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リオ パラリンピック 男女マラソン(広報インターン記事)

メダル獲得の道下選手と岡村選手                                                       日本盲人マラソン協会

 

リオデジャネイロパラリンピック、陸上競技の最終種目となったのは男女のマラソンだった。T11/12(視覚)クラスには、日本から男女合わせて6人のブラインドランナーが参戦。男子では岡村正広選手(千葉県立千葉盲学校)が銅メダル、女子では道下美里選手(三井住友海上)が銀メダルを獲得し、アベックで表彰台に立つという快挙を成し遂げた。

さすがは南米と言ったところか。スタートからすでに強い日差しが照りつける中で、レースが始まった。T12男子マラソンに出場したのは岡村選手、堀越信司選手(NTT西日本)、和田伸也選手(賀茂川パートナーズ)の3名。序盤は岡村選手と堀越信司選手が4位前後で並走し、和田伸也選手が後方から歩を進めるというレース展開に。「この4年間リオでのメダル獲得だけを目指し、全力で取り組んできた」という岡村選手は25キロをすぎて一人旅となったが、マラソンの鬼門と呼ばれる30キロ以降もペースを落とさずに走り続ける。「長年の経験を活かして、夏マラソンへの適応力、対応力を存分に発揮し、レース終盤も力強く走り通すことができた」と、酷暑の中のレースに対応し、見事3位で銅メダルを獲得。その後塵を拝し4位でフィニッシュとなった堀越選手はゴール後、悔しさをあらわにしながらも、「みんな同じ条件だから暑さは言い訳にならない。メダリストに敬意を表します」と、岡村選手らを讃えた。一方、後半から大幅なペースアップを図った和田選手は終盤に5位に浮上しゴール。今大会で1500メートル、5000メートル、そしてこのマラソンの3種目全てで入賞を果たすという離れ業をやってのけた。

今大会から初めて採用されたT12女子マラソンには道下選手、近藤寛子選手(滋賀銀行)、西島美保子選手(日本盲人マラソン協会)の3名が出場。道下選手は序盤、落ち着いたラップを刻みながらレースを進める。その軽快なピッチは距離を追っても落ちる気配はなく、30キロ付近で2位まで浮上。その時点で先頭との差は5分近く開いており、その背中に迫ることはできなかったものの、最後までペースを落とさず走りきり2位でフィニッシュした。自己ベストでは出場選手ランキングトップの記録を持っていただけに「悔しさも課題も残るレース」と語ったが、3時間06分52秒で見事銀メダルを獲得した。近藤選手は5位入賞を果たし、「大きな自信にして、2020東京に向けてスタートします」と語った。また、西島選手は30キロ過ぎにアクシデントがあり、途中棄権を余儀なくされ無念のリタイア。西島選手の後半ガイドランナーを務めた鍵修一氏は「更なる食事、練習内容の検討をしていく必要がある」と、次戦に向けトレーニングの見直しを視野に入れている様子だ。

最終競技であるマラソンを終え、熱戦を繰り広げたリオオリンピック・パラリンピックがついに終幕を迎えた。次の舞台は2020東京オリンピック・パラリンピックだ。それまでに各々の選手はどれだけの成長を見せるのか。4年後には、表彰台の上でさらに多くの笑顔を見せて欲しい。

早稲田スポーツ新聞会 平野 紘揮

 

 

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