

HEAT 1 Start Time: 22:10
1 120 AGRIPINO dos SANTOS Julio Cesar BRA ABREU PAES Lutimar 4:05.98 4:05.98
2 717 WADA Shinya JPN NAKATA Takashi 4:13.41 4:13.41
3 746 KIPROP Rodgers KEN CHEPKWEKO James Kimtai 4:23.69 4:23.69
4 1214 KACAR Hasan TUR Huseyin AGAC Yahya 4:14.13 4:22.62
5 745 KIMANI Samwel Mushai KEN BOIT James 3:58.37 4:13.14
6 384 GARNICA Manuel ESP IZZEDDINE YELMO Hassan Daniel 4:16.41 4:29.28


HEAT 2 Start Time: 22:20
1 1060 RUDAKOV Fedor RUS MIASNIKOV Vladimir 4:24.33 4:24.33
2 938 KOSSAKOWSKI Aleksander POL WASILEWSKI Krzysztof 4:12.41 4:12.41
3 701 KARASAWA Kenya JPN MOGI Hiroaki 4:16.20 4:16.20
4 744 BII Wilson KEN KIRUI Erick 4:07.96 4:13.06
5 929 ROSBIL Guillen PER FERDINAN Cereceda 4:23.88 4:23.88
6 351 CASTRO REYES Darwin Gustavo ECU AREVALO VIZHNAY Diego Patricio 4:14.68 4:14.68

決勝進出条件:各組上位2名と記録上位2名

PDFデータはこちらからご覧ください。T11男子1500m予選_スタートリスト

 

Dubai 2019 World Para Athletics Championships 開幕!

いよいよ11月7日からDubai 2019 World Para Athletics Championshipsがアラブ首長国連邦(UAE)のドバイにて開幕します。
日本からブラインドの長距離種目にはT11クラスの和田伸也選手と唐澤剣也選手の2名が1500mと5000mに出場します。
2人とも調整は順調。7日からのレースに期待が持てます。


2人が参加する競技スケジュールと参加種目
11月7日(木曜)T11男子1500m予選1組22:10、2組22:20
11月8日(金曜)11男子1500m決勝20:18

11月14日(木曜)T11男子5000m決勝9:09

 

大会の模様は連日、NHK総合テレビにて生中継されます。
日本とUAEとの時差は5時間。日本時間では深夜の放送となりますが、熱いご声援をお願いします。
番組の内容はNHKのHPをご確認ください。こちらです。

大会HPはこちらからご覧ください。

ドバイに到着した日本選手団。左から中田ガイド、宮里ガイド、和田選手、茂木ガイド、唐澤選手、星野ガイド、安田コーチ。

第22回長野マラソン:エントリー受付開始

春の到来を告げる「第22回長野マラソン」が2020年4月19日(日曜)に開催されます。

エントリー受付が10月19日(土曜)10時から開始となります。
 
大会概要
開催日時:2020年4月19日 午前8時30分スタート
参加定員:10,000人 うち視覚障がい者の部50人
参加料:12,100円 税込
申込方法 インターネット:RUNNET
電話:コールセンター:フリーダイヤル 0120-353-022
 
視覚障がい者の部が設置されている大会となります。表彰台目指して、チャレンジください。
多くの皆さんのご参加をお待ちしております。
 
詳細は大会HPをご覧ください。こちら

掛川伴走研修会(広報インターン記事)

伴走者養成研修・視覚障がい者マラソン研修会が静岡県掛川市「つま恋 彩の郷」にて行われた。今回の研修は、ブラインドマラソンのクラス分けや競技規則、伴走理論、そして伴走実技講習など初心者でも競技について理解関心が深まる内容だった。
来年には、東京パラリンピックの開催が迫っていることもあり、ブラインドマラソンも注目されている種目の一つである。現在、男子は堀越選手と熊谷選手、女子は道下選手と西島選手が東京パラリンピックの推薦内定を獲得している。


そもそもブラインドマラソンとはどのような競技なのだろうか。ブラインドマラソンとは、ブラインドランナーと伴走者が数十cmの紐またはロープを互いに持って走る競技である。伴走者はただ隣を走るというだけでなく、ブラインドランナーに他の選手の状況や周りの状況、走路の状態、タイム等を知らせたり、ブラインドランナーのペース配分や体調に変化がないか観察したりする役割を担っている。伴走者が求められていることは、ブラインドランナーと手足の動きを揃えて走ることである。伴走者はあくまでもアシスタントであるため、ブラインドランナーの手をひっぱったり、先にフィニッシュラインを通過したりする行為は反則になる。

