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第48回防府読売マラソン第18回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会:広報インターン記事
『NWR』(世界新記録)。このアルファベット3文字を刻むには、どれほどの努力が必要なのだろうか。途方もない時間と血のにじむような努力の上にしか達成され得ない偉業が、2017年12月17日生まれた。
朝から小雪が舞い、冷たい北風が吹きつけたこの日、第48回防府読売マラソン兼第18回日本視覚障がい女子マラソン選手権が山口県防府市で開催された。防府市陸上競技場をスタートし、30キロ地点の折り返しを経て再び競技場へと向かう42.195キロ。最大高低差10メートル弱と、アップダウンの少ない走りやすいコースだ。スタート時は気温5℃、北西の風3.9m、湿度46%と、日差しの暖かさは感じられるものの真冬並みの冷え込みで、ランナーにとっては過酷なコンディションであった。総勢3028名のエントリーのうち、IPC公認の部で参加したブラインドランナーは20名。男女ともに来年4月にロンドンで行われるマラソンワールドカップの最終選考レースでもあるため、用意された切符をつかみ取るべく各々が力走を見せた。
写真:女子の表彰式の様子。印象深い道下選手の表情。
その中で圧巻だったのが、昨年のリオデジャネイロパラリンピック銀メダリストの道下美里選手(三井住友海上)だ。地元である山口県で世界記録(2時間58分23秒)更新を目指したという今大会。他のランナーとの接触にも注意が必要な集団走となる入りの5キロは、21分19秒で通過する。「風が強くて押し返され、思ったようなペースに乗せられなかった」(道下)。自身でもそう語ったように強い向かい風の影響もあり、なかなかリズムをつかめない。しかしこれまで様々な大舞台を経験してきた道下選手はここで崩れてしまうことはなかった。1キロあたり4分20秒ほどに落ち込んでいたラップをその後4分10秒前後に上げると、中間点は1時間28分26秒で通過。世界記録更新が優に可能なラインまで浮上する。30キロからの5キロは21分を超えるラップタイムとなったが、フルマラソンで最も苦しいと言われる35~40キロは20分38秒と、この日最も良い記録で驚異の粘り強さを発揮した。リズムに乗った終盤の走りが奏功し、残り350メートルとなる競技場入り口に道下選手が見えたとき、タイマーが示していたのは2時間54分台。世界新記録の誕生が確実になった瞬間だった。ラスト100メートル、最後まで全力を出し切るために他のランナーとの接触を避けられるアウトレーンを走る。最後は伴走者の志田淳さんの手を離れ、勢いよくフィニッシュラインに飛び込んだ。これまでの記録を2分以上更新する、2時間56分14秒をたたき出し、新たな世界記録保持者となった道下選手。「みっちゃんおめでとう!」という声が飛び交う中、涙を浮かべて前半伴走を務めた青山由佳さんと抱き合った。その手にぎゅっと握られていたのは、『絆』と呼ばれる赤いロープ。伴走者と選手の、まさに『絆』がよく表れた光景だった。記録では文句なしに世界の頂点に立った道下選手だが、それでもなお足りないものがある。それはパラリンピックでの金メダル。2020年、東京の地では必ずや表彰台の一番高い場所で輝く、飛び切りの笑顔を見せてくれるはずだ。
視覚障がい男子の部は、大会2週間前の福岡国際マラソンでT12クラス日本歴代2位の好記録である、2時間27分35秒をたたき出した熊谷豊選手(三井住友海上)が優勝を飾った。35キロ地点までは2大会連続の好記録が期待されるペースで走っていたものの、疲労の影響もあってかそこから失速してしまう。最後の2.195キロは8分54秒と苦しい表情を見せたが、前半の攻めの走りが生き、2時間32分12秒でフィニッシュ。福岡国際マラソンから中2週間での参加で、収穫のあるレースとなった。
厳しい寒さと強風という難しいコンディションの中での大会であったが、女子選手は8名中5名、男子は代表の切符を争う3、4位同タイムでフィニッシュした山下真治選手(シーズアスリート)、米岡聡選手(三井住友海上)と初マラソンとなった唐澤剣也選手(JBMA)が自己ベストを更新。気象条件に左右されないタフさを証明した。今後選手たちは数回の強化合宿を挟みながら、2月の別府大分毎日マラソン、そして4月のワールドカップへと向かっていくことになる。
写真:初マラソンながら適性を見せた唐澤選手
世界記録を更新した道下選手のみならず、日本のブラインドマラソン全体のレベル向上を感じられた今大会。『NNR』(日本新記録)、『NAR』(アジア新記録)、『NWR』。残り1000日を切った東京パラリンピックまでに、これらのアルファベットを度々目にすることになるだろう。きっと、いや絶対に。
文章・写真 太田萌枝(早稲田スポーツ新聞会)
ブラインドマラソン歴代記録を更新
12月17日に行われた防府読売マラソンの記録を反映しました。
