今年4月のWPA世界選手権での堀越選手のアジア記録2時間25分56秒を45秒更新する走りを見せてくれました。
「福岡国際マラソンで、自己新記録・アジア新記録・2019年世界ランキング2位の記録を出すことができました。結果は2時間25分11秒でした。
怪我を繰り返していましたが、回復し、練習をしっかり出来たことが自信に繋がりました。
皆さんの応援のお掛けです。ありがとうございました。」
引き続き、ご声援よろしくお願い致します。
東京学芸大学競技会に男子4選手出場
11月10日、第30回東京学芸大学競技会が、東京学芸大学総合グラウンドで行われた。
男子は4選手が5000m2組目に健常者の選手とともに出場した。T12の熊谷豊(32=三井住友海上)が2組2位でゴールし、T11の谷口真大(29=ダイアログインザダーク)と米岡聡(34=三井住友海上)はそれぞれ自己ベストを更新する走りを披露した。
一方、今年8月に行われた北海道マラソン男子視覚障がい者の部で優勝した高井俊治(33=D2C)は途中棄権となった。
熊谷 2位も悔しさあらわに
北海道マラソン男子視覚障がい者の部で2位となり、東京パラリンピックの推薦内定選手となった熊谷はフルマラソンと種目が異なる5000mでも安定したレースを披露した。
強い日差しが降り注ぐ中行われたレースだが、熊谷は序盤から常に先頭集団に立ち、レースを引っ張った。
北海道マラソンでは首位を譲った高井も走っていたが、「誰が走るではなく、設定タイム通りに運ぶことだけに集中していた」と熊谷は自分に集中していた。
終盤、原勇人(都日野台高)と熾烈な首位争いを繰り広げるが、最後に原の意地が勝り、15分34秒16の2位でゴールした。試合後、「強いて言えば、最後全体で1位になっていれば、社会人ベスト(15分30秒)も切れてたと思う。
気持ちで負けてたかな」と悔しさを見せた。
次に挑む大会は12月1日に行われる福岡国際マラソンだ。東京パラリンピックに向けて弾みをつけるべく、熊谷は得意なマラソンで今大会の悔しさを晴らす。
苦しさに負けず風邪にも負けず!!米岡も自己ベスト更新!!
「最後まであきらめずに走り切れました」。満足した表情を浮かべていた米岡の声はかすれていた。2日前に風邪をひき、レース中も咳き込みながら走っていた。
「3000m以降はかなり苦しかったが、そこであきらめずに最後まで走れた」と3000mから4000mでは、1周(400m)1分30秒前後で走っていることもあった。出場した組では最下位でゴールした。
米岡の自己ベストは17分48秒32だから15秒近くも更新した。「苦しくなってからちゃんとチャレンジするという気持ちを強く持って走ることを意識して走った」とレース後は笑顔だった。
伴走者の柳澤威臣(33)も「100点!!頑張ってました!!」と手放しで褒めた。米岡の強みを柳澤は「地道に一歩一歩着実に成長していくところ」と語る。
今後の課題は「2000mから4000mでへばってしまったこと」と振り返った米岡。課題を克服し、次のレースではさらに成長した姿をみせる。
画像3:自己ベストを更新した米岡(右)とサポートとして米岡を支えた伴走者の柳澤(左)
記事・写真 法政大学 藤原陸人
今月10日、11月にしては強い日差しが照りつけるなか、東京学芸大学で記録会が行われた。今回の記録会はIPC(国際パラリンピック委員会)の公認記録となる大会。
出場選手にとっては、タイムが世界ランクにも反映される重要な記録会ということもあり、レース前に入念なアップをする姿が印象的だった。
T13種目に出場した松本光代もその1人だ。「この記録会に照準を合わせ、疲労が残らないよう普段より走る量を減らして調整してきた。」と今回の記録会に懸ける意気込みを話していた松本。
競技を始めたのは3~4年前。中高生の時は短距離が専門、長距離はむしろ嫌いな方で、「長距離選手になるとは夢にも思っていなかった。多分、人生で一番走ってる。」と意外な一面も見せた。
自己ベストタイムの5分16秒の更新を目標に挑んだ今大会。
序盤は快調なペースで走りだしたが、中盤にかけて前を追っていた選手の失速につられてペースダウン。
ラスト400mあたりからは懸命な腕振りと大きなストライドを生かした力強い走りで再びペースを持ち直し、タイムは5分20秒を記録。
自己ベスト更新まであともう一歩のところで惜しくも目標達成とはならなかったが、最後まで決して諦めない、粘り強い走りを見せた。
