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2017年 伴走者養成研修会(東京会場第1回):参加ありがとうございました

11月19日に開催した東京会場第1回伴走者養成研修会は盛況のうちに終えることができました。
今回、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

第2回の研修会は今回と同じ場所、内容にて3月18日(日曜)に実施いたします。
受付は12月中に開始する予定です。

場所
戸山サンライズ 全国障害者総合福祉センター
住所:東京都新宿区戸山1-22-1
最寄駅:東京メトロ東西線早稲田駅 徒歩10分、都営大江戸線若松河田駅 徒歩10分

講義
視覚障害や伴走についての講義
視覚障害と視覚障がい者の障害特性
伴走理論

実技
視覚障がい者と伴走者によるランニング
アイマスク体験

参加費
500円(伴走ロープ・アイマスク・傷害保険料込)
当日お支払いいただきます。

日程を調整いただき、参加をご検討ください。
多くの皆さんに参加いただき、視覚障がい者のランニングやウォーキングの機会が増えることを願っています。

写真:鈴木邦雄理事による講義の模様

メディア掲載情報:“きずな”を介して、つながる心:Civil Engineering Consultant Vol.277 スポーツ ~スポーツで「つながる」~

Civil Engineering Consultantという一般社団法人建設コンサルタンツ協会の広報誌に、ライターの星野恭子さんが伴走についての記事を執筆されました。
協会様と星野さんのご好意により、協会HPへの掲載を快諾いただきましたので、掲載いたします。
 
“きずな”を介して、つながる心。視覚障害ランナーと走って、広がった世界
視覚障害ランナーを支える伴走者の役割は、目になることだけではない。伴走活動を通して経験した
二人をつなげる「絆(きずな)」とは何であろうか。そして私たちが障害者スポーツにできるいろいろな支援を知るとともにまだ知られていないパラスポーツの魅力に迫る。
 
