「あまり練習が積めていなかった現状や条件を考えると、仕方ないタイムだったかなと思います」と堀越。春先に出場したマラソンやその当時に抱えていた故障などが重なり、今季はまだ思うような練習ができていなかったという。その中でも、「今回は練習の一環と割り切って、現状で出せる力を出そうと思っていました。(15分)50秒を切れたのは良かった」とまずまずの手応えをつかんだ様子だ。この結果を踏まえ、大会後北海道で行われる合宿については「しっかりと脚を作り、秋以降につなげていきたい」と語り、今後の飛躍を誓った。

レース後には「(タイムについては)このコンディションの中ではまあまあ」と納得の表情を見せた道下。昨年はリオパラリンピックのマラソンに向けロードで練習を積んでいたが、今はスピード強化に努めている。「例年、年に一度出るか出ないか」という5000メートルのトラックレースは、今季すでに4度目だ。今後の合宿では走り込みを行い、冬のレースへとつなげていくことを目標としている。トラックで培ったスピードは必ずマラソンへと生かされることだろう。
