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戸田伴走伴歩の会よりお便りをいただきました

埼玉県戸田市で活動中の「戸田伴走伴歩の会」よりお便りをいただきましたので、ご紹介いたします。

 

「チーム競技としてのマラソン」

「ダイバーシティ」という外来語は一時の流行語から日本では埋没しているような気がします。その原因として「ダイバーシティ」を表現する日本語が存在しないことが誘因と考えられます。ブラインドマラソンにて小さなチャレンジにダイバーシティの真の意味を実感しましたので報告いたします。

  • Sさんとの出会い

Sさんはスポーツ愛好者でしたが、疾病により光を失った障がい者です。活発な性格でしただけに、障害を負ってからの生活のギャップは大きかったと思います。以前と比べて引きこもりがちになったのでブラインドサッカーに取り組んでみましたが、若者の多いサッカーで限界も感じておられたようです。

戸田伴走伴歩の会に加わられました。体力には自信はおありだったようですが、初めは3kmも走れなかったとのことでしたが、持ち前の努力で戸田彩湖マラソンのハーフマラソンを完走し、フルマラソンの挑戦を目指すようになりました。

  • コロナとの闘い

伴走者とまさに二人三脚で少しずつ練習の距離を伸ばし、フルマラソンにエントリーされました。

そこに、立ちはだかったのが「コロナ禍」でした。ランニングイベントが長らく中止になったばかりでなく、緊急事態宣言のもとでは伴走者と練習することすら非常識との風潮もあり、すべての練習を中止せざるを得ませんでした。

  • 失わなかった夢

そんな中でもSさんは走る楽しさ、伴走者と共に過ごす短い時間を取り戻したかったのだと思います。練習会が復活すると、少しずつ走る感覚を取り戻し10km、ハーフと大会で完走しました。

しかし、年齢は65歳を超えていました。健常者でも「市民マラソンランナー」を引退する年齢です。それでも、フルマラソンを完走しないと「マラソンランナー」にはなれないとの思いが強かったようです。

ガイドランナーも交代で練習すればもう一度チャレンジできるのではないかとの思いを強くしました。

  • トラブルとの葛藤

本番3か月前より平日朝のガイドランナー1名と週末のガイドランナー2名で週30~40km程度の練習を始めました。

しかし、平日担当のエースが膝痛で練習を回避せざるを得なくなり、週末担当のガイドが補うようにプランを変更せざるを得なくなりました。

また、本番の2週間前になりレースの半分を担当するガイドが突然の出張で無念のリタイアとなりました。そんな中でも、Sさんは「仕事が優先だから」と笑顔で練習を続けました。

レース当日は、限られた環境で折り返しの後歩くようになり、時間内完走が危ぶまれましたが、どうしても完走したいとの思いが勝り、制限時間が迫る中、見事、時間内完走を果たしました。

ガイドランナーもそれぞれ複数の市民マラソンやブラインドマラソン大会を完走して経験しましたが、高齢の視覚障がい者の初マラソンのゴールラインを共に超えることで今までにはない感動を味わえました。

  • 双方向のダイバーシティ

日本でのダイバーシティは性別や、障がい者の「多様性」を受け入れることとの認識が一般的だと思います。不適切な表現かもしれませんが、パラスポーツも「健常者が障がい者を援助する」との認識が一般的だと思います。今回のチャレンジを通して、少なくともアマチュアのブラインドマラソンはランナーとガイドがお互いに高めあうスポーツであると共に、練習やレースを通してお互いの経験や感覚を共有することに気が付きました。

勿論、障害があることは不便であることは否めません。一方で報道等でも障がい者スポーツの意義は 目にすることは多くなりましたが、「障がい者」と「健常者」の壁を取り払えるのはブラインドマラソン独特の感覚かもしれません。