はじめに、障がい者介助方法や伴走理論、競技規則について講義を受けた。実際にブラインドランナーとしてマラソンに参加したことのある方の話や、伴走研修会でのアクシデントなど実体験に基づく生の話を伺った。
伴走実技講習では、講義内容で得た伴走法を試した。最初は、ペアのブラインドランナーの動きに合わせようと意識して走っていた健常者も、次第に相手の走るペースや動きを把握し、意識的に合わせようとしなくても二人の動きがぴったり重なるようになった。また、実技講習の締めくくりとして、クーパーテスト(12分間走)¬¬も行なった。その際、スタートラインにラジオを設置し音楽を流すことで、ブラインドランナーも自分がどれくらいの距離を走ったのか、周回が把握できるように配慮されていた。

今回の研修会には、過去にパラリンピックを経験したことのあるパラリンピアンから全くの初心者まで総勢27名が参加した。研修会での食事は、バイキング形式だったこともあり、ありのままの生活を見聞きすることができた。そして、視覚障がい者がどのようなサポートを一番求めていて、どのように声をかけたら良いのか、考えるより先に行動できるようになった参加者が増えたのではないかと思う。
ブラインドマラソンにおける伴走者養成が今回の研修会の主な目的だったが、この二日間の研修を経て得られたものは伴走知識だけではない。障がいの有無に関わらず、街で見かけた困っている人に迷わず手を差し伸べる勇気と率先力を養うことができたと思う。

記事・写真  Nonno Nishikawa

この事業は日本財団パラリンピックサポートセンター助成事業として実施いたしました。 

ブラインドマラソン歴代記録の更新

北海道マラソンで男子T13クラスで自己記録、アジア記録をマークした高井選手の記録を更新しました。

高井選手は冬のレースで2時間30分切りに挑戦します。

T13クラスは東京2020パラリンピックの実施種目ではありませんが、2019年歴代5傑のうち2位と5位の記録が更新されています。

競技に真摯に取り組む選手へのご声援をお願いします。

歴代記録はこちらをご覧ください。http://jbma.or.jp/blind/record/

T11&T13男子マラソン:アジア記録認定

8月25日に行われた北海道マラソン2019においてマークされたT11クラス和田伸也選手の2時間33分49秒とT13クラスの高井俊治選手の2時間30分54秒がそれぞれアジア記録として公認されました。
 
2つの種目の世界記録と今回認定されたアジア記録、日本記録をお知らせします。
左から選手氏名、国名、生まれ年、記録、樹立日、場所の順となります。
 
T11男子マラソン
世界記録 Cionna Andrea ITA 1968 2:31:59 2007年3月18日 Rome Italy
アジア記録 Wada Shinya JPN 1977 2:33:49 2019年8月25日 Sapporo Japan
日本記録 和田 伸也 1977 2:32:11 2016年12月4日 福岡
 
T13男子マラソン
世界記録 Talbot Carlos USA 1957 2:22:55 1988年10月24日 Seoul South Korea
アジア記録 Takai Toshiharu JPN 1986 2:30:54 2019年8月25日 Sapporo Japan
日本記録 岡村 正広 1970 2:24:10 2009年12月6日 福岡
 
T11、T13クラスともに、日本記録がアジア記録を上回るという、逆転現象となっています。
T11は和田選手自身、T13は現在T12クラスで活躍している岡村選手の記録が日本記録となります。
自己記録、日本記録の更新を目指して、競技力の向上に励んでいきます。
引き続き、ご声援よろしくお願いします。

2019年度 競技専門伴走 研修会:日本財団パラリンピックサポートセンター助成事業

9月21日から23日の間、千葉県富津市にて競技専門伴走研修会が開催されました。

日頃から強化指定選手をサポートいただいてる伴走者を対象として強化合宿を兼ねて実施しています

参加者が少なかったものの、精力的にロードやトラックでのトレーニングを行いました。

 

今後もブラインドランナーとの競技活動に活かしてくれることを期待して、研修会は無事に終了しました。

 

 

この事業は日本財団パラリンピックサポートセンター助成事業として実施いたしました。