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平成29年度スポーツ功労者等顕彰・表彰式

7月31日、スポーツ庁主催によるスポーツ功労者等顕彰・表彰式が実施されました。
昨年度、各競技の世界選手権等において優秀な成績を収めた選手及びその指導者や選手を多年にわたり支援した団体等に対して、文部科学大臣がその功績を讃えるものです。
 
今回の顕彰・表彰において、ブラインドマラソン協会から昨年4月に行われたWorld Para Athletics(WPA)Marathon World Cupの男子T12/T11クラスで優勝した和田伸也選手、女子T12/T11クラスで優勝した道下美里選手、両選手の指導者として、安田享平コーチが顕彰を受けました。

次年度も表彰を受けることができる選手の育成を目指して、日々の強化活動に尽力していきます。 ご声援よろしくお願い致します。

写真:表彰された安田コーチ(左)と道下選手(右)

北海道マラソン2018:IPC登録エントリー選手

8月26日(日曜)に開催される北海道マラソン2018の招待競技者として、IPC登録のブラインド選手が北海道マラソンの大会HPに掲載されました。

夏に行われるマラソンとして、貴重な経験を積むことができる大会となります。

エントリー選手は北海道マラソンの大会HPからご確認ください。

男子はこちら。女子はこちら

ご声援、よろしくお願いします。

小学館 ビッグコミック連載中『ましろ日』:「ステレオタイプな世の中の障害者像を覆す!」第4集発売

すっかりお馴染みでしょうか。
小学館 ビッグコミック連載中『ましろ日』の第4集が7月30日発売となります。

まだお読みになったことがない方はビッグコミックBROS.NETから第4集の試し読みができますので、ぜひご覧ください。こちら

ぜひ、お手に取ってご覧ください!

メディア掲載情報:「2020たより」熱すぎるガイドたち:志田淳さん

東京2020オリンピック・パラリンピックの「今」をお知らせする東京2020組織委員会発行のオフィシャル通信「2020たより」の最新号vol09に道下美里選手の伴走者として活躍されている志田淳さんのインタビュー記事が掲載されていますので、ぜひご覧ください。

2020たよりのHPはこちら

今回より視覚障がい者用に読み上げテキストも掲載されていますので、お聞きください。こちら

メディア出演情報:ひるどき情報千葉FM NHKラジオ:安田享平コーチ

JBMAの強化責任者でもある安田享平コーチが10月21日(日曜)に開催される、千葉アクアラインマラソン2018で初マラソンに挑戦するNHK千葉放送局の伊藤優キャスターの指導を行うこととなりました。

第1回目の指導の様子がNHK千葉放送局のHPで公開されており、視聴することができます。これからマラソンに挑戦したいと思っている方にとっても参考になる内容です。

20分程の放送となりますが、ぜひ視聴ください。

ラジオはこちらから視聴ください。なお一定期間を過ぎると、視聴できなくなります。

番組のブログはこちらとなります。

 

第23回関東パラ陸上競技選手権大会 ブラインド男子1500m(広報インターン記事)

「暑さを乗り越え、懸命に走りきる」~各々の目標に向かって~

気温32℃という過酷な環境のなかで行われた第23回関東パラ陸上競技選手権大会。今年は6月30・7月1日に町田市立陸上競技場で行われた。10月にインドネシア・ジャカルタで開催されるアジアパラに向けて重要な大会となった。
男子1500mでは唐澤剣也、加治佐博昭(ともにJBMA)、堀越信司(NTT西日本)、立木勇弥(学習院大学)が出場した。唐澤と加治佐が出場したT11組では唐澤が終始先頭で引っ張るレース展開となった。後半記録が落ちるのが課題だった唐澤は終始同じペースで走りきりその課題を克服。好記録が期待された。しかし、最後の最後に落とし穴が待っていた。競技者が伴走者より先にゴールしなかったため唐澤は失格となった。唐澤は「結果としては失格だったが、4分16秒台で走れた」と自己ベストを更新するような走りを披露出来たことには満足そうだった。

失格となるも自己ベスト級の走りを披露した唐澤剣也

加治佐は午前中に10000mを走り切ったあとに迎えた1500mのレースだった。「5分07秒が目標」と意気込んだが記録は5分13秒71だった。故障が癒えたあとのレースだったこともあり、2種目を走り切れたことに「ホッとした」と加治佐は振り返った。「自分が走れなくなるまで走りたい」と走ることが大好きな44歳。東京パラリンピックの強化選手としてこのまま残れるようにさらに状態を上げていきたい。