人生はしばしばマラソンに例えられますが、ブラインドマラソンは例えではなく「ダイバーシティ」そのものなのかもしれません。

戸田伴走伴歩の会

アキレスふれあいマラソンのご案内

恒例のアキレスふれあいマラソン大会が、2024年6月2日(日)に所沢市の航空公園で開催されます。

アキレスインターナショナルジャパンの重田理事長より要項等ご案内が届きましたので、以下に貼り付けてご紹介します。

なお、6月2日(日)の代々木公園定例練習会は予定通り実施いたします。

以下、重田理事長より(※長文です)

「第18回アキレスふれあいマラソン2024 ~Hope & Possibility~ 大会実施要項」

目的

アキレスふれあいマラソンは、障害者と健常者が共に安心して気兼ねなくランニングやウォーキングを楽しみ、参加者相互の理解と交流を図ることを目的としています。

そのため障碍者や公園利用者への配慮を大切にし、運営スタッフやボランティアへの感謝の気持ちをもって実施します。

1.開催日時

2024年 6月 2日(日) 雨天決行

9時受付開始から13時(片付け終了)まで

2.主催・協賛・ボランティア協力・協力団体など

◇主催

特定非営利活動法人アキレス・インターナショナル・ジャパン

◇協賛

デッカーズジャパン合同会社、

アキレスインターナショナル ニューヨーク本部、

◇ボランティア協力

スタンダードチャータード銀行、

認定特定非営利活動法人ハンズオン東京

◇協力

特定非営利活動法人 日本ブラインドマラソン協会、

東京視覚障害者ランニングクラブ、

代々木公園・伴走伴歩クラブ(バンバンクラブ)、

大阪長居わーわーず

3.大会当日スケジュール

航空公園駅集合 最終9時10分まで

受付     09:00~09:30

開会式    09:30~10:00

(開会式・体操・集合写真など)

スタート   5km・10km:10:20(制限時間100分)