伴走活動との出会い
私はフリーランスのライターで、さまざまなテーマについて取材をし、文章にまとめて発信している。
10 年ほど前から、ライフワークともいえる思いで取り組んでいるテーマがパラスポーツ(障害者スポーツ)だ。
ひとくちに「障害」といっても、その内容はさまざま。
でも、「スポーツを楽しみたい」という人は少なくない。そして、スポーツに取り組む人なら誰でも多かれ少なかれ、「もっと速く走りたい」「もっと強くなりたい」と思うだろう。それは障害のある「パラアスリート」も同じだ。
ただし、障害によって難しい動きや苦手なこともある。
だから、努力する、工夫する。そうして、体も心も鍛え、それぞれの目標に立ち向かう。その姿に、私はひかれている。
パラスポーツにはまた、アスリートを支える人も多い。縁の下の力持ちから、チームメイトとして共に戦う人までさまざまだが、選手と支える人との間にある信頼関係に根ざした「つながり」にも、私はひかれている。
多くの人に知ってもらい、できれば一緒につながってほしい、そんな思いで取材をつづけている。
私がパラスポーツに興味をもったのは、視覚に障害があるランナーをガイドしながら走る、「伴走」という活動に出会ったことがきっかけだ。
ある日、体験会に参加して、全盲のランナーとベテラン伴走者から手ほどきを受け、数時間後にはなんとか伴走することができた。
別れ際にランナーから、「ありがとう。伴走者がいないと私は走れない。また一緒に走ってくださいね」と言われ、「好きなスポーツで、誰かの役に立てるなら」とやりがいを感じた私はすぐに、ある伴走クラブに入会した。
それまでの私に、障害のある人との接点はほとんどなかった。今改めて振り返ってみると、伴走はたくさんの貴重なことを私に教えてくれた。
伴走者の役割
視覚障害者の伴走者の一番の役割は、ランナーの「目」となることだ。人間は外界から得る情報の約8割を視覚から得ていると言われる。だから、伴走者の責任は重い。
まずは安全第一で、走るべき方向を言葉で伝えながら、障害物を避け、転倒や衝突しないよう注意を払う。
視覚障害といっても、見え方は各々さまざまで、特に全盲者やかなり重度の弱視者と走るときは、ロープを握り合って走る。このロープは、「絆(きずな)」と呼ばれることもある。ランナーと伴走者をつなぐ、大切なものだからだ。
ロープは拳同士が触れ合うくらい短く握る人から、少したるませる人までお好みしだい。混雑している道や悪路などでは短いほうが安全で、状況に応じて肘などをつかむこともある。
基本の走り方は二人三脚の要領で手と足の動きを合わせる。伴走者はロープを持つ手を少しだけ自分の外側、つまりランナーの胸の前に向けて振ると、引っ張り合いを避けられる。
ランナーにとっての理想のフォームは伴走者には少し不自然になるが、そうして動きを、気持ちを合わせることが伴走には欠かせない。
見えない相手には言葉で情報を伝える「声かけ」が重要だ。
何に注意し、ランナーに何を伝えるべきかを知るために、新人伴走者はアイマスク着用で見えない状態となり、「伴走される体験」から始めるのが一般的だ。
私もそうだったが、アイマスクランはとても怖く、一歩踏み出すのに勇気がいる。「見えない恐怖」を体験し、視覚障害ランナーの気持ちを共有することで、安心して走ってもらえる声かけのヒントになる。
声かけは具体的なほうがいい。「段差があります」でなく「10cmの上り段差」や、「右に曲がります」より「10m先を右に90度」といった具合だ。
上り坂では、いつまで続くのか不安だろうから、「30mほど上ります」などと先に言えば親切だ。ランナーは基本的に緊張して走っている。だから、「道はしばらく平らで、周りに誰もいない」など安全な状況も伝えるとリラックスできる。
「沈黙がいちばん怖い」とランナーは口をそろえる。基本を学んだら、あとは経験だ。まずは、「やってみよう」の気持ちとランナーを思いやる姿勢さえあれば誰でもできる。
相手より走力があったほうが伴走にも余裕がでるが、伴走者を必要とするランナーは多く、走力もさまざま。自分を必要とするランナーはきっといる。
私も最初は緊張でガチガチだったが、毎週末、練習会に通い、さまざまなランナーと走るうちに伴走技術も上がり、おしゃべりも楽しめるようになっていった。
目からウロコの、気づきの数々
とはいえ、私も始めの頃は、「お手伝いしなくちゃ」と気合が入りすぎ失敗もした。
たとえば、練習後に一緒に食事に行って、割り箸をパチンと割って手渡したら、「見えなくても、割り箸くらい自分で割れるよ」と言われてしまった。たしかに、障害者は何もできない人ではない。
ほとんどのことは自分ででき、少しだけある苦手なことを伴走者は手伝えばいいのだ。視覚障害者だからこその、「すごさ」にも驚かされた。
たとえば、全盲ランナーと公園を走っていて、「近くに池でもある?」と聞かれたことがある。噴水のある池はあったものの、まだ少し先で、私には水音など全く聞こえない。
でも、音が頼りの視覚障害者は私と話しながら、周囲にも耳を傾け情報を得ていたのだ。
また、ある時は、前方に自動車を視認したが、完全に駐まっていたので、衝突しないようコースを少し調整しただけで車の存在は伝えずに通り過ぎようとした。
すると、「今、左側に車でもあった?」と言われたので理由を聞くと、走っていて左からの風を感じていたのに急に風が止んだので、「何かある」と思ったという。微妙な空気の流れも感じる皮膚感覚の鋭さに舌を巻いた。
