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第6回日産ふれあいロードレース

主催 日産自動車株式会社テクニカルセンター
共催 認定NPO日本盲人マラソン協会

開催日 2017年3月4日(土曜)
会場 日産自動車株式会社テクニカルセンター 神奈川県厚木市

種目 視覚障がい者男女の部(2.4k、5k、10k) ウォーキング1.5k
申込締切 2017年1月15日(日曜)

大会HP http://www.nissan-global.com/JP/CITIZENSHIP/ROADRACE/

大会エントリー スポーツエントリーから申込できます エントリーはこちら

大会要項 大会要項はこちら第6回日産ふれあいロードレース要項

伴走研修会 東京会場の実施について

東京会場での伴走者養成研修会についてお知らせします。

日時:平成29年2月12日(日)13時から16時30分

場所:戸山サンライズ 全国障害者総合福祉センター 

アクセス:http://www.normanet.ne.jp/~ww100006/tizu.htm

参加費用:500円

定員:50名 先着順

申込締切:平成29年1月31日(火)

詳細は以下の案内にてご確認ください。

実施要項兼申込書はこちら 28伴走研(29.2.12)案内

奮ってご応募ください!

道下美里 選手インタビュー(広報インターン記事)

東京でのオリンピック・パラリンピック開催が決まってから、国内におけるパラスポーツへの注目度は高まっている。パラアスリートのメディア露出も増え、これまでオリンピックのメダリストのみで行われていた大会後の祝勝パレードも、ことし初めてオリンピック、パラリンピック合同で開催され大きな話題となった。また選手の強化や育成にも力を入れ始め、施設や制度の整備も進んできている。

 

リオパラリンピックの視覚障がいマラソンで銀メダルを獲得した道下美里選手(三井住友海上)も、帰国後その盛り上がりや認知度の上昇を実感した。地元を歩けば声をかけられない日はない。また、参加した記念パレードについては「たくさんの方に『ありがとう』と言われたことが印象的だった。メダルを獲ったのだと実感させてもらいました」と笑顔で語った。人々からの期待やエールを肌で感じることができたこのパレード。しかし一方で道下選手には心残りもある。それは自身の伴走を務めてくれている堀内規生さん、青山由佳さんと一緒に参加できなかったこと。今回の記念パレードの車両に乗ることができる条件はメダルが授与されていることだった。表彰規定では伴走者へのメダルの授与は選手と共に単独で伴走した場合に限られる。道下選手は前後半2人に分けてリオのレースに臨んだ。もちろん伴走者が1人だろうと、2人だろうと一緒に競技をしているのは同じだが、メダルを持たない2人の伴走者は道下選手の隣でパレードに参加することはできなかったのだ。「伴走者がいれば私は『見て楽しむ』ということができるんです。2020年は一緒に参加できるように希望したい」。伴走者は、かけがえのない仲間であり、ランナーの『目』。次のパレードではぜひとも選手の隣で笑顔を見せていてほしい。

 

リオパラリンピックでは、種目を問わず数多くの世界記録が生まれた。世界のパラスポーツのレベルが上がっているということが非常にわかりやすい形で現れたと言えるだろう。一方で日本は金メダルを一つも獲得できないまま大会を終えた。この差は一体どこにあるのか。道下選手は、競技を支える側の人をとりまく環境の整備が不十分なためではないかと推測する。選手に対しての支援体制は徐々に確立されてきているというが、スポーツを支える人、道下選手の身近な存在で言えば伴走者へのサポートはまだ十分ではない。現在は自らの仕事を持ちながら、休日や有休を費やして伴走者として活動している状態。「そこに関しての理解度が高まって、競技活動として参加できるようになればいいなと。日の丸を背負って、国の代表として舞台に立つ以上、選手に近い待遇をうけてもいいのではないかと思っている」と、道下選手はこれからの社会に望むことを語った。

 

選手自身のレベルアップ、技術の向上、競技力の向上、競技をサポートする人への支援体制といったように、パラリンピックの成功には様々な要素が関係してくる。どれか一つが上手くいけばいいというものではなく、総合的な進歩が求められるのだ。道具やサポートメンバーに支えられて初めて成立する競技が多いパラリンピックには、オリンピックと比較してもより多くの人が関わっており、その分広範な社会的理解が必要になってくる。あと3年半。日本はこれからどう変わっていくことができるだろう。私たちには何ができるだろう。長いようで短いカウントダウンはもう始まっている。   

文章/写真:早稲田スポーツ新聞会 太田 萌枝

神宮外苑_道下選手フィニッシュ

第47回防府読売マラソン 大会結果 クラス別

12月18日に行われた第47回防府読売マラソン 件 第17回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会のクラス別の順位表

