8月2日、都内のホテルでリオ2016パラリンピックの結団式、壮行会が行われた。リオには日本から127名の選手、競技パートナーやスタッフを含めると計225名が派遣される。大槻洋也団長はこの日を「チームJAPANスタートの日」と位置づけ、1か月後に迫る大会への団結を誓った。
結団式には数多くの来賓と会場に入りきらないほどの報道陣が集まり、その注目度の高さがうかがえる。来賓祝辞に際しては、馳浩文部科学大臣(当時)、遠藤利明東京オリンピック・パラリンピック担当大臣(当時)が、パラスポーツ環境や選手に対する行政面からの支援、共生社会実現への思いを述べた。またリオ大会後にはオリンピアン、パラリンピアン合同のパレードを銀座で行うことが内定していると言う。より多くのメダルとともに、たくさんの選手の笑顔が見られることを期待したい。日本選手団の主将を務める男子車椅子バスケットボールの藤本玲央選手は「いままで以上の注目度と期待を実感している。良い緊張感を力に変えて、4年間の集大成としたい。今大会から東京にバトンをつないでいく。」と力強く決意を表明した。
壮行会ではエスコートキッズとともに競技ごとに選手が入場。子どもたちからの元気な激励を受けて、選手の顔にも笑顔が浮かぶ。安倍晋三内閣総理大臣はビデオメッセージを寄せ、「パラリンピックは勇気、夢、感動や不屈の精神を伝えてくれる。老若男女、障がいの有無にかかわらず誰もが活躍できる『一億総活躍社会』の象徴だ。」とパラリンピックが持つ大きな力への期待や選手へのエールを述べた。鈴木大地スポーツ庁長官の乾杯後に設けられた歓談、会食の場では、参加者はリラックスした様子で会話を楽しみ会場は和やかな雰囲気に。最後には未来のパラリンピアンを目指すキッズアスリート3名からのメッセージが放映され、選手にBIG YELLを届けた。
1か月後に迫ったリオパラリンピック。今大会は日本にとって特別なものとなる。スポーツ庁が設立されて初めての大会であり、国内におけるパラスポーツの知名度や注目度も高まってきているいま、東京大会成功のために担う役割も大きい。今まで以上の期待を背負ってリオへと飛び立つ選手たちは、暑い国で熱い戦いを繰り広げるだろう。4年後の東京に向けた、長い聖火リレーが地球の裏側でスタートする。
参加選手、スタッフと羽毛田会長、多田元会長、澤木理事長、増田特任理事