風といえば、視覚障害ランナーの多くが「風を切る感覚」の魅力を語る。特に中途失明のランナーは、「二度と走れると思わなかった。伴走者のおかげで風を切る心地よさをまた感じられた」と喜ばれることも多い。
生まれつき全盲の女性と組んだときは、走ったことも、走る動作を見たこともない彼女に、走るフォームを教えるところから伴走した。
人間は走るときは両手足を交互に振るのが自然だが、彼女には最初、その動きができなかった。
幼い頃から右手は白杖(はくじょう)と呼ばれる白い杖を握るためにあり、自分の前方で周囲の様子を探るため小刻みに動かすことが彼女にとっての「自然な動き」だったからだ。
まずは杖を手離し、両手を振って歩くことから始めた。ぎこちない動きが少しずつスムーズになると、彼女は笑顔になった。「両手を振って歩くって、気持ちいいね。開放感!」
伴走と出会うまでの私は、両腕を自由に振って歩き走ることは、誰でもできる、当たり前のことだと思っていた。でも、そうでない人たちがいる。
そして、伴走者なら、その当たり前の時間を共有できる。そんなことに気づき、ランナーとのつながりが深まっていくうちに、私はどんどん伴走に夢中になった。
ともに世界を目指す伴走者
ランナーがパラリンピックを目指すような高いレベルになると、伴走者に求められることも当然増える。
余裕をもって安全にガイドをこなすには、ランナーよりも速い持ちタイムが必要だ。ちなみに、2017年7月現在、伴走者と走る視覚障害(T11/全盲)クラスのフルマラソン日本記録は2時間32分11秒で、イタリア選手がもつ世界記録は2時間31分59秒だ。
また、ランナーは障害を負ってからランニングを始めるなど本格的な陸上競技経験がない人も少なくない。だから、伴走者にはコーチとしての役割も期待される。
日々の練習のなかで、正しいフォームや練習方法、選手としての心構えなど最も身近な立場からアドバイスできるからだ。
強化選手ともなれば、週末は合宿や試合が続く。パラリンピックなら、遠征期間は2~3週間と長い。伴走者もともに、家を空け、職場を離れなければならず、周囲の理解が欠かせない。
また、遠征中は選手と同部屋で日常生活のサポートも期待される。伴走者にはさまざまな意味で、「人間力」が必要になる。
こう聞くと、ハードルが高そうだが、伴走者たちはやりがいをもって取り組んでいる。世界を目指す選手の夢を、自分の夢として追いかけられる経験は限られた人にしかできない。
また、伴走者として大会に帯同するのは選手1人につき1~2名だが、日々の練習はもっと大勢の伴走者が支えていることが多い。大会に出場する伴走者たちは、「多くの伴走者の代表と思って戦っている」と話す。
パラリンピックなどでは一定の条件のもと、伴走者にも選手と同じメダルが授与される。
伴走ランはチーム戦であり、伴走者も紛れもなく、「選手」なのだ。
最も気軽で効果的に、パラスポーツを支える
伴走活動をきっかけに、私は広くパラスポーツにも興味をもつようになった。東京2020大会の開催が決定して以降、パラスポーツを取り巻く環境は確実に向上しているが、現場にはまだ課題が多く、支えも必要だ。
支える方法にはいろいろあり、伴走者や競技アシスタントのように選手と直接関わることのほか、スポンサーや寄付といった金銭的な支援もある。
もう一つ、気軽にでき、しかも効果的なのは会場での観戦だ。アスリートにとって日頃の成果を観客に観られ、応援されることは励みとなり、力となる。声援に後押しされてタイムが上がることだってある。
一方で、観られることはプレッシャーにもなる。大観衆の前で実力を発揮するには日頃から緊張感に慣れることも必要だ。
だが残念ながら、日本国内のパラスポーツ大会のほとんどは観客が少なく、その大部分も選手の家族やスタッフなどだ。多くの一般観戦者の前で競技をする経験は、地元の期待を背負って戦う東京2020大会へのよい準備になるはずだ。
会場での観戦はまた、観客にとってもパラスポーツを知り楽しむための特別な時間だ。たとえば、車いすバスケットボールでは選手の高い技術や車いす操作の巧みさに驚くだろう。
想像以上に速く、急激なターンやストップをくり返し、時にはコートとタイヤの摩擦によってゴムの焦げる匂いさえ漂ってくる。
また、車いすでのタックルがルールで認められているウィルチェアーラグビーでは、車いす同士がぶつかりあうたびに大きな衝撃音が響き、時にはお腹に振動さえ感じるほど激しい。その迫力はパラスポーツのイメージを一新させるだろう。
また、パラスポーツでは選手の障害はさまざまなので、できるだけ条件を揃え、公平に競えるよう、障害の種類や程度などで選手を「クラス」に分け、クラス別に競う競技も多い。
クラス分けはオリンピックにはない仕組みなので、慣れないと分かりにくいかもしれない。でも、会場で試合を観ることで選手の多様性を目の当たりにでき、クラス分けがなぜ必要なのか分かるはずだ。
「失ったものを数えるな。残されたものを最大限にいかせ」は、「パラリンピックの父」と言われる、ルートヴィヒ・グットマン氏の言葉だが、まさに選手たちは個々の障害をものともせず、自身の身体機能を存分に使い、進化させている。
競技用義足や車いすといった用具を使いこなして走ったり、自身の障害に応じ、さまざまに工夫したフォームで泳ぐ姿に、きっと心を動かされ、力をもらえるはずだ。
伴走を知って、パラスポーツを知って、私の世界は広がった。東京2020大会を控える今こそ、さらに多くの人に、この豊かな世界とつながってほしいと思う。
 