昼食・交流イベント・閉会式 12:00~13:00  

4.集合場所

所沢航空記念公園 大休憩舎

交通アクセス:西武新宿線「航空公園駅」徒歩7分

※高田馬場駅を最終8時36分発の急行に乗ればぎりぎり間に合います。

※航空公園駅に到着したら改札内のトイレに行っておいてください。

※改札を出たところ(屋内です。)で集合し、大休憩舎まで随時引率します。

※駅前から直接公園になります。途中の案内係は配置しません。

5.競技種目

5kmの部、10kmの部 

※2.5kmの周回コースを、5kmは2周、10kmは4周します。

※制限時間の関係でウォークの方は必ず5kmに申し込んでください。

6.参加費

無料

選手・伴走者・ボランティア・スタッフには、お弁当とTシャツを配布します。

※当日の朝、受付で、お弁当券とTシャツを受け取ってください。

※助六弁当とお茶を予定しています。食材の変更には対応できません。

※アレルギーや宗教上の理由で食べられない方は申し込みの時に記入してください。

※Tシャツは日本のサイズです。

7.参加資格

選手:障害者手帳を有する方、又はこれに準ずる障害のある方。

※先着100名で締め切ります。

※車椅子での参加も可能です。但しレーサータイプの車いすでは参加できません。

伴走者:楽しく安全に走れる方であればどなたでも参加できます。

※なお、伴走経験のない方は、事前に毎月第1日曜日に代々木公園で開催されるJBMAの練習会にご参加ください。

※ 単独申し込みの場合には、事務局の判断でマッチングしますので、ご希望に添えない場合があります。

※また航空公園内のコースのため、安全に十分に留意し、無理な追い越しや高速走行はしないでください。

8.記録証

当日、記録記入用紙を配布します。

※ゴールしたら伴走者か近くの記入係にタイムを記入してもらってください。

※点字記入係も待機しています。

9.競技上の注意事項

・参加者は、主催者の安全管理、大会運営上の指示に従うものとします。

 特に、コースには一般の方も通行していますので、競技中はスタッフの誘導指示に従って、安全に十分注意しながら走行してください。

・反時計回りの周回コースですので、左側走行を守ってください。

 追い抜く時は周囲のランナーや歩行者に注意して、必ず右側から抜いてください。

・競技中に発生した事故についての応急措置は主催者として行いますが、それ以外の参加者のけが、疾病、事故等に対して責任は一切負いません。

 なお、主催者はスポーツ傷害保険に加入しています。

・公園内の歩行者等にけがを負わせた場合は、伴走者の責任となりますので、事前にボランティア保険または傷害保険への加入をお願いします。

10.その他の留意事項

・手荷物・貴重品は各自で責任をもって管理してください。主催者は盗難、紛失等の責任は負いません。

・大会中の写真、映像、記録、記事等の利用権・掲載権は主催者に属します。

 広報等のため、アキレス会報、ホームページ、SNS、チラシその他に利用するほか報道機関、行政機関又は関係団体に提供することがあります。

※これに関して問題や支障がある方は、申込時に必ずお申し出ください。

・氏名や連絡先等の個人情報は、主催者が大会の運営及び事務局からの必要な 連絡にのみ使用します。

11.エントリー申し込み期間

4月 1日(月)から受付開始。

※受付け締め切りは4月15日(月)です。

※障碍者の申し込みは先着100人になり次第締め切ります。

12.申込方法及び申込先

次のアドレスにメールにてお申し込みください。

shigeta2go@gmail.com

※申込内容を確認させていただいた後、受付確認メールを返信いたします。

13.問い合わせ先

アキレスふれあいマラソン実行委員会 重田 090-2203-3346 

なお大会詳細はアキレスジャパンのホームページからも確認できます。

実施要綱は、以上です。

アキレスふれあいマラソン大会 申込用紙(4月1日開始、4月15日締切)

※できるだけ障害者と伴走者のペアで申し込んでください。

※ペアで申し込む方は次の◇障害者用と◇伴走者用の両方を記入してください。

※単独申し込みの方は、該当する片方だけを記入してください。

※肖像権・食材についてのお申し出や車椅子使用については、2の障害種別の余白に書いてください。

送信先は、shigeta2go@gmail.com まで。

◇障害者用 申し込み用紙◇

1、参加種目(いらないものを削除して、該当するものだけを残してください。)

5キロ・10キロ

2、障害種別(いらないものを削除して、該当するものだけを残してください。)

視覚・聴覚・盲ろう・肢体不自由・知的・発達・その他 

3、氏名とハンドルネーム

4、年齢とTシャツサイズ(日本のサイズです。)

5、本人の連絡先電話番号

6、緊急連絡先電話番号と本人との関係

◇伴走者・スタッフ用 申し込み用紙◇

1、伴走やお手伝い(いらないものを削除し該当するものだけを残してください。)

5キロ・10キロ・スタッフ

2、伴走について(いらないものを削除し該当するものだけを残してください。)

伴走経験、なし・少しあり・十分あり  走力、1キロを  分程度

3、氏名とハンドルネーム

4、年齢とTシャツサイズ(日本のサイズです。)

5、本人の連絡先 電話番号

6、緊急連絡先電話番号

以上もれなく記入をお願いします。

以上で終わりです。

第13回日産ふれあいロードレースが開催されました

3月3日(日)、第13回日産ふれあいロードレース(主催;日産自動車株式会社テクニカルセンター、共催;日本ブラインドマラソン協会)が、好天に恵まれた厚木市日産テクニカルセンターで開催されました。

今年は視覚障がいの部のエントリーが57名と、昨年より大幅に増え、日産テクニカルセンター構内の名物アップダウンコースを、伴走者とともに一生懸命駆け抜ける姿が見られました。

レースでは、パナソニック女子陸上競技部や明治学院大学による伴走協力もあり、ゲストランナーのアテネパラリンピック金メダリスト高橋勇市さんも学生ランナーと気持ちよさそうに走っていました。