同日に10000mを走り疲れもあるなか、無事ゴールした加治佐博昭

堀越は今年2月に足を痛め、1か月間走れなかった。その影響もあり「4分10秒を切る」目標を掲げるも、惜しくも4分13秒48だった。走り方を少しずつ変えつつある堀越。今後については「8月26日に行われる北海道マラソンでしっかり記録を狙っていきたい」と東京パラリンピックマラソン代表を見据えて走る。

マラソンに向けて、好記録が期待できる堀越信司

大学生ランナーの立木は「入りから71秒のペースを作ることが出来なかった」と語るように終始記録は伸びず、5分00秒30だった。立木は「練習不足」と悔しさを語った。
今季から学習院大学に入学した立木。朝練が通学の関係でできないことや、自主練習が出来ない環境になった。5000mにも出場していたためその練習に偏りすぎて、1500mの練習が十分できなかった。今後の課題は緊張に弱いこと。大舞台でプレッシャーに負けないために、まずは練習の質を上げ、新しい環境に慣れていきたい。

終始レースのペースが上がらなかった立木

4選手ともに、課題はあったが、手ごたえは感じていた。これからの厳しい夏を乗り越え、より力強くなった選手たちが見れることを期待したい。

文章・写真 スポーツ法政新聞会 藤原 陸人

関東パラのリザルトはこちらをご覧ください。

第23回関東パラ陸上競技選手権大会 ブラインド女子1500m(広報インターン記事)

写真1:女子1500mで日本記録を更新した松本光代選手

 

夏の太陽が燦々と地面を照りつける71日、町田市立陸上競技場でWPA公認第23回関東パラ陸上競技選手権大会が開催された。

その中で私が注目したのは女子1500m

気温が高く、選手たちにとってはなかなか厳しいコンディションでレースを迎えることとなった1330分、T11T134人の選手が一斉にスタートを切った。序盤は柏原未知選手(T13one’s)が先頭に立ち、ペースを作る。その後ろをぴったりくっついて走るのは松本光代選手(T13JBMA)。松本選手は「184秒で淡々と走る」という戦略を立て、レースに挑んだという。序盤は先頭のペースで少しハイペースになってしまったものの、中盤からは自身のペースを掴み、軽やかに一歩一歩前へ進む。「最後の一周は辛かったが、しんどいときこそ腕を大きく振って走った」と松本選手が語るように、ラストもペースを崩さずに見事なレースを見せた。記録は52130と日本記録を更新した。松本選手はレース後「やっと日本記録を更新できて嬉しい。今度はアジア記録を切れるように、そして世界で戦えるように頑張っていきたい」と更なる目標を掲げた。松本選手のゴール後、未来のエース安部遥選手(T12、筑波付属視覚)は自身の過去の記録を更新し、自己ベストでフィニッシュした。540秒を切ることを目標に掲げて挑んだ大会であったが、記録は53528と大きく上回る結果を残すことができた。安部選手は「ベストを出せて嬉しい。中学の時に535秒を切れたので、高校でもその記録を更新したい」と今後について話した。安部選手のような高校生ランナーは伸びしろが沢山あるので、今後の活躍が楽しみだ。

写真2:女子1500m安部遥選手と伴走者の佐藤寛哉さん

 

日本記録と自己ベストを更新した2人の後ろで悔しい思いをした選手もいた。

井内奈津美選手(T11、わかさ生活)だ。「5分半を切ろうと目標を立てていた。記録を狙うつもりが自己ベストよりもかなり遅くなってしまって本当に悔しい」とレースを振り返った。右肩上がりでトラックシーズンを駆け抜けていただけに、悔しい思いも人一倍大きかっただろう。しかし、ただ悔しくて落ち込むのではなく次戦に向けて前を、見据えていた。

「最初の1周で突っ込んでいって、いいペースを作ろうとしていた。しかし、こんなに高い気温でのレースは久々だったので力を使い果たしてしまった。悪いコンディションの中でどうやって走り抜くかは今日の大会でわかったので、今後に生かしていきたい」と冷静にレースの分析をしていた。伴走者の日野未奈子さんは「伴走者の力と選手の力は比例すると実感した。練習から奈津美さんのコンディションに合わせた声かけや、ペースのもっていき方を考え、私もしっかり走り込みたい」と意気込んだ。

 

これからは体力を奪い取る真夏の太陽がさらに輝きを強める季節となってくる。トラックシーズンも残りわずか。ゴールの後、太陽よりも輝く選手たちの笑顔を沢山見られることを願っている。

 