防府では道下選手を始め6名が歴代記録を更新する走りを見せてくれました。
なお、道下選手の世界記録は、記録公認手続き中となり、正式な世界記録の公認は後日となります。
歴代記録は以下のページをご確認ください。
メディア出演情報:和田伸也 選手:テレビ東京 みらいのつくりかた
和田伸也選手が以下の番組に出演いたします。
テレビ東京:『みらいのつくりかた』
放送日時:12月21日(木曜)23:24から
番組の詳細はこちらからご覧ください。
番組内容 :
未来に向かって懸命に挑戦しているトップアスリート、今後が期待される若きアスリート、
そして、彼らを支える指導者、技術者たちの「今」に密着する番組。
彼らが現在に至るまでには、挫折や引退、故障から再起をかけた戦い、
またその道を究めるきっかけとなった出会いなど、人生の転機となった瞬間があったはずです。番組では、そんな時に支えとなった人や言葉、場所、モノなどをキーワードに、
人生の岐路に立たされた時、人はどうやって乗り切ればいいのか?また、どのような未来を思い描いていけばよいのか?彼らの実体験をヒントに、夢を諦めずに、挑戦し続けることの大切さを伝え、「みらい」への勇気を与えます。
ぜひご覧ください。
第48回防府読売マラソン第18回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会:選手コメント
1位 熊谷 豊 三井住友海上 2:32:12
福岡国際マラソンを終えて2週間後のレースとはなりましたが、連戦と云うことを考えず設定ペースで走ろうと思いました。
30㎞までは良かったのですが、脚が動かなくなり4分/kmまで落ちてしまいました。しかし最後まで4分/kmのペースを維持し2時間32分台でゴールすることができました。
次の別府大分毎日マラソンも続けて頑張ります。
2位 谷口 真大 JBMA 2:42:05
皆さんの応援をパワーに変えて、無事走りきることができました!
タイムとしては、目標に置いていた自己ベストの更新には届きませんでしたが、もう一つの目標であった順位でしっかり達成することができました。
気温も低く風も強いコンディションでしたが、そんな中でも気持ちから負けずに走りきることができたのは、いつも見守ってくださっている皆さんのおかげです。
心からありがとうございました。
3位 山下 慎治 シーズアスリート 2:47:00 ◎
いつも応援ありがとうございます。
皆さんの応援のおかげで目標としていた自己ベスト更新と3位でのゴールが達成できまし た。
記録に関しては、気象条件がよければさらなる記録更新ができると感じています。
課題としては後半に少し失速したので、後半もしっかりと刻んでいけるようにスタミナ強化をしたいと思います。
そして次のレースの別府大分毎日マラソン大会でも自己ベスト更新を目指しますので、応援よろしくお願い致します。
自己ベストを更新でき、一定の成果はあげられたと思うが、ラストのスプリント勝負で負けてしまったり、目標タイムに届かなかったり等、課題も残った。
次回、今回出てきた課題をクリアできるよう、引き続き、練習にはげみたい。
5位 高橋 勇市 三菱商事 2:50:10
寒さのためスタートからゴールまで体が全く温まらず震えながら走り続けました。
思う様な走りをする事ができず不発に終わりとても残念です。
この度、初めてフルマラソンを走りました。とにかく初めてなので、何も恐れずにスタートから積極的に行こうと決め走りました。
7位 福原 良英 JBMA 2:57:06
2時間57分06秒と、現在の強化選手の中では力不足のタイムでしたが、個人的には23回目のサブ3を達成でき、ガイドのお二人や応援していただいた皆様に感謝申し上げます。
これからさらにチームとして力をつけていけるよう、私なりにできることを続けていきたいと思います。ご声援ありがとうございました。
目標キロ4分で2時間50分切りとし、25kmまではほぼ設定通りでしたが、その後35kmくらいまでキロ4分05秒から4分10秒くらいになり、残りはキロ6分くらいまで落ちてしまいました。
これまでの練習も悪くなかったし、体調も良かったのでかなりショックでした。全く粘れずゴールしたのは気持ちの問題が大きいと思うのでその辺を改善して次のレースに臨みたいと思います。
DNF 羽立 祐人 北極星
本日のレースは31k地点での途中棄権となりました。29kでランナーと接触してしまい、少し止まってから走ってみましたが、痛みがあったため棄権しました。
原因は走りに余裕がなかったためと思うので、さらにトレーニングを積んで次回に臨みたいと思います。
沢山の声援、ありがとうございました。
前半から3分30ペースでいけるところまでチャレンジしましたが、寒さと風、集団を引っ張って体力を消耗してしまい25kでリタイアとなりました。
女子
1位 道下 美里 三井住友海上 2:56:14 T12世界新 ◎
いつも応援ありがとうございます。今年の防府は,気温五度,風も強くレースコンディションとしてベストではありませんでした。