開催にご尽力いただいた関係者の皆さま、ありがとうございました。

視覚障がいの部の結果は、以下の通りです。

 

第13回日産ふれあいロードレース

視覚障がいの部 結果

※順位、氏名、記録の順に記載

視覚障がい女子10㎞

1 安部 遥 0:53:16

2 又吉 風歌 1:00:36

 

視覚障がい男子10㎞

1 村上 拓也 0:41:33

2 吉田 良二 0:48:42

3 岩本 謙司 0:53:09

4 大崎 祐介 0:56:17

5 奥原 修 0:58:55

6 酒井 昇 0:59:19

7 田中 和之 1:01:14

8 茅場 達 1:01:32

9 大形 一憲 1:03:45

10 藤崎 義彦 1:40:01

 

視覚障がい女子5㎞

1 鈴木 慶子 0:26:42

2 水野 麻子 0:28:18

3 安部 和美 0:31:39

4 古川 雅代 0:34:27

5 秋元 美宙 0:36:59

6 斉藤 千穂 0:37:14

7 近藤 未來 0:37:48

8 杢代 絵三子 0:43:41

9 小坂 ミカ 0:45:02

10 清水 香 0:46:01

 

視覚障がい男子5㎞

1 菊島 昌保 0:24:50

2 小野寺 正 0:26:00

3 森 翔大 0:29:48

4 大津 慶悟 0:30:16

5 亀井 健二 0:34:59

6 近藤 武 0:36:33

7 松井 俊貴 0:39:12

8 五味 義一 0:42:20

9 鈴木 邦夫 0:58:49

 

視覚障がい女子2.4㎞

1 井上 萌美 0:13:13

2 漆原 清乃 0:14:48

3 池田 公子 0:16:27

4 牧野 蒼 0:17:44

5 柴田 恵美子 0:19:36

 

視覚障がい男子2.4㎞

1 鈴木 卓 0:09:59

2 三上 直人 0:10:59

3 柳澤 真 0:11:40

4 坂之下 一郎 0:11:59

5 舛井 博一 0:12:06

6 河本 サジン 0:13:30

7 亀井 健二 0:15:27

8 草野 修 0:16:28

9 杉山 直樹 0:27:22

10㎞スタートの様子    

   10㎞スタートの様子

令和5年度神奈川県障がい者スポーツ指導者資質向上研修に参加しました

令和5年度神奈川県障がい者スポーツ指導者資質向上研修(神奈川県障がい者スポーツ協会主催)が、2月25日(日)神奈川県立スポーツセンター(藤沢市)で開催されました。

この研修は、障がい者スポーツを支える人材を対象に資質の向上を図り、障がい者スポーツの普及、推進に活かすことを目的として、年間5回開催されている研修です。

今回のテーマは「ブラインドマラソン伴走者の知識・技術」ということで、日本ブラインドマラソン協会より講師・スタッフを派遣しました。

冷たい雨の降る一日でしたが、空調完備の広大なアリーナで受講者の皆さんは、アイマスク体験や伴走体験を行い、心地よい汗をかいていらっしゃいました。

日頃パラスポーツの支援を実践されている方々に、ブラインドマラソンを知っていただくよい機会となりました。

会議室での理論講習   空調完備の広いアリーナで実技

   アリーナ横の会議室で理論講習          空調完備の広大なアリーナで実技

 