文章・写真 慶應義塾大学 前田さつき

 

2018ジャパンパラ陸上競技大会:リザルト

T64男子走幅跳でドイツのマルクスレーム選手が8m47cmの世界記録を更新し、ひじょうに盛り上がったジャパンパラ。ブラインドの中・長距離種目でも女子1500mで二人の強化指定選手が日本記録を更新する走りを見せてくれました。
 
以下、種目、クラス、順位、選手名、記録、備考の順で記載します。
 
男子1500m
T11 1位 唐澤 剣也4:19.76
T12 1位 森 雄太4:34.77
T13 1位 立木 勇弥4:44.28
 
女子1500m
T11 1位 井内 菜津美5:36.07 NNR NGR、2位 髙島 洋子6:30.44
T12 1位 安部 遥5:32.33、2位藤井 由美子5:47.28
T13 1位 松本 光代5:18.43 NNR NGR、2位 柏原 未知5:29.87、3位 梶木あや乃5:48.67
 
男子10000m
T12 1位 岡村 正広33:46.13
 
男子5000m
T11 1位 唐澤 剣也16'43"07、2位 加治佐 博昭18'55"16
T13 1位 立木 勇弥18'55"94
 
女子5000m
T12 1位 藤井 由美子21'31"22
T13 1位 梶木 あや乃21'32"36
 
男子800m
T11 1位 加治佐 博昭2'35"54
 
女子800m
T11 1位 中 麻3'30"59
T12 1位 安部 遥2'45"94
T13 1位 松本 光代2'39"53
 

ホクレン・ディスタンスチャレンジ2018:北見大会 リザルト

ホクレン北見大会のリザルトです。
強化合宿の一環として参加させていただきました。
多くの陸上関係者にも注目いただく中でのレースとなりました。
 
男子
1位 16:02.26 和田 伸也 長居WIND 保倉 敏樹・田村 春凪
2位 16:22.76 高井 俊治 瓦町ぎおん温泉 
DNF 堀越 信司 NTT西日本

 
女子
1位 19:42.69 道下 美里 三井住友海上 青山 由佳 
2位 21:41.24 西島 美保子 JBMA 溝渕 学
3位 22:18.83 青木 洋子 NTTクラルティ 山口 遥
 
強化合宿は、北見市にて10日まで続きます。
疲労がだいぶ溜まってきていますが、一致団結して最後まで精一杯がんばります。

ホクレン・ディスタンスチャレンジ 網走大会(広報インターン記事)

 連日真夏日が続く東京から遥か1000キロ。打って変わって12℃程度のひんやりとした空気に覆われた北海道・網走の地で、ホクレンディスタンスチャレンジ第一戦となる網走大会が開催された。昨年から設けられたブラインドのレースにはT11~13クラスの男子5名、女子3名が出場。時折雨がぱらつくものの、悪くないコンディションで迎えた今大会では好記録の期待も膨らんでいた。
 14時55分にスタートしたブラインド男子5000m。T11クラス、T12クラスでそれぞれ日本のトップを走り続けている和田伸也選手(長居WIND)、堀越信司選手(NTT西日本)をはじめ5名がスタートラインに立った。ペースメーカーについて飛び出し、1000mを3分4秒で通過した堀越選手を先頭にレースは進む。後ろには8秒差で和田選手と、若手の成長株である唐澤剣也選手(T11、JBMA)、高井俊治選手(T13、瓦町ぎおん温泉)が、そこからさらに8秒差で谷口真大選手(T11、JBMA)が続いた。
 その後伴走者に声をかけながら徐々にペースアップしていった和田選手は集団から抜け出し、単独2位に浮上。スタート直後から腰に張りを感じ、思うような走りができていなかったという堀越選手との差を詰めていく。3400m付近で追いつくと、並走することなく一気に前へ。自身が持つ日本記録の更新にも期待がかかった。
 ゴール直前に伴走者との連携ミスで立ち止まるアクシデントもあり、15分57秒43でフィニッシュ。自己新とはならなかったが目標に掲げていた16分切りを達成し、トップで大会を終えた。力を出し切ることができなかった堀越選手が16分15秒93で2着。「この後の距離走で修正し、北見大会に備えたい」と次戦への意気込みを語った。