序盤はうまく流れにのれずむかい風や接触でリズムをつかめずにいました。
いままでの私なら,序盤のラップで上げ下げがあると気持ちが切れ諦めてしまっていたかもしれません。しかし今回は違いました。
どんなに苦しくても、耐えて粘っていたらいつかラクになるはずと淡々とリズムだけを意識し走りました。
すると25キロ付近から徐々にいいピッチで刻めるようになり、ペースにはまってからは徐々にペースアップ。
35から40キロで一番いいラップを刻むことができ、2時間56分14秒でフィニッシュ。
目標は55分切りだったので目標をクリアすることはできませんでしたが,天候やコンディションに左右される中で平常心を保つことができたことが収穫でした。
伴走の青山さん志田さんをはじめサポート応援いただいた皆さん,また私たちが走りやすいようにと大会運営にご尽力いただきました皆様に心から感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。
今回、記録更新を目標にして練習してきました。
自己ベスト更新できたことは嬉しかったです。いつもサポートいただいている方々、応援してくれる方々のおかげだと思います。
これからも強化指定選手の仲間と切磋琢磨して、挑戦していきたいです。
女子の日本選手権で、二位の結果を残せたこともよかったです。自分の課題はまだまだありますが、頑張ります。
本当にありがとうございました。
ジャパラが終わってから調子がよくありませんでしたので 今回はもうダメだと思っていました。でも ワールドカップの切符がかかっていたので4位に入りたかったです。
そのため スタートして4位の位置をキープして走りましたが思っていたよりペースが速くどこまで持つか心配でした。25キロからは、「しんどい。でも 落とせない」と、我慢のレースとなりました。
やっとゴール。自己ベストと聞きびっくりでした、あんなに調子が悪く去年のような練習ができていなかったのに1分も縮められるとは思ってもいませんでした。
支えてくださっているみなさんがいてくださるから 頑張れたのだと思います。 本当にありがとうございました。
前半は設定ペースを維持することを意識して、後半は力のすべて出し切ることを意識して走りました。
その結果、ほんのわずかですが、13年ぶりにPBを更新することができました。
内容も満足できるもので、まだまだ行けるという、大きな自信になりました。
次の目標は、T11クラスの日本記録です。また頑張ります。
5位 西島 美保子 JBMA 3:21:04
3時間17分切りを目指しましたがラストはふらふら状態でゴールしました。
みんなに抜かれてついていけない弱さ もっと距離走スピードを付けてさらに上を目指したいと思います。
今回の防府マラソンは私にとって30回目のマラソンで3時間15分を目標に走りました。寒さ対策が甘かったために後半からだが動かなくなりました。今回の経験を活かして次のマラソンに向けて、トレーニングに励みます。
故障から明けて、ようやく走り出しました。ほとんど練習ができていないので、どんな走りになるのか全く読めませんでしたが、現状のペースでしっかりと最後まで走り切れました!次のマラソンへとつなげていきます!
今回は自己ベストを12分更新できました。
目標としていたタイムは出せませんでしたが今の自分の力を把握できたので、この冬しっかり走り込んでさらなる自己ベスト更新を目指したいです。
第48回防府読売マラソン第18回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会:特別号外 読売新聞
第48回防府読売マラソン第18回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会:速報記録
2位 4010 谷口 真大 JBMA 2:42:05
3位 4003 山下 慎治 シーズアスリート 2:47:00 ◎
4位 4007 米岡 聡 三井住友海上 2:47:00 ◎
5位 4006 高橋 勇市 三菱商事 2:50:10
6位 4012 唐澤 剣也 JBMA 2:54:21 ◎
7位 4005 福原 良英 JBMA 2:57:06
8位 4004 加治佐 博昭 JBMA 3:05:50
9位 4009 福永 智洋 長居わーわーず 3:14:31
10位 4008 新野 正仁 JBMA 3:28:44
DNF 4002 羽立 祐人 北極星
DNF 4011 高井 俊治 JBMA
2位 4107 青木 洋子 JBMA 3:15:42 ◎
3位 4104 藤井 由美子 びわこタイマーズ 3:16:51 ◎
4位 4106 金野 由美子 JBMA 3:18:23 ◎
5位 4102 西島 美保子 JBMA 3:21:04
6位 4105 安部 直美 JBMA 3:21:38
7位 4103 近藤 寛子 滋賀銀行 3:24:37
8位 4108 井内 菜津美 わかさ生活 3:28:16 ◎
◎・・・自己新
今回も、多くのご支援とご声援をいただき、本当にありがとうございました。