アイマスクを付けて伴走練習   ブラインドランナーを伴走してみました

   アイマスクを着用して伴走を体験          ブラインドランナーの伴走体験

パリ2024パラリンピック:代表推薦選手選考規定

パリ2024パラリンピックの視覚障がいマラソン代表推薦選手選考規定を以下の通り決定いたしました。

パリ2024パラリンピック マラソン代表推薦選手選考規定

1.推薦資格
1)日本ブラインドマラソン協会(以下、JBMA)の会員であり、国際パラリンピック委員会(以下、IPC)の選手登録を行っていること。
2)JBMA代表選手・日本代表選手として、自覚と規律ある行動がとれる選手であること。
3)国際クラスステイタス「C(Confirmed)」又は「R(Review)+Year(2025以降)」を取得していること。
4)対象期間(2022年10月1日~2024年4月21日)内に、World Para Athletics(以下、WPA)公認記録においてHigh Performance Standard(HPS)を突破していること。なお、WPAが設定する対象期間は2024年8月4日までであるが、代表選手推薦のスケジュールを勘案し、JBMAでは上記対象期間を設定する。

2.派遣団体及び派遣枠
1)パラリンピックの派遣枠は、派遣団体である日本パラリンピック委員会(以下、JPC)によって決定される。
2)JBMAは推薦資格を有している選手の中から、派遣枠内の選手を推薦する。

3.実施種目
1)男子 T12マラソン(対象クラスT12、T11)
2)女子 T12マラソン(対象クラスT12、T11)

4.選考基準
推薦資格を満たし、次の第5項~第8項の規定により、本大会でのメダル獲得または、入賞が期待できる選手を選考する。

5.参加標準記録
Minimum Entry Standard(MES) 男子:3時間00分00秒 女子:3時間35分00秒
High Performance Standard(HPS) 男子:2時間40分21秒 女子:3時間30分00秒

6.選考対象大会
2022年10月1日から2024年4月21日までに開催された国内外のWPA公認記録が取得できる大会。
WPA公認記録となる大会=WPA公認大会、WPA Endorsed大会、WA(World Athletics) Label road races

7.参加枠の配分
High Performance Allocation枠として、2024年6月末日までにNPCへ配分される。
配分方法の詳細は『PARIS 2024 PARALYMPIC GAMES QUALIFICATION REGULATIONS』を参照すること。
尚、High Performance Allocation枠として配分された参加枠の使用は、日本パラ陸上競技連盟と協議の上、決定される。

8.選考の優先順位
HPSランキングの上位者から順に推薦する。
ランキングは選考対象期間内のランキングを参照する。
但し、High Performance Allocation枠としてJBMAに配分された枠数に基づく。
尚、推薦選手に故障や体調不良などが生じた場合は、ランキング次点の選手を推薦する場合がある。

9.トラック種目からの参加について
パリ2024パラリンピックにトラック種目の代表として選考された選手がマラソンに参加する場合の参加条件は、第1項 1)から3)の推薦資格を満たし、かつ、対象期間内にMinimum Entry Standardを突破していることとする。

10.選考手順及び日程
1)上記選考規定に則して、対象期間終了後にJBMA理事会が承認した選考委員会においてJBMAとしての推薦選手、及び推薦順位を内定し、JBMA理事会にて決定する。
2)JPCの派遣枠決定後に、JBMA理事会において、代表選手団(選手、伴走者及び役員)を選考・承認する。

以上

PDF版はこちら パリ2024マラソン選考規程【確定版】 をご覧ください。

参加枠の配分方法の詳細は、Paris 2024 – Qualification Regulations の Para athletics をご参照ください。

 

パラ陸上体験会(秦野市)に参加しました

2月17日(土)、神奈川県秦野市の秦野市カルチャーパーク陸上競技場で「パラスポーツ体験会」が開催されました。

この催しは、神奈川リハビリテーション病院が主催して行われ、レーサー、ハンドサイクル、スラローム、ビーンバッグ投げなどのパラ陸上を体験してみようという催しです。

日本ブラインドマラソン協会からもスタッフが参加し、伴走体験のブースを担当しました。

曇天の寒い日でしたが、親子連れなどの参加者は、伴走・伴歩体験をはじめ、いろいろなパラ陸上を興味深そうに体験されていました。パラ陸上の理解者・支援者が増えることを期待します。

  