文章:星野恭子
提供:一般社団法人建設コンサルタンツ協会   協会HP https://www.jcca.or.jp/
「私たちが普段使っている道路や橋、鉄道、公園。移動で立ち寄る空港や港。上下水道、電気、ガスなどライフライン。災害から私たちの命を守るためのダムや堤防、防波堤など。これらは全て”土木技術”が係わる施設です。
建設コンサルタントは、これら施設の調査・計画・設計・施工監理・維持点検を、土木技術を用いて行う専門技術者集団です。」

 

12月の代々木定例練習会の実施について【日程変更】

毎月の第一日曜日に代々木公園にて実施している定例練習会ですが、12月3日は神宮外苑チャレンジフェスティバルと日程が重なるため、実施いたしません。
東京視覚障害者ランニングクラブ様のご厚意により共同開催として第三日曜日の12月17日に実施いたします。
12月3日は実施がありませんので、ご注意ください。

東京視覚障害者ランニングクラブのHPはこちらからご覧ください。
 

クリスマスイベントin駒沢6時間耐久レース:岡村正広選手がゲスト参加

12月23日(土曜)にクリスマスイベントin駒沢6時間耐久レースが駒沢オリンピック公園総合運動場にて開催され、多彩なゲストの一人として岡村正広選手が参加します。
岡村選手は約3kのファンランやものまねアスリート芸人のM高史さんとトークショーに参加します。
岡村選手と触れ合えるチャンスです。ファンランは当日参加も可能なので、お時間がある方はぜひご参加ください。
詳細は以下の画像データを確認ください。

2017年 伴走者養成研修会(東京会場第1回):申し込みは締め切りました

11月19日(日曜)に開催の伴走者養成研修会 東京会場第1回 は申し込みを締め切らせていただきました。
お陰様で多くの皆さんから申し込みをいただくことができました。
申し込みいただいた皆さん、ありがとうございました。
19日は寒さが一段と増す予報となっています。寒さにお気をつけて会場までお越しください。
協会スタッフ一同、お待ちしております。
 
今年度第2回目の東京会場研修会は3月18日に実施する予定です。
詳細が決まりましたら、HP上でお知らせいたします。
 
写真は昨年の研修会の様子
 

第27回福知山マラソン:エントリーリスト

11月23日(木曜)に開催の第27回福知山マラソンのエントリーリストをお知らせします。
男子22名、女子5名の27名が福知山に挑みます。
スタートは10時30分となります。ご声援よろしくお願いします。