これからもチームJAPANとして、自己ベストの更新と世界への挑戦を続けていきます。
引き続きご声援をよろしくお願いします。
第48回防府読売マラソン第18回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会:速報サイト
大会当日から運営され、参加選手の5km毎の関門速報を確認することができます。
参加選手とナンバーは以下となります。
4001 熊谷 豊
4002 羽立 祐人
4003 山下 慎治
4004 加治佐 博昭
4005 福原 良英
4006 高橋 勇市
4007 米岡 聡 男
4008 新野 正仁
4009 福永 智洋
4010 谷口 真大
4011 高井 俊治
4012 唐澤 剣也
4101 道下 美里
4102 西島 美保子
4103 近藤 寛子
4104 藤井 由美子
4105 安部 直美
4106 金野 由美子
4107 青木 洋子
4108 井内 菜津美
第48回防府読売マラソン第18回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会:ニュースリリース
認定特定非営利活動法人 日本ブラインドマラソン協会
第48回防府読売マラソン大会(兼)第18回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会について
Marathon World Cupへの日本代表選手の派遣枠は4となります。今大会に参加する女子視覚障がい選手は以下の8名となります。道下選手は2:58:23のT12クラス世界記録の更新が期待され、他の選手は実力が拮抗しており、誰が代表選手に選ばれるか、手に汗握るレース展開になることが予想されます。
なお男子についても招待選手として参加が決定している選手(和田伸也、堀越信司、熊谷豊、高井俊治)以外から選考規定に則り、3名を選考いたします。
ナンバー、氏名、年齢、クラス、所属、自己記録の順で記載
4101 道下(みちした) 美里(みさと) 40 T12 三井住友海上 2:59:21 14防府読売
4102 西島(にしじま) 美保子(みほこ) 62 T12 JBMA 3:11:33 03大阪国際
4103 近藤(こんどう) 寛子(ひろこ) 51 T12 滋賀銀行 3:18:05 16別府大分
4104 藤井(ふじい) 由美子(ゆみこ) 53 T12 びわこタイマーズ 3:17:52 16防府読売
4105 安部(あべ) 直美(なおみ) 44 T11 JBMA 3:18:07 17別府大分
4106 金野(こんの) 由美子(ゆみこ) 56 T11 JBMA 3:18:30 06東京国際
4107 青木(あおき) 洋子(ようこ) 41 T12 JBMA 3:18:40 17別府大分
4108 井内(いのうち) 菜津美(なつみ) 28 T11 わかさ生活 3:40:02 17かすみがうら
各選手のプロフィールは協会HP http://jbma.or.jp/paralympic/runner/ にてご確認ください。
かすみがうらマラソン 兼 国際盲人マラソン2018:エントリー
2018年4月15日に開催される『かすみがうらマラソン』のエントリーが始まっています。
ランネットでエントリーする際、エントリーページが「国際盲人マラソン2018」として「かすみがうらマラソン2018」と分かれていますのでお間違えの無いようお願いします。
国際盲人マラソン2018
http://runnet.jp/cgi-bin/?id=172514 ランネットのエントリー締切は1月5日となります。
また、電話でのエントリー締切は12月15日17時となります。
専用受付電話0463-35-8880(平日10時から17時)
参加ご希望の方はお早めにエントリーをお済ませください。
以下、大会要項を画像データでの掲載します。
神宮外苑チャレンジフェスティバル:フォトギャラリー
第48回防府読売マラソン第18回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会:エントリーリスト
No 氏名 性別 クラス ガイド1 ガイド2の順番
男子
4001 熊谷 豊 男 T12
4002 羽立 祐人 男 T12 大槻 学 男 久村 幸己 男
4003 山下 慎治 男 T12 今井 康太 男 坂梨 史典 男
4004 加治佐 博昭 男 T11 豊島 聡 男 北村 拓也 男
4005 福原 良英 男 T11 鈴木 健 男 石川 裕久 男
4006 高橋 勇市 男 T11 足立 知弥 男 宇部 達 男
4007 米岡 聡 男 T11 奥村 直樹 男 樋口 裕介 男
4008 新野 正仁 男 T11 杉浦 直 男
4009 福永 智洋 男 T12 久一 清志 男 服部 努 男
4010 谷口 真大 男 T11 母原 利之 男 松垣 省吾 男
4011 高井 俊治 男 T13
4012 唐澤 剣也 男 T11 星野 和昭 男 茂木 洋晃 男
女子
