6月に伴走研修会を行った鳥取県で、伴走チーム「白うさぎB&G」が誕生しました。
地元の日本海新聞に練習会の動画と共に掲載されています。
なお、記事の閲覧は日本海新聞の無料会員登録が必要となりますが、動画の閲覧はどなたでも可能です。
今後の白うさぎB&Gの活動をご期待ください。
日本海新聞のHPはこちらからご覧ください。
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WEBサイトのMELOSでは「わたしと相棒〜パラアスリートのTOKYO2020〜」と題して、パラアスリートと支える人にスポットを当てて紹介しています。
道下美里選手とガイドの河口恵さんのインタビュー記事の後編となります。
「立場は違えど目標は一つ。たくさんの人に祝福されてスタートラインに立ちたい。」
記事はこちらからご覧ください。
画像:ガイドの河口さん(左)と道下選手のバックショット
多くの皆さんのチャレンジをお待ちしております!
「完璧でした」。世界トップレベルのランナーである和田伸也選手にそう言わしめた伴走者コンビが誕生した。そのコンビとは、7月上旬のJBMA強化合宿(北見)に参加した、国際武道大学陸上競技部の保倉敏樹(ホクラ トシキ)さん、田村春凪(タムラ ハルナ)さん(ともに1年)だ。合宿前には一度25キロ走で伴走を経験したのみ、レースや合宿への長期帯同は初めてだったという。「(伴走は)相手に合わせて走ること、自分の走りができないことが大変。その中で合宿やレースを迎えるような状況だったので、どうしようかとお互い話していました」(田村)。1人で走るのとは違う難しさに、多少の不安も感じていた。
この合宿では伴走者として和田選手と3人同部屋で過ごし、練習やレースだけでなく日常生活もサポート。ともすれば親子ほども歳が離れている3人だが、和田選手の優しさや包容力と、2人の明るい性格が相まって初日から雰囲気は抜群だった。「同じ部屋で過ごしたことが、走るときのコミュニケーションもスムーズにしてくれた」(保倉)と語ったように、共同生活が練習やレースにも良い影響を与えていたようだ。
画像1:ホクレン北見大会で息の合った走りをみせた和田選手(左)と保倉ガイド(右)
合宿2日目に迎えた1本目のレース。この日は5000mの前半を田村さん、後半を保倉さんが担当した。フィニッシュタイムは15分57秒43のシーズンベストと上々だったが、「まだ状況判断があまりできておらず、うまく指示出しができなかった」(田村)、「レースになるとジョグのペースとスピードが全然違い、リズムをわかりきれていなかった」(保倉)と反省を口にした2人。伴走者交代のタイミングや、ゴール時の意思疎通などを課題とし、その後練習に取り組んだ。
そして3日後に迎えた2本目のレース。事前に話し合って決めていた通り、今度は伴走の前後を入れ替えて臨んだ。このレースでは、前回の課題を完璧に修正した姿を見せる。スタートからスムーズに走り出すと、着実にペースを刻んでいく。改善点としていた3000m付近の伴走者交代もミスなくこなし、ロープを握って走り始めた田村さんの顔には笑顔が浮かんでいた。疲労の影響もあってかタイムは伸びなかったものの、レース後には「3日前は2人ともミスがありましたが、そこをしっかり修正してきてくれて完璧にやってくれました。スムーズで走りやすかったです」と笑顔で語った和田選手。その表情には2人への信頼と、3人の良い関係性がよく表れていた。
「今回の合宿で少しでも伴走をうまくできるようになって、次に和田さんや他の選手と走る機会があったら今よりもっとうまく引っ張っていけるようにしていきたいです」(田村)。「レースを経験していかないとわからないこともあるので、今後呼んでいただけたらまた走らせてもらう中で息があった走りができるようにしていきたいです」(保倉)。
今後についてもこのように語ってくれた2人は、ともにまだ大学1年生。伴走者としての活躍も期待されるが、いち長距離選手としての未来も非常に楽しみだ。伴走を経験して得たことも、きっとこれからの競技に生きてくるはず。今後の活躍にもぜひ注目してほしい。
画像2:フィニッシュ直後の和田選手(左)と田村ガイド(右)
文章・写真 広報インターン 太田萌枝(早稲田大学)
WEBサイトのMELOSでは「わたしと相棒〜パラアスリートのTOKYO2020〜」と題して、パラアスリートと支える人にスポットを当てて紹介しています。今回、道下美里選手とガイドの河口恵さんのインタビュー記事が掲載されました。
全部で3本の連載記事となり、その第1弾となります。
記事はこちらから、ご覧ください。
画像:ガイドの河口さん(左)と道下選手
『パラリンピック種目であるブラインドマラソンを学び体験する』ことを目的として、8月5日、東洋大学川越キャンパスにおいて、標記の体験会がありました。川越市民を対象として、市内在住の児童、保護者など40名ぐらいの参加がありました。また、東洋大学陸上競技部長距離部門コーチであり、今回の体験会の講師でもある谷川嘉朗コーチの積極的な働きかけもあり、陸上競技部の学生も30~40名の参加がありました。