ゼッケン 氏名 カナ 県名 クラスの順で記載しています。
男子
3001 望月 健太郎 モチヅキ ケンタロウ 徳島県 T11
3002 平山 健太郎 ヒラヤマ ケンタロウ 京都府 T12
3003 山本 宗平 ヤマモト ソウヘイ 大阪府 T11
3004 塩川 昭彦 シオカワ アキヒコ 長野県 T13
3006 大久保 孝之 オオクボ タカユキ 大阪府 T11
3007 福永 智洋 フクナガ トモヒロ 大阪府 T12
3008 福岡 弘幸 フクオカ ヒロユキ 福井県 T11
3009 安藤 隆晴 アンドウ タカハル 兵庫県 T11
3010 三村 晃慶 ミムラ アキヨシ 岡山県 T11
3011 長井 敬二 ナガイ ケイジ 大阪府 T11
3012 三木 省三 ミキ ショウゾウ 京都府 T12
3013 福場 秀和 フクバ ヒデカズ 大阪府 T12
3014 中島 徹 ナカジマ トオル 京都府 T11
3015 北井 清次 キタイ キヨツグ 大阪府 T11
3016 小林 浩二 コバヤシ コウジ 兵庫県 T12
3017 藤浦 福巳 フジウラ フクミ 兵庫県 T12
3018 柳川 春己 ヤナガワ ハルミ 佐賀県 T11
3019 三好 力 ミヨシ チカラ 大阪府 T11
3020 小玉 正信 コダマ マサノブ 福岡県 T11
3021 小橋 昭夫 コバシ アキオ 福井県 T11
3022 戸井 雄一 トイ ユウイチ 大阪府 T11
女子    
4001 和木 茉奈海 ワキ マナミ 大阪府 T12
4002 青竹 レイ子 アオタケ レイコ 福井県 T11
4003 藤原 由子 フジワラ ユウコ 大阪府 T11
4004 西村 千香 ニシムラ チカ 大阪府 T12
4005 中田 鈴子 ナカタ スズコ 京都府 T12

PDFのエントリーリストはこちら。17福知山_エントリーリスト

第7回日産ふれあいロードレース:エントリー受付開始

神奈川県厚木市にある日産自動車テクニカルセンターを会場とした日産ふれあいロードレースが2018年3月3日に開催されます。
コースはアップダウンの連続でハードなコースとなりますが、参加費無料で、視覚障がい者と伴走者で希望される方は日産自動車のセミナーハウスに、こちらも無料で宿泊することができます。
 
大会名:第7回日産ふれあいロードレース
主催:日産自動車株式会社テクニカルセンター
共催:認定NPO日本盲人マラソン協会
開催日:2018年3月3日(土曜)
会場:日産自動車株式会社テクニカルセンター 神奈川県厚木市
種目:視覚障がい者男女の部(2.4k、5k、10k) ウォーキング1.5k
参加費:無料
申込締切 2018年1月15日(月曜)
大会エントリー:電話0570-550-846(10時から17時30分。土日祝祭日のぞく。スポーツエントリー カスタマーサービス宛) 
詳細は大会HPをご覧ください。こちら
セミナーハウスへの宿泊については改めてご案内いたします。

第1回視覚障害者クロスカントリー大会inASO:無事に終了しました

11月4日、第1回視覚障害者クロスカントリー大会が開催され、無事に終了しました。
1996年アトランタパラリンピックの金メダリスト柳川春己さんを含む9名のブラインドランナーが熊本県の阿蘇クロスカントリーコースの起伏があるコースにチャレンジし、草原の中を心地よく走りました。 
大会HPや新聞に紹介記事がありますので、ご覧ください。
大会主催者のHPはこちら
朝日新聞の記事はこちら
西日本新聞の記事はこちら
 