4101 道下 美里 女 T12 青山 由佳 女 志田 淳 男
4102 西島 美保子 女 T12 溝渕 学 男 鍵 修一 男
4103 近藤 寛子 女 T12 鈴木 洋平 男 川嶋 久一 男
4104 藤井 由美子 女 T12 上島 学 男 中島 貴明 男
4105 安部 直美 女 T11 上川 英一郎 男 藤原慎太郎 男
4106 金野 由美子 女 T11 松浦 幸雄 男 柿沼 久代 女
4107 青木 洋子 女 T12 横山 牧子 女 高田 裕之 男
4108 井内 菜津美 女 T11 日野 未奈子 女 寺山 典孝 男
エントリーリストのPDFはこちら。17防府_選手&ガイド一覧
神宮外苑チャレンジフェスティバル:大会結果【一般の部】
10km一般男子39歳以下 一覧-10km一般男子39歳以下
10km一般男子40歳以上 一覧-10km一般男子40歳以上
10km一般女子39歳以下 一覧-10km一般女子39歳以下
10km一般女子40歳以上 一覧-10km一般女子40歳以上
小学館 ビッグコミック連載中:『ましろ日』第2集発売記念!スペシャルインタビュー(広報インターン記事)
戦争から復興し、エネルギー溢れる街・広島で、それぞれに過去を抱えた人々が出会い、交わり、共に生きていく。その様を優しい絵と、誰にでも寄り添ってくれる物語で紡いでいる漫画。それが『ましろ日』だ。この作品の中で、ブラインドマラソンは一つの大きなカギとしての役割を果たしている。
今作で、どうしてブラインドマラソンをテーマに据えたのか、漫画ならではのこだわりや難しさとはどういった点なのか。原作者・香川まさひとさん、作画者・若狭星さん、小学館ビッグコミック編集部・田中潤副編集長の3名に様々なお話を伺った。
写真:向かって左が作画者の若狭先生、右が原作者の香川先生
※今対談に登場するキャラクター紹介
山崎恭治:元自転車便の配達員。事故で両目を失明後はふさぎ込んでいた。しかしひかりをはじめとする様々な人との出会いで次第に変わっていく。のちにブラインドマラソンにも挑戦。
加瀬ひかり:銀行員。銀行員として山崎の担当になったことをきっかけに、色々と世話を焼くようになる。自身も色々な過去を抱えているが、明るく前向きな性格で周囲の人から慕われている。
田所順平:広島に住む高校生。現在は合唱部に所属しているが、中学時代は陸上部で中距離をやっていた。ある日、町中で伴走者と走るランナーの姿を目撃し、伴走者の道へ。山崎の伴走者を務めるようになる。
但馬:山崎が失明することになった事故の加害者。同事故により多額の損害賠償金をもらったこともあり、山崎を逆恨みしている。単行本2集以降、物語に大きく関わっていく人物。
上杉:順平が初めて出会ったブラインドランナー。ランナー歴が長く、大会等にも出場している。
―漫画のテーマにブラインドマラソンを選ばれた理由は何でしょうか
香川 友達がたまたまブラインドマラソンのテレビを見たみたいで、面白そうな題材があるよということを教えてくれたので、ちょっと調べてみたら、助ける・助けられるという関係ではなくてテニスや卓球のダブルスのようなイメージを持っている人もいるらしいということがわかりました。それが興味深いし、漫画で見せていくにはとても良いテーマであり、ドラマだなと思って提案しました。それで今に至るという感じですかね。
―舞台に広島を設定されたのは
香川 市民ランナーが走るということは街を走るということですよね。なので街が舞台、キーになるなというのが一つありました。それでどこがいいかな、架空の街がいいのかというのもあったのですが、復興した街というのはエネルギーがあって力があると思ったんです。マイナスのイメージではない広島というのはどうだろうという話になりました。あと若狭さんが広島出身なんですよ。地方を描くとなると、方言の問題とかがあるのですがそこを彼に任せられるし、実際に今も広島弁は彼に直してもらっているんですね。それで広島に決めました。
―特にターゲットに定めた層はありますか
香川 雑誌自体はかなり年齢の高い方が読んでいるらしいのですが、当然若い人にもお年寄りにも読んでもらいたいですね。年齢層を絞ってはいないです。ただ、仕事をして帰ってきてこの漫画を読んでホッとしたり、あるいは明日から頑張ろうと思ってもらえたりできればベストだなと思って書いています。
―編集者として最初にこの作品を読まれたときはどのような印象を持たれましたか
田中 普遍的なテーマなので、日本の漫画というのが今アジアやフランスでも盛り上がっている中で、目が見えない人、伴走、広島という舞台全て含めて世界に発信すべき作品なのではないかなと思いました。
―ブラインドマラソンについてたくさん取材をされたと伺いましたが、具体的にどのような取材をされたのでしょうか
香川 僕は足が悪いので控えたのですが、若狭さんは伴走の講習会にも参加していますし、あとは視覚障がい者をサポートする同行援護という介護の資格があるのですが、僕はそれを取りました。3~4日間8時間くらい机に座って(笑)。たぶん免許証をとるとき以来でしたね、そういうことをするのは。あとはこの前静岡で1泊2日の伴走者のための講習会に3人で行ってきました。