  ブラインドマラソンのブース             親子で伴走体験

  

  素晴らしいシンクロです              寒い中お疲れさまでした

ガイドランナー講習会(綾瀬市)報告

2月17日(土) 綾瀬市社会福祉協議会主催のガイドランナー講習会が、IIMURO GLASS 綾瀬市民スポーツセンターで開催され、JBMAからスタッフを派遣しました。

綾瀬市民スポーツセンターの大変すばらしい施設・環境の中で、充実した講習会となりました。主催の綾瀬市社会祉協議会の皆様、ご準備ありがとうございました。

綾瀬市での伴走活動が、今後根付いていくことを期待します。

特別協賛の山田昇記念財団様より、参加者全員にガイドビブス、ガイドロープ、記念品が提供されました。

 講義に集中する参加者

  

 階段の誘導                  脚合わせの練習

  

アイマスク体験で伴走する側・される側を体験    金メダリストを伴走してみました

  素晴らしい施設での講習でした

 

伴走者養成研修会(第2回東京)を開催しました

2月12日(月)新宿区の全国障害者福祉センター(戸山サンライズ)において、2023年度東京地区で2回目の伴走者養成研修会を開催しました。

3連休の最終日でしたが、兵庫県や静岡県など遠方からの参加や眼科関係者など11名の熱心な皆さんが、会議室での理論と体育室での実技に真剣に取り組んでくださいました。

今回も、公益財団法人山田昇記念財団様の全面的なご協力をいただき、参加者に「特製ガイドビブス」と「特製ガイドロープ」他をご提供いただきました。

協会では、今後も積極的に伴走研修会を開催していく予定です。研修会開催にご興味のある団体等の皆様は、協会事務局までお気軽にお問い合わせください。

  

    会議室での理論講習                アイマスク体験(伴歩)

  

    伴走練習                ブラインドランナーと走ってみました

    折り返しの練習にも挑戦

    皆さんお疲れさまでした

第72回別府大分毎日マラソン:強化指定選手コメント

男子

和田 伸也 2:23:27 T11クラス世界新
今回の別府大分マラソンでは、夏のパリ・パラリンピックマラソンまでの最後の記録を狙えるレースだと位置づけて、自己記録更新をしっかり狙って走りました。
よいコンディションの下、運営に携わっていただきました関係者の皆様・ボランティアの皆様に大変感謝申し上げます。ありがとうございました。
 自己ベストを1分2秒更新し、自身が持つT11世界記録を更新できたこと、世界ランキング1位に返り咲けたことが大変よかったです。
この間、取り組んできましたトレーニングの成果を存分に発揮でき、目標通りの欠課を残すことができました。
 沿道や走路上でたくさんご声援をいただきました皆様、ありがとうございました。大変力になりました。
そして、レースでガイドいただきました前半10Kの鈴木選手と後半32Kの長谷部選手はもちろんのこと、普段のトレーニングから伴走いただいていますすべてのランナーの皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとうございます。
今回の記録、今の私の走力は、皆様のご協力の結集であります。
競技力があがればあがるほど、皆様へのご負担が大きくなりますが、5月の神戸世界パラ陸上、夏のパリ・パラリンピックに向けて、このよい流れで勢いにのって、計画的に更に競技力向上していきたいと考えていますので、引き続きご協力のほど、よろしくお願いたします。
今後も日々精進し、がんばって参ります。
 