メディア掲載情報:藤井由美子選手:BISPO!VOL15_滋賀県体育協会 

ビスポVol.15 藤井由美子選手 インタビュー
世界を駆け抜ける-。
藤井 由美子(ふじい ゆみこ)
生年月日:1964年9月21日、身長:160cm、出身地:犬上郡、所属:びわこタイマーズ、JBMA(日本ブラインドマラソン協会)強化選手に指定されている。
2016年12月18日開催の防府読売マラソン(山口市)では、3時間17分52秒で優勝した。
40歳代後半で初めて国際大会に出場。それ以降、自己ベストを更新してきたブラインドマラソンの藤井由美子選手。
今や2020年の東京パラリンピック出場を見据えた強化選手にも指定されています。そこで藤井選手に、マラソンにかける想いや2020年への意気込みを伺いました。
初めて伴走者を2人体制にして臨んだ大会で、自己ベストタイム3時間17分52秒を記録。
昨年末の防府マラソンで優勝。4回目のロンドンへ!
「ブラインドマラソン」とは、視覚に障がいがある人が走るマラソン。障がいの程度によって分けられた3つのクラスがあり、藤井選手が属するT12クラスでは伴走者と走ることもできます。
藤井選手が大会に出る際は、長年、同じランニングクラブ『びわこタイマーズ』に所属する橋本廣明さんが伴走者を務めてきました。2016年4月のロンドンマラソンで3位に入賞するなど、様々な大会で好成績を収めています。
その後、体力的に橋本さん一人での伴走が難しくなってきたことから、藤井選手と以前から面識があった上島学さんも参加することに。
2016年12月18日、防府読売マラソン(女子日本選手権)に出場。前半を橋本さん、後半を上島さんの伴走で走った藤井選手は、自己ベスト3時間17分52秒を出し、みごとに優勝!
その勝利は、彼女を4回めのロンドンマラソン(2017世界パラ陸上マラソンワールドカップ併催)出場へと導きました。
一度見送ったパラリンピック。2020年の東京は逃したくない。
マラソンを始めたきっかけと、これまで走り続けて来られた理由、魅力を教えてください。
中学で体育系のクラブに入りたかったのですが、視力の問題があるため球技は難しくて。もともと走ることが嫌いではなかったので、陸上部に入りました。最初は短距離走でしたね。
でも一般人の短距離走の大会ってあまりないんです。それで走る距離を5km、10km、ハーフマラソン、フルマラソン…とだんだん延ばしていきました。
マラソンの一番の魅力は、完走した時の気持ちよさ!それと、今はタイムが縮まった時の感動が忘れられません。最初は「楽しく走れたらいい」という感じの市民ランナーでした。でも走り続けているうちに、5年ほど前、JBMAから強化選手に選ばれたんです。それからグッとタイムが縮まるようになりました。
以前より練習量がだいぶ増えて、伴走の方も練習を手伝ってくださるようになったおかげだと思います。強化チームの仲間がいることも励みになりますね。悩みを打ち明けることもあるし、競える相手として意識することで頑張れます。
国際大会への出場は、4年前のロンドンマラソンが初めてだったと聞いて驚きました。
はい。市民ランナーだった私が、しかも海外に行くのもその時が初めてで、自分がロンドンという場所に立っていること自体が不思議でした。それから4年連続で出場させてもらっています。
ロンドンでは去年が3位で、今年は4位でした。ロンドンマラソンは、街を挙げての祭典のような感じで、沿道の応援もすごいんですよ!日本人の応援者もいるんですけど、ゼッケンにローマ字で名前が書いてあるので、外国の人も私の名前を呼んでくれたり、声援をくれたりするんです。もちろんランナー冥利に尽きるし、疲れても途中で気が抜けない(笑)。とても素敵で、いい経験をさせてもらったと思っています。
 
競技を続けていて嬉しかったこと、悔しかったこと、そしてこれからの目標を教えてください。
嬉しかったことは、去年の防府読売マラソンで自己ベストが出たこと。自分自身の走りを出し切った上でのタイムでしたし、あと1枠しか残っていなかったロンドンマラソンの出場も勝ち取れました。
悔しかったことは、やはりリオデジャネイロパラリンピックの選考にもれたことですね。あの時は、パラリンピックという大会の大きさが、もう一つ自分の中で理解できていなかった気がします。調子や気持ちをピークに持っていけなかった。でも自分が知っている人がリオに出場したのを見て「ああやっぱりすごい大会なんや!あの時(リオ大会出場がかかっていた2016年の別府大分マラソン)もっと集中して臨んでいたら、記録が出ていたかもしれない」と、悔しかったですね。
目標はもちろん、2020年の東京パラリンピック出場。リオの時の悔しさが、バネになっているところもあります。じつは、東京パラで女子マラソン競技があるかどうかも、まだ決まっていないんですけど…。でも、開催を信じて練習して、必ず出場枠を取りたいです。
 