ブラインドマラソン協会からは、世界大会でも活躍したT11クラスの安部直美さんと伴走者の成田フサイさん、トラック競技T13クラスの松本光代選手、そして理事の泉が参加しました。
初めは講義室でリオパラT11クラス、男子100m決勝の映像を見てもらいました。ゴールタイムは10秒99です。昨年、東洋大学在学中に9秒98の日本新記録を樹立した桐生祥秀選手との比較でブラインド種目の競技のレベルの高さを感じてもらいました。
続いて安部さんと成田さんに体験を話してもらいました。3時間18分07秒のタイムを持つ安部さん、そして、その競技生活を長い間支えてこられた成田さん、お二人の頑張り、信頼関係や尊敬の思いが、参加者の皆さんに伝わっていきました。
泉にバトンタッチして、まず白杖の役割や電車の駅が視覚障がい者のためにどんな設備がされているかを子供達に考えてもらいました。続いて、ブラインドマラソン協会の初代会長である杉本博敬さんが設立したいきさつやノーマライゼーションを目ざしている協会の活動、2020東京パラでメダル獲得を目標に選手強化がなされていることを話しました。また、一概に視覚障がいと言っても様々な見え方があることを習字の半紙を利用して体験してもらいました。
次に、広い陸上競技場に出て、トラックの内側の芝生に5グループに分かれて活動しました。
初めはブラインド体験です。約15m離れたコーンが目標で、アイマスクをつけて歩きました。皆さん慎重に神妙に歩いています。うまくコーンにたどり着いた人もいましたが、ほとんどの人は大きくそれたり、手前で止まったり、ずっと行きすぎたりという感じでした。見えない状態で移動することの難しさや怖さを感じたようです。
次に、東洋大学がこの日のために用意してくれた大学のロゴ入りのガイドロープを使い、二人一組になり、アイマスクをつけた人を誘導するガイド体験です。小学生と大学生がコンビとなり、仲良く活動する様子も見られました。ここで安部さんと成田さんに走ってもらいました。「足がそろっている」「腕の振りがきれい」・・・・みんな感心しながら見ていました。今度は走る体験です。二人三脚をイメージしながらゆっくり走りました。ぎこちなさはありましたが、皆さん熱心にブラインドマラソンの体験をしてくれました。
もう少し、深めたいところもあったのですが、何しろ猛暑の中での運動です。途中2回ほど給水タイムを入れながら、約1時間の屋外活動でした。
そして、まとめ。安部さんと成田さんの走りを近くで見ておられた谷川コーチは、「芝生のちょっとした凹凸までも成田さんは安部さんに伝え、安部さんはハイと言葉で答えていました。絶えずコミュニケーションをとっている姿に感動しました」と話してくれました。伴走の体験を通しランニングの喜びが増し豊になること、視覚障がい者の方が困っているような場面に出合ったら「何かお手伝いすることありますか」と勇気を持って声をかけてほしいことを話して体験会を終えました。参加者の笑顔を沢山見ることができた体験会でした。
文責:日本ブラインドマラソン協会 理事 泉 富夫
ただただ楽しかった。
これが帯同させていただいた身として正しい感想なのかはわからないが、5日間過ごした素直な思いを述べるならば私はこう答える他ない。
今回私は広報インターンの身でありながら、北海道・北見で行われたJBMA強化合宿に5日間帯同させていただいた。3年目を迎えた広報インターン活動の中でも、長期合宿帯同は初めての体験だ。強化指定選手の競技力向上のため、7月3日(火)~10日(火)の全7泊8日の日程で行われたこの合宿は、記録会と40キロを超える距離走をそれぞれ二度ずつ行うなど非常にハードな内容。毎年恒例のメニューだそうだが、行程表を初めて見たときは相当過酷なメニューに正直驚いてしまった。
合宿参加者は、男女各3名の選手、伴走者6名、JBMAスタッフ2名、JSCからフィジカル、メンタルをケアするトレーナーが2名、そして私の計17名。全メンバーが同じ宿泊先に滞在し、同じ時間を過ごす。
合宿初日。午後4時前には全員が宿舎に到着し、軽くミーティングを済ませると選手たちは翌日のホクレンディスタンスチャレンジ・網走大会に向け各自調整のジョギングへ向かった。ストレッチや器具で体をほぐしてジョグに向かう背中を見送り、空を見上げると少し霧がかった曇り空で気温は20℃ほど。猛暑の東京に慣れていた体には少し肌寒いくらいだった。その後はそろって夕食。美味しいごはんに会話が弾み、とても楽しい食卓だった。実はまだ緊張気味だった私にも、皆さんがたくさん話しかけてくださり、優しさとうれしさも一緒に噛みしめていたことはここだけの話だ。