―若狭さんは実際に伴走をしてみてどのような感想を持ちましたか
若狭 難しいですね。言葉が全然出てこなくて。うまく誘導できないんですよ。あれは普段から意識していないとできないなと思いました。ぶつけちゃったりもしましたし、僕は普段座りっぱなしで仕事をしているので体力もなくて。途中でブルブルしちゃいました(笑)。
―実際に視覚障がいのある方と関わってみて感じたことはありますか
若狭 みんなチャーミングだなと思いました。すごく気さくで。
香川 そこで出会う人というのは外に出てきて走れる方たちですよね。視覚障がい者の中にも色々なタイプの方がいるでしょうけど、明るい人が多いというのが印象的でしたね。元気な方が多かったです。
―それまでの印象と変わった部分もありましたか
香川 そうですね。それはあるんじゃないかな。ただ、作品を作る上で一番気にしないといけないのは、そうじゃない人たちもいるという部分なんです。僕は同行援護の資格を取るときに、視覚障がい者の方と実際に歩いたりバスやエレベーターに乗ったりしたのですが、若狭さんが言うように普段ト書きとかを書く仕事としているのに、パッと言葉がでなくて。「今から坂です」とか「段差があります」とかいうときも上り坂なのか下り坂なのかまで言わないといけないのですが、そこまで気が回らないんですよね。あとそういうことだけじゃなくて、普通に歩いている訳なので、「ハトがいますね」とか「今日は天気がいいですね」ということもやっぱり大事なコミュニケーションだと思うので。安全を確保しつつも、そういうこともできるというのが理想なので、普段から言葉を出す練習をしておいた方がいいなと思いました。あとは語尾ですね。語尾というのはセリフなんかでも結構曖昧にしたりとか、そこから先は察しろとなってしまうのですが、言葉を頼りにされている方は最後まで待っているのでそこは気を付けたいと思いましたね。
―作品を作っていく上で、気を付けた点やこだわったことは何かありますか
香川 特に今回だからというのではないですが、障がい者の方を含め読んでいる人を不快にはさせたくなかったですね。ただ、障がい者の中にも良い人もいれば悪い人もいるし、気の合う、合わないはあるのでそこはちゃんと書きたかったというのはあります。
若狭 柔らかく描くことを意識しました。多くの人に受け入れられたいというのはあったので、刺激物にしないというか。
香川 もともと清潔なあたたかい絵をかく漫画家さんだと思います。やっぱりストーリーがあって、それを別の人が作画する場合って、お互いの良さを生かせるかという一種の戦いなんですね。シーンやセリフを変えたりする漫画家さんもいるのですが、彼は一切それをしないで勝負してくるというかそういう部分がありますね。今までも色々な漫画家さんとやってきましたが、彼の発想力と能力は素晴らしいと思います。
―原作はどういう形で作品を作り上げているのでしょうか
香川 シナリオ形式ですね。広島という舞台があるので、このシーンにふさわしい場所で描いてくださいというときもあります。その時にもこっちが考えているもの以上に含みを持たせた絵になっているときもあるんですよね。例えば「今戦争に苦しんでいる人もいるし、戦争もあるけど、広島は平和じゃな」というようなセリフのシーンがあるのですが、そこで見ているのが川の奥の団地なんですね。団地というだけで人々がいっぱい生活しているのがわかるじゃないですか。そこに団地を持ってくるかと驚きましたね。
若狭 すごく考えますね。ここはどうしようとか、良いシーンにしたいと思って色々探します。
香川 今のところ成功していると思うよ。
―絵にするという点でいうと、ロープを2人で持って走るというのはブラインドマラソンならではの光景だと思いますが、どのように描いていきましたか
若狭 描くのは難しいですね。ひかりを描いたら、ロープでつながっているので山崎は腕から描かないといけなかったりするんですよ。頭から描くとずれてきてしまうので、逆算のような感じですね。あとは顔を両方見せるのも難しいですね。話すテンポだったりセリフを入れる位置もあるので。
田中 1人で走っている漫画よりも、入れ込まないといけない情報が多いので、絵的には難しいと思いますね。
若狭 風景を入れたいというときも結構大きく取らないと入りきらないので。
田中 例えば後ろから抜く、という場面も普通のマラソンだと2人でいいところ、4人になるのでスペースが必要ですし、真横から見た絵にすると何かわからなかったりもしちゃうので。
―キャラクター設定のこだわりなどは何かありましたか
香川 生き生きしている人たちを書きたいというのと、良い部分だけ、悪い部分だけという人はいないと思ったので、良い人にも欠点や悪い部分はあるということは表現したいなと思っていました。
―作品を読ませていただいたのですが、但馬のキャラクターが印象的でした
香川 僕も含め、誰もああいう展開になると思っていなかったんですよね。