滋賀県でマラソンを頑張っている子ども達に、応援のメッセージをお願いします。
走ることを、好きになってください。しんどいこともあるけど、そればかりじゃありません。くじけず頑張って、それでタイムが縮まったらそれが自分の成果になります。「なにくそ精神、がむしゃら闘志」で!これは、娘が中学時代に陸上部の顧問の先生から言われた言葉なのですが、私も自分に言い聞かせているんです。
それから、やはり仲間と頑張る気持ちを大事に。私もタイマーズの仲間や伴走してくれる人に支えられています。大会前に必ず「感謝の言葉を忘れず、それを励みにして力に変えてください」とメールをくれる友達もいるんですよ。そういう人達がいると、一人じゃない、みんなの想いと一緒に走るんだという感覚になれると思います。

藤井選手を支える人特集

「多くの人に支えられている」と話す藤井選手。そこで、実際に練習やレースをサポートする4人の伴走者をご紹介します。目標は全員一致で「藤井由美子選手を東京パラリンピックに!」。
上島学さん
藤井さんのように速い人の伴走をするために、走者よりも走力や体力をつけておくことを心がけています。今年のロンドンマラソンは、後半で追い上げて6位から4位に。嬉しい半面、もっと自己ベストに近づけられたかも…という悔しさがありました。東京パラリンピックでは滋賀県を代表する最強ランナーとして走ってもらえるよう、できる限りのサポートをしたいと思っています!
枚方市在住/30歳を過ぎてから長距離走を始めて、伴走歴は約13年。昨年から本格的に藤井さんの伴走者に。
 
藤井美紀さん
母の影響で中学から陸上部に入っていました。母は普通の主婦。親子喧嘩をした翌日も早朝から私たちのお弁当を作り、家事を済ませて、空いた時間に練習しています。何より家族優先。大きな後ろ盾があるわけじゃなく、練習環境も恵まれているとは言えません。それでもレースで結果を出す母を尊敬していますし、私も責任を持って“日本代表選手”の伴走を務めなければと思っています。
甲賀市在住/藤井選手の次女。幼い頃から母と走っており、現在も一緒にランニングや筋トレに励む毎日。
 
中島貴明さん
もともと、走ることを通じて何か役に立つことがしたかったので、伴走の話をいただいた時に「いいご縁が巡ってきた」と思いました。藤井さんの日本代表合宿に同伴させていただいたりすると、レベルの高い走者や伴走者から刺激を受けて勉強になります。まだ伴走歴が浅いので、藤井さんに安心して走ってもらえるよう、もっと経験値や伴走者としてのスキルを上げていきたいですね。
甲賀市在住/地元のランニングチームに所属。今年3月から藤井さんの伴走を始め、8月にレースデビュー。
 
橋本廣明さん
伴走の魅力の一つが、共に走って喜びを分かち合えること。「伴走って大変やね」と言われることもありますが、ボランティアではなく一緒に楽しんでいるんです。練習中なんかは、世間話をしながら走ることも多いんですよ。藤井さんはもう50歳過ぎですが、それでも記録が伸びているところがすごい。きっかけがあれば、人は出し切っていない力を出せるものなんだと気づかされました。
湖南市在住/びわこタイマーズ所属。伴走歴約20年。藤井さんと「大阪100kmマラソン」などにも参加。

8月の北海道マラソンでは上島さんと中島さんが交代で伴走を務め、3時間23分05秒を出し、2位に入賞しました。
現在は12月に行われる防府読売マラソンを目指して、トレーニングを行っている。