男子T11      
順位 記録     ナンバー  選手氏名  ガイド1   ガイド2   備考
1位 2:39:04 4003 谷口 真大  志田 淳  松垣 省吾 日本歴代3位
2位 2:51:53 4008 米岡 聡     奥村 直樹   樋口 裕介 
3位 2:53:59 4007 加治佐 博昭 豊島 聡    北村 拓也 
4位 2:56:50 4005 高橋 勇市    森川 優    千島 悠司 
5位 2:58:04 4009   福原 良英    鈴木 健    山岡 辰郎 
6位 3:18:44 4010   新野 正仁    杉浦 直  
男子T12      
1位 2:31:25 4001    熊谷 豊                              日本歴代3位
2位 2:47:30 4004    羽立 祐人   大槻 学    泉 幸司 
3位 2:48:31 4006    山下 慎治   今井 康太   坂梨 史典   日本歴代7位
4位 3:24:10 4011    福永 智洋   谷川 友康   脇家 崇夫 
男子T13      
1位 2:34:01 4002    高井 俊治                         日本歴代2位
      
女子T11      
1位 3:18:30 4105     安部 直美   成田 フサイ  藤原慎太郎  日本タイ記録
2位 3:24:47 4106     金野 由美子  松浦 幸雄   柿沼 久代 
女子T12      
1位 3:17:52 4104      藤井 由美子  橋本 廣明  上島 学   日本歴代3位
2位 3:20:23 4107      青木 洋子   横山 牧子  片山 麻美  日本歴代5位
3位 3:20:42 4102      西島 美保子  鍵 修一  
4位 3:24:02 4103      近藤 寛子   日野 未奈子 川嶋 久一 
5位 3:25:13 4101      道下 美里   十河 義典  佐伯 亮祐

PDFデータ 2016防府読売マラソン大会結果_クラス別

第47回防府読売マラソン 大会結果

第47回防府読読売マラソン 件 第17回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会

大会結果

男子
熊谷 豊 2:31:25◎
高井 俊治 2:34:01◎
谷口 真大 2:39:04◎
羽立 祐人 2:47:30
山下 慎治 2:48:31◎
米岡 聡 2:51:53
加治佐博昭 2:53:59
高橋 勇市 2:56:50
福原 良英 2:58:04
新野 正仁 3:18:44
福永 智洋 3:24:10

女子
藤井由美子 3:17:52◎
安部 直美 3:18:30◎
青木 洋子 3:20:23◎
西島美保子 3:20:42
近藤 寛子 3:24:02
金野由美子 3:24:47
道下 美里 3:25:13

◎…自己新記録

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写真:日本選手権女子 上位3選手と伴走者

第47回防府読売マラソン エントリーリスト

2016年12月18日(日曜)に山口県防府市にて第47回防府読売マラソンが開催され、強化指定選手を中心に参加いたします。

大会についての詳しい情報は防府読売マラソン大会HPをご覧ください。

なお、今大会は第17回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会も合わせて実施されます。

視覚障がい者の部 16防府参加者テキスト 16防府参加者PDF

第34回神宮外苑ロードレース(広報インターン記事)

12月4日。走るには少し暑いくらいの柔らかな日差しのもと、JBMA神宮外苑ロードレースが開催された。今年で34回目を迎える同大会には延べ1500人以上がエントリー。記録を競う10キロのロードレースと、楽しくそれぞれのペースで歩くことを目的とした5キロのウォーキングの2種目が用意された。老若男女、障がいの有無などあらゆる垣根を取り払い、誰もが楽しめるこの大会。ノーマライゼーション社会の実現へ向け、果たす役割は大きい。

 

10キロのロードレースは、國學院高校前をスタートし、銀杏並木を折り返す一周2.5キロのコースを4周する。このレースには76名の視覚障がいランナーも参加。また、ゲストランナーには、今年9月にリオデジャネイロパラリンピックで銀メダルを獲得した道下美里選手(三井住友海上)、同じく銅メダルを獲得した岡村正広選手(千葉県立千葉盲学校)、96年アトランタパラリンピック金メダリストの柳川春己さん、女子実業団チーム・パナソニックエンジェルスのみなさんも顔をそろえた。10キロという距離と高い気温の影響もあってか、途中苦しそうな表情を浮かべる参加者もいたが、思い思いの目標に向かって走る姿は生き生きと輝いていた。ゴールの瞬間は自然とすがすがしい笑顔に。伴走者とともに参加した女性ランナーも「良い天気の中、楽しく走れた」と微笑んでレースを振り返った。高低差はなくフラットだが、カーブが多く、折り返しも急で意外にも難しいコースだったそうだが、道下選手もレース後には「このコースに対応できたら世界で通用する!」と冗談交じりに話した。

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ロードレースの5分後にスタートしたウォーキングは、銀杏並木を抜け、迎賓館の周りを歩く1周5キロのコース。小学生から参加できるこちらの種目では、家族連れや大学生、盲導犬と共に歩く視覚障がい者など非常に幅広い層の参加者が一緒にウォーキングを楽しんだ。歩幅は違えど、『楽しく歩く』という共通の目的を持った参加者の間には何の差異もない。まさにノーマライゼーション社会の縮小図ともいえる光景だった。ぽかぽかした陽気の中を歩き、額にはさわやかな汗が浮かぶ。たくさんの笑顔が咲いた5キロとなった。

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次回で35回目の節目を迎える本レース。2020年の東京パラリンピックに向けて、今後もますます盛り上がっていくだろう。また来年、黄金色の銀杏のもとに、たくさんの笑顔が咲き誇るのが楽しみだ。                                                                             文章/写真:早稲田スポーツ新聞会 太田 萌枝