若狭 香川さんがそう言っていたのはすごくびっくりしました(笑)。
香川 最初から想定していた展開ではなかったです。やっぱり最初に謳っているように、誰かと幸せになる、誰かを救うということを考えたときに、但馬こそ救ってあげないといけないという思いはありました。当然このままではいかなくて、一波瀾も二波瀾もありますけど悪い奴だけにはしたくなかったです。
田中 色々な物語はありますが、すごく優しい物語だなという風に思いました。最初は何だこの人というような人も、しっかり物語の舞台の真ん中に上げてあげるというか、一緒になってやっていける優しい物語だなと。
―この人が主人公というのがはっきり決まっていないといいますか、それぞれが主人公といった印象を受けました
香川 そうなんですよね。それがテーマという部分もありますね。主人公が頑張って困難に立ち向かって勝つというような話ではないと思っています。全員が立ち向かっていくといいますか。1人じゃなかなか立ち向かえないんですよね、そこを書きたかったです。
―目が見えない状態というのを真っ黒なシーンで表現されていましたが、どう描くか迷ったり考えたりした点はありますか
若狭 難しかったですね。誰も見たことがない絵にしてやろうという思いはありましたけど。
香川 アイデアマンだよね。原作を読んでそれを1から2にしようとしてくれるので。なかなかいないんですよ、それができる人というのは。心の中のことを表現するのが非常にうまいと思います。人間というのは必死に心の中を見せないようにしているじゃないですか。そうしている顔や、そこが破れて見えてしまったときの顔というのをみんな見たいんだと思うのですが、彼は本当に顔を描くのが上手いですね。
―順平がアイマスクをして走るというシーンで、ページを上下二段に分けて同時進行で見せていた場面が印象的でした
若狭 僕も実際に体験したので、読んだ人にも体験したような気持ちになってほしかったというのがあります。それで二段で見せました。
―山崎がブラインドマラソンに出会ったシーンの「汗をかくほど走れるんですか?」というセリフが印象的だったのですが、それはやはり実際に競技を見て感じたことだったのでしょうか
香川 そうですね。強化選手の走りも見に行かせていただいたことがあったのですが、本当に速いんですよね。目が見えないなんて思えないくらい速くて。それはやっぱり実際に見てみないと書けなかったセリフかもしれないですね。
―伴走者がいるだけで安全だけど、言葉がないと安心はできないといったセリフもやはりご自身の経験から出たものでしょうか
香川 そうですね。今後AIのようなロボットや人工知能でも安全という面はたぶんできていくと思うのですが、安心までいけるかというと別だと思います。心という字が入っていますけど、やっぱりふれあいがないと安心にはならない、この人なら任せられるというものがないとと思いましたね。良いセリフですよね(笑)。
―順平が上杉と走ったときに感じた違和感というのはどのように想像したのでしょうか
香川 やっぱりマイナスな部分がないと物語にならないので、実際に色々と聞いたのですが、あまりマイナスな部分が出てこなくて、というかあんまりないんだと思うんですよ。長いこと付き合っているとやっぱり上手くいくんだと思います。でも、さっきも言ったように気が合う人もいれば合わない人もいるということがありますし、ダブルスをやる仲間だという風に考えたら、そういうこともあるだろうなというのをスライドさせて書いた感じですね。人間だから色々あるだろうなという部分ですね。きれいごとじゃない方が最終的にはきれいごとがちゃんと言えるというか。
田中 企画段階のときに、色々と聞いて思ったのがいわゆる感動ポルノと言われているような言葉も最近ありますよね。そういうことを考えるときに障がい者の方を大切に考えるのはすごくいいことだし、嫌な気持ちにさせるものは違うと思うのですが、一方で乙武洋匡さんが一生懸命自分を見せていたりとかしますよね。そういう本当に対等な人間どうし、壁のない関係というのを表現できるものだなと思いました。それが世の中的にも新しいし、そういうところがブラインドマラソンというものに凝縮しているのではないかなと感じましたね。ある種遠ざけることというのは楽なことでもありますし、そこを本当の意味で壁を取り除くのって、どんな人同士でも難しいことだと思うんですよね。でもこの作品で「障がい者の方への意識や付き合い方が変わった」という感想も届いたりするので、そういう意味でも影響を与えられる作品になればいいなと思っています。
―今の質問に関連しますが、連載を始めてから何か反響はありましたか
田中 色々ありますね。視覚障がいをテーマにした作品というのはなかなか少ないじゃなないですか。そういうこともあって、障がいがある方を聖人のように遠ざけるのではないことが必要なんだという意見も編集部に届いたりします。「接し方という点で新鮮だった」、「ブラインドマラソンという競技を知らなかった」、「競技に興味を持った」という人も結構いますね。