 15時20分スタートの女子5000mには、昨年末にマラソンで世界記録を更新した道下美里選手(三井住友海上)らT12クラスの3名が出場。各々の目標タイム達成へスタートを切った。19分20秒を目標に据えた道下選手は1000mあたり3分55秒前後のラップを刻み続け、安定した走りを見せる。目標には及ばなかったが、終始ペースを崩さず19分27秒38でフィニッシュ。3日後に控える北見大会ではさらに調子を上げてくるか。注目が集まる。
 ともに21分前後の記録を狙った青木洋子選手(NTTクラリティ)と西島美保子選手(JBMA)はそれぞれ4分9秒、4分11秒で1000mを通過した。動きがあったのは3600mを過ぎたころ。
れまで青木選手の後方についていた西島選手が前へ出た。そこからの1周で2人の距離は20mほどに開いていく。そのまま西島選手がリードを保ち、21分4秒91でゴール。10秒後に青木選手がフィニッシュし、レースを終えた。

 7月3日~10日の間行われている強化合宿の中に組み込まれた今大会。好記録が期待されていたものの、予想よりも下がった気温や強まった風の影響もあり、思うような結果を残すことはできなかった。しかし各選手、また伴走者ともにレースでの課題は分析済み。翌日に行われた距離走の疲労の影響も考えられるが、7日の北見大会ではきっと課題を修正した姿を見せてくれるだろう。雨にも負けず、風にも負けず。選手たちは強くなり続ける。

文章・写真 太田萌枝(早稲田大学)

2018ジャパンパラ陸上競技大会:エントリーリスト

今週末、ホクレン北見大会と共にジャパンパラ陸上競技大会が群馬県敷島公園陸上競技場にて開催されます。
 
日程:7月7日(土曜)から8日(日曜)
場所:正田醤油スタジアム群馬(群馬県立敷島公園陸上競技場)
 
エントリーリスト:種目、スタート時間、選手名、、クラス、所属、伴走者名です。
ブラインドの中・長距離種目のみ抜粋して記載します。
7月7日(土曜)
女子1500m T11/T12/T13 決勝 15時40分
髙島 洋子 T11 関東パラ陸協 出田 優斗
井内 菜津美 T11 わかさ生活 日野未奈子
安部 遥 T12 筑波附属視覚 飯野 太一
近藤 寛子 T12 滋賀銀行 坂東 慶子
藤井 由美子 T12 タイマーズ 中島 貴明
松本 光代 T13 JBMA
梶木 あや乃 T13 JBMA
柏原 未知 T13 one's
 
男子1500m T11/T12/T13/T70 決勝 16時
唐澤 剣也 T11 JBMA 茂木 洋晃
森 雄太 T12 北九州クラブ
立木 勇弥 T13 学習院大学
 
男子10000m T12/T20 決勝 16時45分
岡村 正広 T12 RUNWEB
 
7月8日(日曜)
男子5000m T11/T13/T70 決勝 10時45分
加治佐 博昭 T11 JBMA 石川 裕久
唐澤 剣也 T11 JBMA 星野 和昭 / 茂木 洋晃
立木 勇弥 T13 学習院大学
 
女子5000m T11/T12/T13/T20 決勝 11時10分
井内 菜津美 T11 わかさ生活 日野未奈子
藤井 由美子 T12 タイマーズ 中島 貴明
近藤 寛子 T12 滋賀銀行 坂東 慶子
梶木 あや乃 T13 JBMA
 
男子800m T11/T37/T47/T64/T70 決勝 14時30分
加治佐 博昭 T11 JBMA 石川 裕久
 
女子800m T11/T12/T13 決勝 14時55分
中 麻 T11 近畿パラ陸協 濱田 郷嗣
安部 遥 T12 筑波附属視覚 飯野 太一
松本 光代 T13 JBMA
 
開場にお越しいただき、多くのご声援、よろしくお願いします。
 

ホクレン・ディスタンスチャレンジ2018:北見大会 スタートリスト

7月7日(土曜)に開催されるホクレンディスタンスチャレンジ北見大会のブラインド5000mのスタートリストです。

スタート時間と参加選手、所属、伴走者名です。
 
男子・女子5000m 15時スタート
堀越 信司 NTT西日本
高井 俊治 瓦町ぎおん温泉 
和田 伸也 長居WIND 保倉 敏樹・田村 春凪

 
道下 美里 三井住友海上 青山 由佳 
青木 洋子 NTTクラルティ 山口遥
西島 美保子 JBMA 溝渕 学  
 
網走大会に引き続き6名の選手が出場致します。
大会の様子もライブ配信されます。詳細は日本陸上競技連盟のHPをご覧ください。こちら
写真1:網走大会の和田選手と伴走者の保倉くんと田村くん。伴走者交代の様子。
 
写真2:網走大会の女子5000mでトップを走る道下選手と伴走者の青山さん。