試合後、松本は「ちょっとモヤモヤした気持ち。次は途中でスピードを落とさないようにしたい。」と悔しさをにじませつつも、次回への展望も語った。
夏のトレーニング成果が発揮され、最もタイムが出やすいとされるこの季節。12月の半ばに次のレースが控えている。
本人も語っていた「最後までペースが落ちない走り」を残り時間でいかに完成させるかが鍵となりそうだ。
画像1:ラスト150m付近でラストスパートをかける松本
PART3 男子編につづく
記事・写真 上智大学 太田原 みか
雲一つない空の下、11月10日に第30回東京学芸大学陸上競技会が開催された。
この大会は、小学生から社会人まで幅広い年代の選手が参加する大会であった。また、一般選手とブラインドの選手が同組で走るということも、この競技会の特徴だ。来年の2020年東京パラリンピックまで1年をきった今、新たな記録更新にも期待がかかる。
女子は、T11の井内 菜津美 選手、T12の和木 茉奈海 選手、T13の松本 光代 選手の3名が1500mに出場した。
まず、第1組目に出場したのは和木選手であった。2週間前にマラソンに出場したばかりだったが、この日はトラックのレースに挑んだ。「マラソンの方が得意。」と答えていた和木選手。6分10秒を目標に掲げた。1000mを過ぎたところから、ややペースが落ちてきた様子だったが、次回につなげていきたいと前向きにとらえていた。今回の反省を生かし、次の大会でさらによい走りをすることに期待したい。
画像1:和木選手(左)と後邊ガイド(右)
次の第2組目に出場したのは、井内選手と松本選手であった。
2018年のジャパンパラ陸上で5分36秒07という自己新記録を出した井内選手。今回の目標を聞くと、「5分35秒を出し、自身の記録を超えたい。」と意気込みを語ってくれた。また、今までは夜に練習をすることが多かったそうだが、今年の8月に、みずほフィナンシャルグループに入社したことをきっかけに、日中に練習することが増えた。レース当日はやや日差しがある天候だったが、「日中の練習を重ねているため、暑さはそこまで気にならない。」とも言っていた。さらに、上司も応援してくれている事が励みになっており、会社全体として、チームで頑張っていきたいという思いを述べていた。この日も、上司が応援に来ていたそうだ。多くの方からの応援がエネルギーになっているということを実感した。
タイムテーブルよりも少し遅れてのスタートとなったが、順調にペースを刻んで走っているようだった。しかし、ベストには届かず、悔しい結果となった。レース終了後に話を聞いたところ、「2週間前の記録会で良い記録が出たため、さらに上手く走ろうとした結果、出だしが硬くなってしまった。守りの姿勢になってしまった。」と自分の走りを振り返っていた。
井内選手が次回の目標としているのは、12月に山口県で開催される防府読売マラソンである。トラックとはまた違った難しさがあると思うが、自分にとってベストな走りができるよう、チーム一丸となってこれからも練習を積んでいく。私も引き続き、応援していきたい。
画像2:井内選手(左)と日野ガイド(右)
PART2 松本選手編に続く。
記事・写真 東京農業大学 田中 志穂
11月4日、気持ちのいい快晴が広がる大阪長居で「第22回 全国視覚障がい者駅伝大会」は開催された。
スタート前の準備時間に会ったのはナンバーカード24、アリマーズの2区山本さんと、伴走者の岸さんだ。2人は練習会で出会い、一緒に練習を重ね今大会に出場していた。
マラソンは個人競技だが、ブラインドマラソンは伴走者と2人で走るチームスポーツである。
「1人だと諦めてしまうときも、2人で走ることによって力が2倍になり、しんどい時に踏ん張れます。楽しく走りきることが目標です。」と山本さんは笑顔で語ってくれた。
写真1:アリマーズ2区の山本選手(左)と伴走者の渡辺さん。
いよいよ大会がスタート。ゲストランナーに中山竹通さん、増田明美さん、栁川春己さん、竹澤健介さんを迎え、共に走る場面も見られた。
この大会にはスタッフも欠かせない。周回コースの中間付近には給水所が設けられた。ブラインドランナーと伴走者、2人に水を渡し、「頑張ってください」と声をかける姿は一緒に大会を作っているのだという印象を受けた。
写真2:給水対応。スタッフも参加者の一人!