香川 何回か、広島で視覚障がい者の方に取材をしたんですよね。その中で一番心打たれたのは本屋さんで働いていた本が大好きな女性で。その人に本を送ったんですよ。朗読してくれるサービスがあって、それを漫画でもやってもらったらしいのですが、やっぱり漫画は難しいじゃないですか。情景の描写をしながらになりますし。それで1ヶ月くらいかかったと言っていましたけど、時間をかけて読んでくれて。お世辞かもしれないですけど、「すごく面白かった」というのを自分で手紙を書いて送ってくれたんです。線引きを置いて書いてくれていて。それを見るとちゃんと書かないと、という気持ちになりますね。
若狭 代々木公園の練習会で出会った女性がいるんですけど、その人も読み聞かせのサービスを利用していると言っていて。それを聞いて、単行本の表紙をめくったところに香川さんの原作を載せようと思いました。読み聞かせる人のために参考になればと思って。
田中 単行本のカバーを取ると、その本の中でハイライトになるようなシーンが、香川先生が書いている原作の形で載っているんです。原作の上に該当する絵が入っています。さりげなくやりすぎてまだ読者に気づかれていない可能性もあるかもしれないですけど(笑)。絵で表現している部分を気の利いた言葉で表現するのは難しいと思うので、そういったことのヒントになればと思って。
写真:こだわりが詰まった単行本カバー下のト書きと絵
―この作品はどのようなものになっていってほしいですか
香川 単行本1集の最初に書いた通り、幸せは一人でなるものじゃないということを上手く書ければなと思います。誰かのために、誰かと一緒に、という部分を書きたいと思いますね。
若狭 僕は多くの人に好きになってもらって、ずっと記憶に残るものになっていってほしいと思います。今、すごく漫画が過剰に消費されているというか。企画を推すというよりは、漫画自体を好きになってほしいと思いますね。単純なものにしないというか。
田中 伴走者の人が足りない、というのは取材の途中でも感じました。走りたくても走れない人がいて。本当は走る力はあるのに競技を知らないから走っていない人がたくさんいるんじゃないかなと思うんです。この漫画を読んで、伴走をやろうかなと思う人が増えたらと思いますね。もちろん人間関係の距離だったり、人と人の関わり、そういう意味では誰にでも響く物語だと思います。
―では最後に読者へ向けたメッセージをお願いします
若狭 ひかりや順平は一緒にいる人を自分で選んで、一緒にいる時間を作っているんですよね。でも今働いている人たちがそういうことをしようと思っても、なかなかできないと思います。そういう風に自由に時間を作れるようになったらいいなと思って描いています。
香川 一番新しい回にも少し書いたのですが、選ばれたアスリートたちの話ではなくて、学生だったり普通に仕事をする人たちの話だと思うんです。運や偶然を大事にして、これを読んで明日も頑張ろう、と思ってくれたらいいなと思います。
取材・編集 太田萌枝(早稲田スポーツ新聞会)
神宮外苑チャレンジフェスティバル:大会結果【女子伴走あり】
10km視覚障がい者女子39歳以下【伴走あり】
順位、記録、No、選手氏名、選手フリガナ、伴走者氏名の順番
1 57分59秒 112 渡辺 美枝 ワタナベ ミエ/海老塚 一裕
2 1時間00分18秒 108 杉山 夏生 スギヤマ ナツキ/後藤 真志
3 1時間03分23秒 110 瀧 楓花 タキ フウカ/石井 陸希
4 1時間11分43秒 111 石田 萌果 イシダ モカ/岩崎 茜
5 1時間25分40秒 109 中野 萌絵香 ナカノ モエカ/加藤 香那
10km視覚障がい者女子40歳代【伴走あり】
1 43分55秒 145 安部 直美 アベ ナオミ/高村 敦史
2 1時間02分01秒 144 小林 祐子 コバヤシ ユウコ/青柳 健司
3 1時間02分52秒 142 古川 雅代 フルカワ マサヨ/杉田 将生
4 1時間05分19秒 143 高橋 しのぶ タカハシ シノブ/山口 陽子
5 1時間23分02秒 146 瀧澤 由紀子 タキザワ ユキコ/小堀 浩子
10km視覚障がい者女子50歳以上【伴走あり】
1 53分35秒 186 黒澤 絵美 クロサワ エミ/上村 志保
2 1時間01分05秒 189 石井 喜美江 イシイ キミエ/まつした しげこ
3 1時間01分27秒 184 椎原 直子 シイハラ ナオコ/後藤 和夫
4 1時間01分44秒 182 高澤 節子 タカザワ セツコ/山崎 ひろみ
5 1時間01分49秒 183 曽我 香織 ソガ カオリ/百武 宏之
6 1時間07分22秒 187 兼目 ちえ子 ケンモク チエコ/牛水 美帆
7 1時間11分07秒 185 望月 美紀子 モチヅキ ミキコ/南川 はるな
8 1時間14分15秒 188 星加 理絵 ホシカ リエ/箕輪 建彦
9 1時間15分16秒 191 細川 早苗 ホソカワ サナエ/甲斐田 あき子
10 1時間16分22秒 190 宮島 敬子 ミヤジマ ケイコ/長島 孝一
11 1時間17分56秒 181 荒谷 惇子 アラタニ ジュンコ/進藤 充