堀越 信司 2:25:02
いつも応援していただきありがとうございます。
まずは、年明けから大変な状況が続く中で大会を開催していただき、走るチャンスを作ってくださりありがとうございました。
今回は2時間23分台を視野に入れていましたが、大幅にタイムが届かず、また24分台にも数秒及ばなかったことで、目標達成とはいかない結果となりました。
25分切りを意識してスパートしまたもののわずかに及ばず悔しい限りではありますが、最後まで気持ちを切らさず走り切ることはできました。
24分台に押し込めなかった数秒の差はかなり大きいですが、2時間26分中盤から25分までタイムをのばし世界ランクを1つ上げることができたのもそこそこ大きいと思います。
そこは最低限よかったです。
パリパラリンピックに向けて引き続き厳しい状況ではありますが、結果を出すにはどうすればいいか改めて真剣に考えます。
その上て危機感と覚悟を持ち、信念を貫きつつ精一杯頑張りますので、引き続き応援・ご指導よろしくお願いいたします。

熊谷 豊 2:27:58
目標のタイム通りとはいかなかったものの、久しぶりに怪我の影響を感じなかったレースでした。
次のマラソンへ向けてまた立て直したいと思います。
多くの応援のおかげで最後まで諦めず走れました。ご声援ありがとうございました。

大石 航翼 2:42:28 自己新
最初に、別府大分毎日マラソンを開催するにあたり、ご尽力いただいた関係者の方々、JBMAスタッフをはじめ、普段から練習をサポートしてくださる方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。
本大会の目標は、2時間40分でしたが、そこには届かず自己ベストではありますが、悔しい結果となりました。
内容としては前回の反省をいかし、序盤からきっちりペースを刻み、 35km地点までは予定通りのペースで進めることができました。
しかし、徐々に失速してしまう展開となってしまいました。
現状の自分の実力はある程度発揮できたと思うので、この結果を真摯に受け止め、今後諸先輩方に少しでも近づくには、どのように取り組んでいけば良いかを、練習だけではなく、私生活からももう一度見直して、次のレースに向けて日々精進して参ります。

山下 慎治 2:46:17
今大会も応援ありがとうございました。
目標タイムには届きませんでしたが、防府読売マラソンよりはいい走りができました。
しかし、どちらのレースも30km以降に失速しているので、再度、走り込みをして後半もっと粘れるようにしていきます。

女子

井内 菜津美 3:14:24
目標を3時間15分切りに設定してトレーニングを行ってきました。
これまでの反省を活かして、力まず積極的に走ったことで、目標達成と優勝ができました。
しかし、30kmまで自己ベストが狙える走りができていたのに、終盤失速してしまったのは悔しいです。
課題を克服してさらに良いタイムで走れるよう、ここからまた頑張ります。
最後になりますが、ここまで私を支えてくださった皆さん、大会開催にご尽力いただいた皆さんのおかげでこのような結果を残すことができました。
ありがとうございました。今後とも応援よろしくお願いします。

近藤 寛子 3:19:05
前回の防府マラソンからいい流れでこのまま別大へ!と思っていましたが、年明け早々にこれまで世間を騒がせたときには無縁だったコロナに初めて罹り、
それでもできることに取り組み、当日を迎えました。
この影響はあったのかなかったのかわかりませんが、あれれ?と思うほどペースが上がらず、終盤何度か足が痙攣しかけては騙し騙しなんとか最後まで頑張ってくれました!
そんな中でも後半しっかり粘って上げることができたのは私のスタンスは大丈夫!これで次への基盤はできました。
すごいバネをつけてもらった気分でワクワクしてきました!
ここから次に向けて始動します!
応援くださった皆様、サポートくださった皆様、ありがとうございました。

西村 千香 3:25:10
昨年の10月に大腿骨疲労骨折し走れない日々が続き、そこから調子を見ながら少しずつ練習を再開し1ヶ月半で迎えた今大会。
走ると決めたからには今出せる力で精一杯走って少しでも良い結果でゴールする!と決めて走り出しました。
中盤すぎまでは以前の様にはまだ戻っていないともどかしさを感じながら走っていましたが、
30キロ過ぎたあたりから少しずつ調子があがり以前の感覚が戻ってきた様な走りができ、
ラスト2キロのペースもあがってゴールする事ができたのでこの先のレースにもつなげていける走りができたと思います。
とは言え、まだまだ悔しさも残りますのでここから悔いのないように練習を積み重ね次の大会に結果を残したいと思います。
お二人の伴走者にもペース配分を十分に保ってもらいながら走れたことに感謝しています。
そして今大会も沿道では心温まる声援をたくさ人んいただきました。本当にありがとうございます。
また大会関係者の皆様にも大変お世話になり本当にありがとうございました。