合宿中一度目の記録会、ホクレンディスタンスチャレンジ・網走大会が午後に控える2日目。朝9時の段階で気温は10℃、雨が降ったりやんだりの不安定な天気だった。早朝のうちにコンディションチェックと朝練習を終え、朝食後は各自試合に向けたフリー時間。選手たちは各々準備を進める。昼食時にはJBMA安田享平強化委員長から、記録が狙える気象条件であることや、ブラインドマラソンという競技を陸上界全体に浸透させるためにもこの競技会は重要な意味を持つことなどが伝えられた。というのも、日本陸連が主催しているホクレンディスタンスチャレンジには毎年多くの強豪実業団や大学が参加しており、この場に集まるのは陸上関係者ばかり。ブラインドマラソン種目の魅力や競技力の高さをアピールするには絶好の場なのだ。
選手たちからも目標タイムの発表があり、昼食を終えると競技場へ。レースについては既にアップしていただいた記事に代えさせていただくが、私個人としては久しぶりに間近で見るレースに、「やっぱりかっこいいなあ」と見惚れながらカメラのシャッターを切っていた。
レース翌日の3日目のメニューはなんと、40~48キロの距離走だ。宿舎から車で10分ほどの能取湖の周りを囲むサイクリングロードを利用して設置された往復8キロの直線コース。ここを5~6往復する。聞くだけでも気が遠くなりそうなハードさだが、そこに拍車をかけたのがこの日の天候だった。7月にもかかわらず、最高気温が9℃という寒さに加え、しとしとと降り続ける雨が容赦なく体温を奪っていく。深い緑の木々に囲まれた湖畔のコースは、雨に濡れどこか神秘的な雰囲気さえまとう綺麗な場所だった。その中を、各々の設定ペースで走り続ける選手たち。そこにはタッタッという足音だけが響いていた。練習後寒くなかったか選手に尋ねると、走っていると丁度よかったとのこと。そういうものなのか…。
距離走から戻り、入浴や食事を済ませた後には前日の網走大会を振り返る時間が設けられた。陸連が公開しているレースのライブ映像を見ながら、各自の課題を探していく。伴走者との連携はどうか、どこから動きが崩れていったのか、北見大会までにどう改善するか。互いに意見を出し合う姿を見て、伴走者がつく場合は特にだが、意思疎通が本当に重要な競技であるということを改めて感じた。
休養日を挟み、迎えた合宿5日目。二度目の記録会、ホクレンディスタンスチャレンジ・北見大会当日だ。相変わらず天気はすっきりしないものの、走るには適したコンディション。しかし距離走やここまでの合宿で蓄積された疲労の影響が気になるところだ。レースは男女一斉に午後3時にスタートした。この大会で日本記録の更新も狙っていた和田伸也選手(T11、長居WIND)は「3000m通過が網走大会と同じくらいになってしまい、そこからずるずると落ちてしまった」と反省点を述べたものの16分02秒26のトップでゴール。網走大会で見られた伴走者との連携ミスを完璧に修正していたのが印象的だった。女子トップは19分42秒69の道下美里選手(T12、三井住友海上)。3000~4000mの中盤に見られたペースダウンが響き、タイムを上げきることができなかった。レース後道下選手自身も「応援が力になったがタイムが良くなく悔しい」と無念をあらわにしていた。
「楽しかったな」。
レースを見届け一人空港に向かう道中でも、飛行機の中でも、そしてこの記事を書いている今でも、ひたすらにそう思っている。アスリートの顔をしてウォーミングアップに向かう姿も、トラックの上を走り抜ける姿も、静かな湖畔のコースに響く足音や呼吸も、みんなでニュースを見ながら食べた朝ご飯も、たくさん話をして笑いあった夜ご飯も、一番近くで一緒に過ごさせてもらった時間が、そのすべての経験が、本当に楽しかった。5日間お世話になった皆さんに本当に感謝の意を表したい。そしてやっぱりこの競技を、そこで輝く選手たちを、もっと多くの人に知ってほしい。私にもできることがあるのならば、少しでも貢献していきたい。そんな思いが一層強くなった日々だった。
文章・写真 広報インターン 太田萌枝(早稲田大学)
7月31日、スポーツ庁主催によるスポーツ功労者等顕彰・表彰式が実施されました。
昨年度、各競技の世界選手権等において優秀な成績を収めた選手及びその指導者や選手を多年にわたり支援した団体等に対して、文部科学大臣がその功績を讃えるものです。
今回の顕彰・表彰において、ブラインドマラソン協会から昨年4月に行われたWorld Para Athletics(WPA)Marathon World Cupの男子T12/T11クラスで優勝した和田伸也選手、女子T12/T11クラスで優勝した道下美里選手、両選手の指導者として、安田享平コーチが顕彰を受けました。
次年度も表彰を受けることができる選手の育成を目指して、日々の強化活動に尽力していきます。 ご声援よろしくお願い致します。
写真:表彰された安田コーチ(左)と道下選手(右)
すっかりお馴染みでしょうか。
小学館 ビッグコミック連載中『ましろ日』の第4集が7月30日発売となります。
まだお読みになったことがない方はビッグコミックBROS.NETから第4集の試し読みができますので、ぜひご覧ください。こちら。
ぜひ、お手に取ってご覧ください!
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