作成/提供:公益財団法人滋賀県体育協会

メディア掲載&出演情報:高井俊治 選手:徳島新聞&NHK『四国お昼のクローバー』

四国での高井選手への応援が熱いです。

先日実施された全スポ愛媛大会の活躍を徳島新聞に掲載いただきました。
その全スポの様子を11月8日に四国のみとなりますが、NHKにて放送いただきます。
以下、概要となります。

徳島新聞:『えひめ障害者スポーツ大会 徳島県勢メダル計19個』
日時:10月31日(火曜)朝刊
記事の詳細はこちらからご覧ください。

NHK総合 徳島放送局:『お昼のクローバー』内 ぐるっと四国 徳島にて
放送日時:11月8日(水曜)11時30分から
放送エリア:四国4県のみ
視聴可能な方はぜひご覧ください。

パラフェス2017開催のお知らせ

超人たちによるスポーツと音楽の祭典がパラリンピックサポートセンターの主催で11月15日(水曜)に両国国技館(東京都墨田区)にて開催されます。
平昌パラリンピックを控えた冬季競技のトップアスリート、国内、海外の障がいのあるミュージシャンやダンサーなどが参加します。
チケットをお買い求めいただいての観覧となりますが、一夜限りの特別なショーとなりますのでお楽しみに!

イベントの詳細はこちらの公式HPをご覧ください。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会1000日前「わたしの参加宣言キャンペーン」

11月29日(水曜)は東京2020パラリンピックの開催1000日前という節目の日となります。
(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会及び東京都では、10月20日から12月4日まで「みんなのTokyo 2020 1000 Days  to Go!わたしの参加宣言キャンペーン」を実施しています。
詳細はこちらの特設サイトをご覧ください。

第27回福知山マラソン:伴走サポーター講習会【参加者募集】

11月23日(木曜)に開催される福知山マラソンの大会前日受付に合わせて、伴走サポーター講習会を開催します。
協会理事の鈴木邦雄さんや安田享平さんが講師として参加いたします。。
大会にエントリーされている方はもちろん、エントリーしていなくても興味がある方は参加可能です。
大会前日が平日のため、参加者が少ないことが予想されるので、多くの皆さんの参加をお待ちしています。

また、講習会に協力いただけるブラインドランナーも募集しています。ご協力よろしくお願いします。

希望者は福知山マラソン大阪事務局まで電話にて申込ください。
TEL:06-6305-6302

第17回全国障害者スポーツ大会 笑顔つなぐえひめ大会:リザルト 10/30実施レース

10月30日に実施された1500mの大会リザルトです。

障害区分、表彰組、順位、氏名、都道府県、記録、備考の順で記載しています。
 

障害区分:24 表彰組:1
1位 唐澤 剣也 群馬県 4分39秒35 大会新記録
 
障害区分:24 表彰組:2
1位 御園 政光 千葉県 5分42秒47
 
障害区分:24 表彰組:3
1位 今井 裕二 神戸市 5分21秒37
 
障害区分:25 表彰組:4
1位 富田 紘第 北九州市 5分29秒89
 
障害区分:25 表彰組:5
1位 福永 智洋 大阪市 5分36秒87
2位 友田 正幸 佐賀県 5分50秒78
3位 加藤 弘 北海道 5分53秒23
 
障害区分:25 表彰組:1
1位 安部 遥 東京都5分48秒89 大会新記録
2位 工藤 星奈 東京都 6分44秒31
3位 鎌松 美保子 兵庫県 6分50秒79
 
障害区分:25 表彰組:2
1位 藤井 由美子 滋賀県 6分04秒60 大会新記録
2位 佐藤 博美 長崎県 6分35秒93
 
障害区分:26 表彰組:1
1位 柏原 未知 千葉県 5分43秒32
 
障害区分:26 表彰組:2
1位 濱田 和代 大阪市 6分30秒42
 
障害区分:26 表彰組:1
1位 髙井 俊治 徳島県 4分26秒59
2位 樫木 亮太 大阪市 4分51秒44
3位 山元 龍生 福岡県 5分00秒81
 
障害区分:26 表彰組:2
1位 内野 博己 福岡県 6分32秒59
2位 安藤 久志 岡山県 6分37秒00