視覚障がいの部の優勝チームは、ナンバーカード22コーベパールだった。アンカーの今井さんは「去年は最後に自分が抜かれてしまい2位だったためとても悔しかった。今年は1位で渡ったタスキを優勝という形でゴールへ持っていけたことが嬉しい。」と語った。コーベパールの1区、谷口選手はJBMA強化選手にも選ばれている。いつもは個人で戦っている選手がタスキを繋ぎ、チームで喜び合う。駅伝大会ならではの笑顔が見られた瞬間だった。
写真3:優勝したコーベパールの皆さん
スタート前に取材したアリマーズは、27位という結果だった。しかしアンカーまでタスキをつなぎ、増田さんと共に笑顔でゴール。目標を達成した。
写真4 アリマーズのフィニッシュ
今大会、印象に残ったものは『笑顔』である。走っている途中もカメラを向けると笑顔で手を振る選手、走りきったあとの笑顔も眩しかった。大会の目標に、1位を目指すことだけではなく、笑顔で走ることや完走をあげたチームも多く、終始明るい雰囲気の大会であった。
写真5、6、7:多くの笑顔と共に
記事・写真 長崎 花奈子 Kanako Nagasaki
今大会、最高齢ランナーとして出場する大吉啓次さんにお話しを伺った。
「走り始めたきっかけは、健康のため。毎日走っています。伴走者がいる時は比較的早く走ることができるけど、一人で練習をする時は、歩くときより少し速いペースで走っています。楽しく走ることが走り続けるために必要なことです。」と、“走ることに対する熱い想い”を語ってくださった。12月に開催される大阪マラソンにも出場する予定だそうだ。
これからも怪我に気をつけて末長く走り続けて欲しいと心から願う。
写真6:「ロッコ−ズ(兵庫県)」
以下、リザルトとなります。順位、選手名、国名、記録、備考のみです。PDFはこちらからご確認ください。
1 KIMANI Samwel KEN 15:45.32 SB
2 RUDAKOV Fedor RUS 15:46.74 PB
3 KARASAWA Kenya JPN 15:48.21
4 ROSBIL Guillen PER 15:54.22 PB
5 CASTRO REYES Darwin Gustavo ECU 15:59.99
6 AGRIPINO dos SANTOS Julio Cesar BRA 16:08.92 SB
7 BII Wilson KEN 16:10.21
8 KIPROP Rodgers KEN 18:37.44
DNF GARNICA Manuel ESP
DNF KACAR Hasan
DNF KOSSAKOWSKI Aleksander POL
DQ WADA Shinya JPN
画像:銅メダルを獲得した唐澤選手。左から茂木ガイド、唐澤選手、星野ガイド
11月10日に開催された第30回東京学芸大学記録会に強化指定選手が参加させていただきました。
男子5000mに4名、女子1500mに3名の合計7名が出場し、自己ベストを目指してチャレンジしています。
今回、パラリンピックサポートセンターの広報インターンの学生が取材を行ってくれていますので、後日、記事を掲載いたしますので、お楽しみに!