和木 茉奈海 DNF
沿道から声援を送ってくれた方々、並びに一般ランナーの方々も後方から絶え間なく、声をかけて頂きありがとうございました。
パリパラリンピック出場をかけた大事なレースということで、前半から積極的に記録を狙う走りを心がけてスタートしました。
そして後半は昨年行われた防府読売マラソンを糧にタイムを落とさないレースをしていこうと望んだレースでした。
11kまでは、自分が描いていたレースが出来ました。しかし、13kで脹脛の異変を感じ、棄権を決断しました。
今後の課題としましては、かすみがうらマラソンに向けて、故障を治し、一からトレーニングに取り組み、悔いのないレースをできるようにしていきたいと思います。
最後になりましたが、今大会の開催にあたり、ご尽力頂きました、大会関係者の皆様、ありがとうございました。

 

第72回別府大分毎日マラソン:IPC登録 大会結果

2月4日に開催された、第72回別府大分毎日マラソンの大会結果となります。
男子は第24回日本視覚障がい男子マラソン選手権としても行われました。

順位、選手名、記録、所属、クラス、伴走者名、備考の順

1位 和田 伸也 2:23:27    長瀬産業 T11 鈴木雄登 長谷部匠    T11クラス世界新
2位 堀越 信司 2:25:02    NTT西日本 T12    
3位 熊谷 豊 2:27:58    三井ダイレクト損害保険 T12    
4位 大石 航翼 2:42:28    JBMA T12    自己新
5位 岡村 正広 2:42:36    RUN WEB T12    
6位 山下 慎治 2:46:17    コロプラ T12 甲斐大貴 山領駿    
DNF 村上 拓也 太陽企画 T12 落合健太 石榑昌也
DNS 高井 俊治 Ð2C T12

1位 井内 菜津美 3:14:24 みずほFG T11 桂聡史 鈴木洋平    
2位 近藤 寛子 3:19:05    滋賀銀行 T11    奥村直樹 永濱祐樹
3位 西村 千香 3:25:10    岸和田健康クラブ T12 田端久嗣 大村剛
DNF 和木 茉菜海 JBMA T12 柳澤威臣 山下克尚   

大会結果 2024別大_ブラインドリザルト

写真:自身が持っていた世界記録を約1分更新した和田選手と長谷部ガイド

綾瀬市ガイドランナー講習会のご案内

神奈川県綾瀬市で開催されるガイドランナー講習会のご案内です。

日本ブラインドマラソン協会は、共催として講師・スタッフを派遣します。

主催;綾瀬市社会福祉協議会

特別協賛;山田昇記念財団

期日;2024年2月17日(土)

時間;10:00~13:00(9:30~受付)

会場;IIMUROGLASS 綾瀬市民スポーツセンター大体育室

定員;30名

申し込み締切;2月7日

問い合わせ先;綾瀬市社会福祉協議会あやせボランティアセンター

℡ 0467-70-3210

Email ayase-vc@ayase-shakyo.or.jp

詳細は、以下のポスターをご参照ください。

講座ポスター

2024年1月の代々木公園練習会日程のお知らせ

代々木公園定例練習会は、毎月第1日曜日に実施していますが、1月は明治神宮の混雑を避けるため1月14日(日)に「アキレス・インターナショナル・ジャパン」様と合同で実施の予定です。

なお、感染症対策のため、引き続きエイドは設置しませんので、ご自身で給水をご準備ください。

皆さまが、安全で健康な年末年始をお過ごしになることをお祈りいたします。