以下、記録となります。左から選手名、所属先、伴走者名、記録、備考の順となります。
T11 男子5000m
谷口 真大(ダイアログインザダーク)楠本 正輝 16:12.85 PB
米岡 聡(三井住友海上)柳澤 威臣 17:33.79 PB
T12 男子5000m
熊谷 豊(三井住友海上)15:34.16
T13 男子5000m
高井 俊治(三井住友海上)DNF
T11 女子1500m
井内 菜津美(みずほFG)日野 美奈子 5:39.05
T12 女子1500m
和木 茉奈海(読売テレビ)後邉 有希 6:17.14
T13 女子1500m
松本 光代(TISシステムサービス)5:20.77
画像:自己ベストをマークした谷口選手と楠本ガイド
ドバイ世界選手権のT11男子1500m予選のスタートリストとなります。
1組目にエース和田選手、2組目に勢いのある唐澤選手が出場します。
日本時間の11月8日(金曜)AM3時10分スタートです。
決勝進出を目指して、全力で勝負します。
ご声援、よろしくお願い致します!
左からOrder、Bib Number、選手名、NPC、ガイド名、パーソナルベスト、シーズンベストの順
HEAT 1 Start Time: 22:10
1 120 AGRIPINO dos SANTOS Julio Cesar BRA ABREU PAES Lutimar 4:05.98 4:05.98
2 717 WADA Shinya JPN NAKATA Takashi 4:13.41 4:13.41
3 746 KIPROP Rodgers KEN CHEPKWEKO James Kimtai 4:23.69 4:23.69
4 1214 KACAR Hasan TUR Huseyin AGAC Yahya 4:14.13 4:22.62
5 745 KIMANI Samwel Mushai KEN BOIT James 3:58.37 4:13.14
6 384 GARNICA Manuel ESP IZZEDDINE YELMO Hassan Daniel 4:16.41 4:29.28
HEAT 2 Start Time: 22:20
1 1060 RUDAKOV Fedor RUS MIASNIKOV Vladimir 4:24.33 4:24.33
2 938 KOSSAKOWSKI Aleksander POL WASILEWSKI Krzysztof 4:12.41 4:12.41
3 701 KARASAWA Kenya JPN MOGI Hiroaki 4:16.20 4:16.20
4 744 BII Wilson KEN KIRUI Erick 4:07.96 4:13.06
5 929 ROSBIL Guillen PER FERDINAN Cereceda 4:23.88 4:23.88
6 351 CASTRO REYES Darwin Gustavo ECU AREVALO VIZHNAY Diego Patricio 4:14.68 4:14.68
決勝進出条件:各組上位2名と記録上位2名
PDFデータはこちらからご覧ください。T11男子1500m予選_スタートリスト
いよいよ11月7日からDubai 2019 World Para Athletics Championshipsがアラブ首長国連邦(UAE)のドバイにて開幕します。
日本からブラインドの長距離種目にはT11クラスの和田伸也選手と唐澤剣也選手の2名が1500mと5000mに出場します。
2人とも調整は順調。7日からのレースに期待が持てます。
2人が参加する競技スケジュールと参加種目
11月7日(木曜)T11男子1500m予選1組22:10、2組22:20
11月8日(金曜)11男子1500m決勝20:18
11月14日(木曜)T11男子5000m決勝9:09
大会の模様は連日、NHK総合テレビにて生中継されます。
日本とUAEとの時差は5時間。日本時間では深夜の放送となりますが、熱いご声援をお願いします。
番組の内容はNHKのHPをご確認ください。こちらです。
大会HPはこちらからご覧ください。
ドバイに到着した日本選手団。左から中田ガイド、宮里ガイド、和田選手、茂木ガイド、唐澤選手、星野ガイド、安田コーチ。
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